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西野七瀬、工藤阿須加、シソンヌ・じろう、奥野瑛太が宮藤官九郎脚本時代劇「いちげき」に出演2022/11/30

西野七瀬、工藤阿須加、シソンヌ・じろう、奥野瑛太が宮藤官九郎脚本時代劇「いちげき」に出演

 西野七瀬、工藤阿須加、シソンヌ・じろう、奥野瑛太らが、NHK総合・BS4Kで2023年1月3日放送の正月時代劇「いちげき」(午後9:00)に出演することが分かった。さらに、作品のメインビジュアルが解禁。夜明け前にたたずむ一撃必殺隊と、その空には雲の隙間から溢れる朝日が。手掛けたのは、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8:00ほか)も担当した吉良進太郎氏だ。幕末という不穏な時代、彼らの未来を予感させるビジュアルで、ドラマ本編を盛り上げる。

 宮藤官九郎が脚本を手掛け、染谷将太が主演、町田啓太と松田龍平が共演する「いちげき」は、永井義男氏の小説「幕末一撃必殺隊」を原案にした、松本次郎氏の同名コミックが原作。目まぐるしく変化する現代を、幕末という激動の時代に投影し、幕末の混乱期を背景に、歴史に名を残した偉人たちの物語ではなく、庶民を主人公とした物語を描いた痛快エンターテインメント時代劇だ。幕末期、江戸を騒がせていた勤皇浪士を自称する者や薩摩藩士による御用盗に対応するため、農民を集めて結成された特殊戦闘部隊・一撃必殺隊の活躍を描く。

 舞台は、大政奉還直後の江戸。徳川滅亡を図り江戸城下でろうぜきの限りを尽くす薩摩藩士に対し、大規模な戦争を避けたい勝海舟は会津藩の武士でも庄内藩の武士でもなく「村の力自慢」や「大男」、「村一番の速足」や「機転の利く小男」などバラエティーに富んだ農民たちを寄せ集め、私設部隊を秘密裏に立ち上げる。多額の報奨金を目当てに集まった丑五郎(ウシ/染谷)や市造(イチ/町田)ら農民たちは、初めて握る刀に動揺しながらも、元新選組隊士の島田幸之介(松田)に特別な訓練を受け、日に日に成長。そして初陣。雄たけびとともに威勢よく出陣した彼らには、一撃必殺隊という名が付けられる。

西野七瀬、工藤阿須加、シソンヌ・じろう、奥野瑛太が宮藤官九郎脚本時代劇「いちげき」に出演

 西野が演じるのが、女郎屋・井村屋の人気女郎・園(ソノ)。ウシが常連となるが、薩摩藩士・伊牟田(杉本哲太)のなじみでもあった。もとは農家の娘で、ウシに親近感を抱き、その正体にも興味を持つ。ウシの妹・チヨと瓜二つという役どころだ。

 西野は「ソノは、一見すると大人の女性のようなイメージがありますが、年齢的にはまだ10代。監督ともお話して、大人っぽくなりすぎず、ただ子どもでもなく、そのバランスを意識しつつ演じました。目の前ですごいことが巻き起こっていてもあまり取り乱すことがない、肝が据わっているところもソノの魅力なのかなと思います」と役柄と役作りについて触れ、「青春群像劇として、エンタメ感のある、私自身もっと続きが見てみたいと思いました。ぜひ楽しんでいただけたらと思います」とアピールする。

 さらに、元新選組隊士・和田六郎役を工藤、御用盗を指揮する下総の郷士・相楽総三役をじろう、薩摩藩士・益満休之助役を奥野瑛太が務める。

 和田は、勝海舟の命により、島田と共に一撃必殺隊に剣術を教える人物。規律に厳しい真面目な性格で、任務に対して忠実であるがゆえに融通の利かないところがある。訓練を重ねるうちに、百姓たちと情を通わせていく。相楽は、作戦に情を介さず、討幕という目的のために、効率と結果を求めるインテリ眼鏡。御用盗の大義よりも、同朋の復讐(ふくしゅう)を望む伊牟田を疎ましく思う。一撃必殺隊最後の標的となるキャラクターだ。また、益満は、相楽と共に西郷隆盛の密命受けて御用党を指揮し、一撃必殺隊の正体を探るために、藩士たちを使って画策する。

西野七瀬、工藤阿須加、シソンヌ・じろう、奥野瑛太が宮藤官九郎脚本時代劇「いちげき」に出演

 工藤は「もともと、原作者の松本先生の漫画を読んでいたのでオファーいただいた時は素直にうれしいと思いました。演じさせていただいた和田は心(しん)の通った侍。立ち振る舞いや剣術においても誰よりも武士らしい。農民と侍の違いも面白さの一つだと思います。時代を生きた若者たちの群像劇。そのエネルギーを感じてもらえたらうれしいです」と、魅力あふれる作品であることを伝える。

西野七瀬、工藤阿須加、シソンヌ・じろう、奥野瑛太が宮藤官九郎脚本時代劇「いちげき」に出演

 じろうは「(同局のコント番組)『LIFE!』でもよくご一緒させていただいてる塚地(武雅)さんに、『じろうくんにぴったりの役!』『原作のイメージまんま!』などと声をかけていただいて、楽しみにしていたら、冷徹で残酷な悪の親玉みたいな役でした。塚地さんとは今度ゆっくりお話したいと思います」と役柄にまつわるエピソードを明かしている。

西野七瀬、工藤阿須加、シソンヌ・じろう、奥野瑛太が宮藤官九郎脚本時代劇「いちげき」に出演

 奥野は「益満休之助、幕末の薩摩藩士…これだけでも身の引き締まる思いでした。幕府軍への挑発を繰り返す中、おのおのの立場やいろんな思惑が目まぐるしく交錯し、嫌なことや不本意なこともあったりして、必ずしも道義的ではなく、訳が分からなくなりそうになり『ありゃ? これ何のために誰のためにやってる?』なんて思ったりもしながら、それでも漠然と個人的な信念を抱き、敢えて肩肘張って、時には刀を投げ捨てて。激動していく時代に翻弄(ほんろう)されながらも、必死に生きようとする登場人物たちの姿に、僕自身明日へのエネルギーをいただき、撮影に臨みました」と報告。

西野七瀬、工藤阿須加、シソンヌ・じろう、奥野瑛太が宮藤官九郎脚本時代劇「いちげき」に出演

 そのほか、島田と和田に陰で指示を出す勝海舟役を尾美としのり、ウシの宿敵となる最強の薩摩藩士・伊牟田尚平役を杉本哲太が務める。

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