松本潤、「どうする家康」第1話で有村架純とかくれんぼ。「とにかくピュアにやりました」2022/12/13
NHK総合ほかで2023年1月8日にスタートする大河ドラマ「どうする家康」(日曜午後8:00、初回は15分拡大)の記者会見が行われ、主人公・徳川家康役の松本潤、家康の正室・瀬名役の有村架純、今川義元役の野村萬斎が出席した。
「どうする家康」の脚本は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ、「相棒」シリーズ(テレビ朝日系)、「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズ(ともにフジテレビ系)などで知られる古沢良太氏が担当する。誰もが知る歴史上の有名人である徳川家康の生涯を、新たな視点で描いた波瀾(はらん)万丈のエンターテインメント時代劇だ。
第1話の試写会後に行われた会見。松本は「いよいよ出来上がった作品を皆さんに見ていただけたことに安心しています。ようやくここまで来たなと思います」と安堵の表情を見せた。タイトルバックに自分の名前があるのがうれしかったと顔をほころばせ、「これはうちの両親は喜ぶだろうなと。『息子、やったぞ!』という気持ちです」と誇らしげ。有村も「松本さんと一緒で『瀬名 有村架純』と書かれているのを見て、身震いする思いでした。とてもうれしかったです」とほほ笑み、萬斎は「少しアニメを意識しているのかな?と感じました。そういう意味では、若い人にアピールするようなものになっているのかな」と所感を述べた。
また、金色の甲冑(かっちゅう)姿など、衣装も見どころ。松本は「着物や甲冑は普段触れないものなので、着るだけで役に近づいていける。扮装は演じる上でとても大切な要素で、自分自身、着ている姿を見て、想像します。これから生きるか死ぬかの戦いをするんだなと、あの甲冑を身にまとうことによって、あらためて意識できるので、非常に重要な役割だと思います」と衣装が演じる上でのスイッチとなっていることを明かす。そして、甲冑を身に着けた自身の姿を「カッコいいと思う」と胸を張った。
有村は衣装について「着物は一点一点手染めをしていて、替えがないもの。衣装部の方のこだわりを感じます。瀬名の着物も色味にこだわって、オレンジやピンクの血色を感じる色味なので、とても華やかなものになっています」、萬斎は「義元に関する人物像は諸説ありますが、今回は文武両道な人という近年の研究の成果が反映されているようで、戦の場はけがれのない白を、普段は深みのある紺を着ている。禅の影響を受けたということにクローズアップした衣装になっています」とそれぞれ紹介した。
物語の冒頭には、家康と瀬名の13、14歳頃の出会いが描かれており、子役ではなく、松本と有村が演じている。その感想を問われた松本は「逆にいかがでした?」と逆質問しつつ、「なかなか今、その年の役を演じてくれと言われることもないので、楽しんでやらせてもらいました。2人の出会いのシーンなので、ういういしさや世界観に助けられながらとにかくピュアに“かくれんぼ”をしました」と回顧。「有村さんと最初の頃の撮影だったのですが、瀬名の明るさ、有村さんの持っている空気に助けられました」と有村に感謝した。
続けて、有村が「純粋に楽しんで撮影をしていました。こんな大の大人2人が、ワーキャー言いながら森の中を駆け巡って、貴重な無邪気さを取り戻せるような撮影でした」と振り返ると、松本も「スタッフもみんな、ニヤニヤしながら2人を見守る感じでしたね」と現場の様子を打ち明ける。そんな2人の演技について、萬斎は「お父さんになった気分でした」と目尻を下げた。
8歳の頃から愛知・三河の今川義元の下で過ごした竹千代(後の家康)。テンションが上がった時や、切羽詰まった時に三河弁が出る設定だそうで、松本は「三河弁がセリフに出てくると、気持ちが乗りやすいです。感情が乗った時に方言が出るんです」と話し、さらに、地元ロケでの思い出を尋ねられると、「岡崎も静岡も浜松も、(家康ゆかりの)地元では、家康は“家康公”と呼ばれていて、とても大事にされている。本当に地元のスーパースターというか、尊敬される人物だと感じていて。現地の皆さんから『絶対見るからね』と応援していただけるのが、力になっています」と地元の熱い思いを受け止めながら、撮影に臨んでいることを伝えた。
さらに、第1話の見どころは「全部です」ときっぱり。「ネタバレですが、第1話で早々に亡くなってしまう今川義元ですが(今後も劇中には登場)、家康になってからもなお、義元に教えてもらったアドバイスはずっと残り続ける。覇道の織田信長(岡田准一)と、王道の義元をミックスしていく家康ですが、その象徴となるシーンだと思いますし、早い段階で尻に敷かれる感じになる瀬名との関係がどう進んでいくのか。そして、三河家臣団がどうステップアップしていくのか、信長や武田信玄(阿部寛)含め、それぞれの登場人物がどう動いていくのか、非常にバランスよくまとまった1話だと思っています。この先、戦国オールスターズと家康が出会うことになるので、その都度、お楽しみいただければと思います」とアピール。
有村は「キャラクターの特徴も感じられますし、ここから愛くるしいキャラクターたちが生まれていくんだなと実感しました。古沢さんの脚本は軽やかさの中に、重厚感のある作品になっていると思いました」と感想を口にし、「家康と瀬名のシーンは、出会ってから駆け足で2人の関係が描かれていくんですが、その時間経過が気にならないぐらい、2人の関係性の深さが十分に描かれていた。この2人の笑顔がどう響いていくのか、より切なさとか、そういった感情を引き出してくれるものになっていたらいいなと思います」と期待を寄せた。
そして、三河家臣団の紹介シーンの中で、石川数正役・松重豊が印象的だったという萬斎は「松重さんが飯を食っているだけで存在感があり、『あ、食ってる』とツボに入るものがありました(笑)」と話していた。
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