【WATCH的イケメン図鑑】Vol.50 ジョニー・リー・ミラー2022/12/17
控えめなメージャー首相役が逆にセクシー
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」の風変わりな名探偵、シャーロック・ホームズ役でおなじみのジョニー・リー・ミラー。そんな彼が、今度はイギリスの首相に! イギリス王室を題材にした「ザ・クラウン」のシーズン5で、1990~97年まで政権を握ったジョン・メージャー元首相を演じている。
「トレインスポッティング」のシック・ボーイからシャーロック・ホームズ、フランケンシュタイン博士と博士の生み出した怪物まで、映画にドラマに舞台にさまざまな役を演じてきたジョニー。今回のメージャー首相役では、ジョニー・リー・ミラー史上最高の変化っぷりを披露! 白髪に眼鏡のインテリジェントな姿で登場し、確かな存在感を放っている。しかも、実際の首相本人にかなり寄せた外見作りを行っているため、視聴者からは「誰なのか分からなかった!」との声も多数。よ~く見ると、キュートなタレ目もそのままだし、スッと通った鼻筋も健在なのだけど…さすが! 過去に演じ、好評を博したキャラクターたちがノイズになることなども一切なく、その俳優力をあらためて感じさせてくれる。
もちろん、ジョニーが演じるメージャー首相のすごさはビジュアルだけにあらず。ダイアナ妃旋風、チャールズ皇太子の不倫騒動などなど、波乱含みの王室を首相の立場で静かに見つめ、控えめな態度を貫きながら、エリザベス女王との穏やかな対話で魅せるメージャー首相を絶妙なさじ加減で好演。歴代の首相とエリザベス女王のやりとりも「ザ・クラウン」の大きな見どころの一つになっている中、メージャー首相の目線を通して描かれるエピソードも登場する。
若きエリザベス(クレア・フォイ)と老齢のウィンストン・チャーチル(ジョン・リスゴー)、女性同士だったエリザベス(オリヴィア・コールマン)とマーガレット・サッチャー(ジリアン・アンダーソン)など、それぞれのシーズンに名勝負があったけれど、シーズン5でエリザベス女王を演じるイメルダ・スタウントンとジョニーの組み合わせもなかなかのもの。メージャー首相に対しては「控えめな雰囲気が逆にセクシー❤︎」との評判も聞こえてくるほどで、ジョニー・リー・ミラーのファン層がまたまた拡大!? ゴタゴタ続きの王室が描かれるシーズン5で、ジョニーのメージャー首相がひそかなオアシスになっている。
【プロフィール】
ジョニー・リー・ミラー Jonny Lee Miller
1972年11月15日生まれ。イギリス出身。映画「トレインスポッティング」(96年)のシック・ボーイ役で注目を集める。以降の出演作に「プランケット&マクレーン」(99年)「ドラキュリア」(00年)など。2017年には「トレインスポッティング」の続編となる「T2 トレインスポッティング」で再びシック・ボーイを演じた。ドラマ出演作も多く、「弁護士イーライのふしぎな日常」(08~09年)「デクスター ~警察官は殺人鬼」(06~13年)などに出演。「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」(12~19年)でドラマ界のスターとなる。
【作品紹介】
「ザ・クラウン シーズン5」(全10話)
Netflix独占配信中
文/渡邉ひかる
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