「大病院占拠」櫻井翔が初の刑事役でアクションに奮闘中!「これまでに見たことがないような刑事像を作れたら」 2023/01/12
日本テレビ系で1月14日にスタートする連続ドラマ「大病院占拠」(土曜午後10:00)の、制作発表会見が、ドラマを撮影している神奈川県内のスタジオセットで行われ、主演の櫻井翔、共演の比嘉愛未、ソニン、渡部篤郎が登壇した。
「大病院占拠」は、日本が誇る大病院が、鬼の面をかぶった謎の武装集団によって占拠され、休職中の捜査官・武蔵三郎(櫻井)が、人質を救うため犯人に立ち向かっていくストーリー。犯人の正体は? 占拠の目的は?――物語が進むにつれて、謎に包まれた事件に隠された真実が明かされていく完全オリジナルのタイムリミット・バトル・サスペンスだ。比嘉は、武蔵の妻で人質となってしまう心臓外科医の武蔵裕子役。渡部は、武蔵と共に武装集団に対峙(たいじ)する神奈川県警本部長の備前武役。ソニンは、事件現場で指揮を執る管理官・和泉さくら役。
本作が初の刑事役への挑戦となる櫻井は、「いろんな初めてがある作品で、刑事役も初めてですし、火薬が入った拳銃をドラマの撮影で打つのも初めて。特攻も記憶にないし、いろんな初めてがありました」と語り、演じる武蔵の役柄については「あまり見たことのない刑事像が作れたらいいなと思っています」と意気込み、「(この会見での)奇麗な見た目の状態は1話の最初にしかなくて、どんどん汚れたり、傷がついたりしていくので、今日の姿は貴重かもしれません(笑)。いろんな大変なことが起こる作品なので、アクシデントやハプニングを楽しみながら、撮影を進めているところです」と明かした。
一方、「役者人生15年間、毎年、病院ものに出演させていただいていることもあり、器具や医療用語などは、体になじんでいます」という比嘉。医療従事者役には慣れ親しんでいるが、今回の心臓外科医役については「心臓外科医と脳外科医はお医者さんの中でも特に高い技術が求められると聞いて、プレッシャーを感じています。実際、手術シーンの撮影も大変でした。今までは看護師役が多くて、私の中では新たなチャレンジとして、楽しんで演じています」とコメント。さらに、立てこもりの犯人に銃を向けられながらも手術に臨むシーンがあるとのことで、「緊張感の中で、冷静にオペできるのか、スリリングな展開にも期待してほしい」と見どころをアピール。
櫻井と同様に、今回が初の刑事役となるソニンは、「捜査一課の管理官でもあり、事件の指揮官に任命される重要なポジションなのでプレッシャーがすごかった。この地位には女性の方がいらっしゃらないと聞いて、さらにプレッシャーもかかったんですが、女性であり若くてもリーダーシップをとれる人物だという説得力を出せるように意識して、現場に立っています」と役作りについて説明。今回の会見を開催した現場指揮本部のセットでの撮影シーンが多いとのことで、「高いヒールを履いて、監督の希望で一切座らないという役柄なので、今日は久しぶりに座りました」と笑った。
渡部は、今回ドラマに出演するにあたり、「配信で海外の優れた作品を見られるじゃないですか。私も視聴者として楽しみにしているんですが、プロデューサーや監督から、そういういいものを作って届けようという強い思いを感じた」とスタッフの気概を感じたそう。まだ、撮影には1日しか参加していないという渡部だが、1日で4話分の撮影をしたため、大変だったと打ち明け、「そこもうまくできたのは、私の力だと思っています(笑)」とベテランらしい余裕を見せた。
撮影現場の雰囲気について聞かれると、櫻井が「100人を超えるエキストラの方が参加するなど、スケールが大きな撮影をしています。また、『タイムリミット・バトル・サスペンス』の名の通り、時が迫ってくる作品なので、『あと数分で何かが起きてしまう』という中で、それぞれが役割を全うする緊張感があふれていますね」と報告。
