ドラマ24「今夜すきやきだよ」2023/03/20

記者会見情報

テレビ東京系の連続ドラマ「今夜すきやきだよ」のオンライン記者会見が行われ、ダブル主演の蓮佛美沙子とトリンドル玲奈、共演の鈴木仁、三河悠冴が出席した。同作は、谷口菜津子の同名コミックのドラマ化。女性の抱えるさまざまな悩みやストレスを、おいしいご飯と温かい人間関係で癒やしていくガールズムービーということで、会見は“おいしいご飯”トークで終始盛り上がった。蓮佛は、出身地である鳥取の“甘いお雑煮”の話、トリンドルはすき焼きを作った話、鈴木は火鍋に挑戦した話を披露する中、料理を全くしないという三河は、最近炊飯器を購入したことを明かした。このドラマの影響で買ったそうで、その炊飯器を使っていろいろな料理を作ることができると力説。「炊飯器でサムゲタンを作りたいです」と、いきなりの本格料理への挑戦に、一同は驚きの様子を見せた。

こういう作品があるというのは、私たちにとっても希望です（蓮佛美沙子／太田あいこ）

原作を読んでみて、まず単純に登場人物をすごく好きになりました。それに、何より原作の谷口先生があとがきに書かれていた「この作品が、いつか『こんな時代もあったんだね』って言われるようになってほしい」という一文にすごく感銘を受けて、本当にその通りだなと思いました。いろいろな価値観があっていいし、普通なんてないんだよってことを教えてもらって、こういう作品があるというのは、私たちにとっても希望だなと思うと同時に、作品に関わることができるのは幸せだと感じました。あいこは感情の起伏が激しい役で、あるシーンでハイテンションで喜んでいても、次のシーンになると落ち込んでいたりします。このドラマの緩急は、あいこが担っていると思うことが多いので、見ていて面白い人間として楽しんでもらえればいいなと思っています。それがあいこのよさであり見どころなのかなと思います。

すごくすてきなセリフやモノローグがあって、読んでいるだけで満たされました（トリンドル玲奈／浅野ともこ）

私は、まず原作を、後から脚本を読んだのですが、すごくすてきなセリフやモノローグがあって、読んでいるだけで満たされました。だから実際に演じるにあたって、この脚本を越えたものが出せるかなと、心配になるくらい響くことが多かったです。ともこは、いったん自分の中に感情を飲み込んで本当に言うべきことしか言わないタイプなのですが、私はどちらかといえば感情を表に出すタイプなので、それが出ないように必死に隠していました（笑）。アロマンティックという、恋愛に興味がないというセクシュアリティーを知らなかったのですが、このドラマをきっかけに知ることができました。恋愛をするもしないも、その仕方も人によって違うものなので、どれが正しいということはないですし、このドラマを通じていろんな人がいるということが、ごく自然に伝わればうれしいなと思います。

あまりかわいくなり過ぎないように、バランスを監督と探りながら作っていきました（鈴木仁／杉浦ゆき）

全然タイプの異なる人間同士が集まるからこそ、こういうふうに進んでいくんだなって感じて、それでいてずっと温かみがある作品で、すごくいいなと思いました。人と人とのつながりから生まれる温かみは、作品を通して伝わっていくんじゃないかなって思います。何かあっても、それを奇麗に忘れるんじゃなくいったん置いておいて、誰かとご飯を囲むことで何かが生まれる空間は新しくてすてきな場なんだなと思うので、皆さんも同じように感じてもらえたらうれしいです。自分はこのキャストの中でも年齢が下で、役の上でも年下の彼氏ということなのですが、あまりかわいくなり過ぎないように、それでいて年下のかわいらしさも残しつつ…というバランスを、監督と探りながら作っていきました。かわいいに寄ってしまいがちな時は、監督から「もうちょっとフラットに」と言われたり、試行錯誤をしながら役を作っていけた気がします。

明るいだけでなく人間味もあるということを意識しました（三河悠冴／村山しんた）

原作を読ませていただいた時、すごくひかれました。脚本では、原作を少し変えているところはありつつも再現されていました。ドラマのオリジナルエピソードも、とてもすてきなんです。普段ならスルーしてしまうようなことを優しく掘り下げていくというか、いい台本だなって感じました。しんたは、見ているだけで元気になる魅力的な人間だと思うんですが、悩みも抱えています。ただ明るいだけでなく、そんな人間味もあるということを意識してやっていました。あいこさんも、ともこさんも、ゆきさんも、そしてしんたも自分の幸せを実現するために他者と対話して、もがきながらも進んでいくのは勇気と元気をもらえました。見た後に心がすっと軽くなって、明日が楽しみになるようなすごくすてきな作品だと思うので、ぜひ見てほしいです。