新日本プロレス、オカダ・カズチカが熱血指導！「オカダがすごい怖いとこだけカットしてもらえたら…（笑）」2023/01/16

　新日本プロレス創立50周年を記念した特別企画番組「THEスピリット～闘魂レスラー発掘プロジェクト～」が、フジテレビにて1月9日より「月曜PLUS！」枠で放送開始。新日本プロレスの入門テストに設けられている身長・年齢制限を完全撤廃し、日本各地から練習生を募集した。

　第1回目（1月9日）の放送では、プロジェクトリーダーを務めるオカダ・カズチカが練習生候補者の最終審査を実施した様子を放送。体力チェックと称されたスクワット500回、プッシュアップ300回、ブリッジ3分の基礎トレーニングメニューに必死に食らいつく姿など、“プロレスラーになる”という夢をかなえるために奮闘する姿が印象的だった。

　本日1月16日放送では、本格的に練習生となった9人が、特別コーチである獣神サンダー・ライガーから熱血指導を受ける様子をおくる。命懸けで戦う仕事だからこそ、妥協のない、ブレることのない強いフィジカル・メンタルを作り上げるため、さらに過酷なトレーニングに挑む姿は必見である。

――新日本プロレス50周年を記念した特別企画の放送がスタートしましたね。

「ずっとプロレスラーを育成したいという話はしていました。そういう話の中で実際にやれそうだという話をいただきまして、『ぜひやりたいです』とお願いして今回の番組放送に至ったという形です」

――書類審査の段階から関わっていらっしゃいましたが、たくさんの希望者の中からあのメンバーに絞った決め手はどこだったのでしょうか。

「背は大きいなら大きい方がいいし、低いんだったら低い方がいい。年齢も若いんだったら若い方がいいし、年がいっているんであれば年いっている方がいい…でも、そうすると端っこばっかになっちゃうんで、（書類を見て）面白そうだなっていう人もピックアップしました。僕は雰囲気とかも見るのが好きで、写真の雰囲気とかも参考にして選びましたね」

――書類に貼っている写真は小さめなのかなと思うのですが、そのサイズ感で雰囲気は見られるものなのでしょうか。

「本当に最初の選考だけだったんで大丈夫でした。それから最終審査で実際に会って、決めた感じです」

――一足先に第2回の模様を拝見しまして、練習生だけでなくオカダさんの表情も初回放送の時と異なる印象を受けました。ご自身も何か変化などあったのでしょうか。

「僕自身は変化という変化はしていなくて。初回は最終審査だったんで、まだ優しかったです。2回目の放送から彼らは完璧な練習生になったんで、ちょっと厳しくいきました。練習についていけないと、みんな次に進めないですからね」

――今日から特別コーチの指導も入りますね。

「そうですね。これからは、特別コーチにも来ていただきながら指導してもらう形になります。コーチから出されるメニューをやる姿を見てダメだったら、『お前できていないぞ』とかは言いますけど、基本的には特別コーチにある程度お任せして、練習を見てもらっています」

――そんな中、練習についていけない練習生の皆さんも出てきました。そういう方へのケアなどは…。

「ケアはしていないですかね。プロレスラーになったらそれも各自ですることだと思うので、『お前ダメだったからもう少し頑張れよ』って言葉はかけないですね。ダメならダメで置いていかれますけど、やっぱり努力しないとダメだと思うんです。甘えさせちゃったらよくない。プロレスって危ないんです。本当に命に関わるものなので、甘い状況…ナメているというか、優しい雰囲気だとけがをするかもしれないですよね。だから、ピリピリした雰囲気がすごい大事だし、ケアしている場合じゃないんです。自分たちでついてきてもらわないと困っちゃうかなって。痛いんだったら自分の意思で休んでね。でも、俺らはどんどん先進んでいっちゃうよみたいな感じです」

――VTR中のオカダさんの言葉「自分も変われたから絶対変われる」が印象的でした。

「僕自身、プロレス界に入ってすぐはスクワットも全然できなかったんです。僕ができないと、周りが連帯責任でずっとスクワットやってたんですよね。『オカダが（スクワット）500回できるまで全員やっとけ』みたいな感じで。僕がやれるまで、ほかの人は1000回やっていたりしたんです。そういうことがあって『俺、体力つけなきゃダメだな』って気づけました。だから、みんなが練習終わって休んでいる時も、1人だけスクワットやったり、腕立て伏せやったりしていました。そういう意味では同期にすごい助けられましたし、今回のみんなも同期のおかげで頑張れるところはあるんじゃないかなと思いますね」

――初回放送の最後にみんなでグッと円陣を組んでいるシーンも登場しましたよね。スポーツ競技らしさみたいなものを感じました。

「みんなライバルですけど、同期でもあります。最終的に1人しか受からないかもしれないですし、全員受かるかもしれない…。練習内容がどうとかだけじゃなくて、人としてどう成長していくか…そういうところを見てほしいかなと思います。放送を重ねるごとに全員変わっていきますよ！　久しぶりに初回の映像を見て、『あ、こいつらこんな感じだったんだ』って思いましたもんね。（取材時で）ひと月半ぐらい練習を見ているんですけど、表情や声の大きさとか全然違います！　視聴者の方も毎週見てくださったら、（練習生たちの）成長を感じることができるんじゃないかと思います。親目線で見られるんじゃないかな（笑）」

――プロレスのことをあまり知らない人でも楽しめる番組としてスタートしましたが、番組の面白さ、楽しさがあれば教えてください。

「人がどう変わって成長していくかっていうところも楽しみにしてほしいなと思いますね。きついトレーニングを頑張る姿を見て、『私も明日から頑張ろう！』って思ってもらいたいですし、思ってもらえるんじゃないかなと思います。この番組を見てもらえれば、プロレスに興味がない人でも好きになってくれるんじゃないかな。もし、この中から（新日本プロレスの入門テストの）合格者が出てデビューしたら、『見に行きたいな！』と思ってもらいたいです。あとは、オカダがすごい怖いとこだけカットしてもらえたら…（笑）」

――でも、そこもこの番組のいいところかもしれないですよね。普段、プレーヤーとして活躍されている場面と少し違う顔も見られて…。

「プロレスファンの方には、そういう面でも楽しんでいただきたいなと思います（笑）。プロレスが好きな人もそうでない人も、この番組を見たらプロレスラーのすごさを分かってもらえるんじゃないかなと思いますね。初回の放送で、藤田（晃生）というヤングライオンが僕の横で（手本として練習生と）同じトレーニングメニューをやってくれていたんですけど、普通に彼はこなしていましたよね。トレーニングが終わった後も、藤田は『全然余裕です』って言ってました。基礎体力はやっていけばできることなんです、誰でも！」

――誰でも…！　自分にできるかなと考えてしまいました…（笑）。

「もちろん明日にはできますよ！ってことじゃないですけど、毎日やればできることなんです。500回やろうという気持ちと、努力し続ける気持ちがあればできます。大変ですけど、みんなで500回という目標決めてやるっていうのもいいじゃないですか！　最初は500回できなくても、『昨日が100回だったから今日は110回を目指して頑張ろう』って。そういうのを積み重ねていけば、頑張り方も分かってくると思いますし、絶対にできるようになるんです。見てくださる方も何か自分の身近にあるものに置き換えて、『今日はここまでできたから明日はここまで頑張ろう』って思ってもらえたらいいなと思っています」