すると比嘉は、まだ解禁されていない鬼役キャストとの共演エピソードに触れ、「緊迫感あふれる撮影ではあるんですが、撮影から1カ月半ぐらい経って、鬼役のキャストさんが皆さんが役者さんであり、いい人ばかりで、撮影が進むにつれて仲良くなってきてしまい、その切り替えが大変です(笑)。私は人質役なので、人質としておびえる怖さや恐怖心をなくさないよう、切り替えて臨むようにしています」とエピソードを述べると、櫻井が「鬼さんと一緒にお弁当を食べてますもんね(笑)」とツッコミをいれる場面も。さらに、撮影中には、一般の方と鬼役の人がエレベーターで対面し、子どもが泣きそうになっていたこともあったと裏話も披露した。
まだ、鬼が誰か知らないというソニンは「(鬼の情報については)関係者の中でもトップシークレットなので、台本にも『出演者・青鬼』 と書かれている」と現場での徹底された情報管理ぶりを伝え、櫻井は「僕もうっかり(役者さんの)名前を呼んでしまわないように、『青さん』とか『赤さん』とか、鬼の色で呼んでいます。自分のことを信頼していないので」と言って笑わせた。
ドラマの見どころに関して、渡部は「たくさんあると思います」としつつ、「完全オリジナル作品で、台本を読んだ時の展開がすごく早くて、一話一話の展開がすごくいい」と述べ、「全体として、優れているものを作るという姿勢で撮影しているので、各話の中に、次につながる要素がたくさん隠れていて、私自身もすごく楽しみにしている」と、今後のスリリングな展開に期待をのぞかせる。
櫻井は「作品全体が土臭いというか、男っぽい作品で、武蔵も男臭い役柄。撮影現場で監督やカメラマンから『男が見てカッコいい』と何度も言ってくれるんですが、女性目線は大丈夫なのかなと(笑)」と喜びながらも心配すると、すかさず比嘉が「はーい!」と声を上げ、「女性から見てもかっこよかったです! すごく体を張ってらっしゃいます」とフォローする一幕も。
「初めて言われた!」と櫻井が驚きながら、「自分が男子校育ちなのもあるのかもしれないですが、男が男を称え合いながら撮影している感じに士気が上がりますね。その中で、ソニンさんがバシバシ指令を出していったりだとか、比嘉さんが強い女性像を見せてくれたり、みんながカッコいいんですよ」とキャラクターの魅力を熱弁。そして、ドラマや映画など、刑事が主人公を務める作品が多数ある中で、「それに肩を並べて追い抜けるような、これまでに見たことがない刑事像を作れたら」とあらためて力を込めた。
質疑応答では、「役作りのために準備したことや意識したことは?」という質問が。櫻井は「撮影前からやっていたトレーニングが結果的に生きたなということはあります。今は、トレーニングの頻度も上げて、週2回から週5回ぐらいは通っています。タイムリミットが肝なので、走ったり階段を駆け上がったりするシーンが多く、スクワットをたくさんやっておいたおかげで筋肉痛にならずにすんでいます(笑)」と体づくりも万全の状態で挑んでいるという。さらに、「特殊部隊にいたようなその道のプロの方に現場に来ていただいて、銃を構える時の姿勢や、刑事としての動き方を現場で教えてもらいながら演じているんですが、その方たちから聞く話がすごくリアルで興味深くもありました」と、リアリティーを追求しながら撮影に臨んでいる様子。
また、比嘉は、手術シーンを演じる前日には、毎回3時間ほど練習してから撮影に挑んでいるそうで、「極力、手元も自分でやらせていただいているので、結紮(けっさつ)といって糸結びをするシーンをすごい練習しています」、ソニンは演技に説得力をもたせるために「専門用語が『口から出てしまう』というぐらいにたたき込むための自主練習を、スタジオを借りてお稽古しています」と、それぞれ役作りへの努力をうかがわせた。
会見の最後に、櫻井は「『大病院占拠』は1日の物語で、24時間を全10話かけて描いていく作品になっています。オリジナル作品として、スリリングでハラハラする作品を、キャスト、スタッフ一丸となって作っています。それぞれが信じる正義の強さと、時にその正義のもろさとはかなさが見え隠れする作品になると思いますので、最後までお付き合いいただけたら」と視聴者に向けたメッセージを述べ、会見を締めくくった。
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