櫻井海音&藤原大祐、「差出人は、誰ですか?」成田と一ノ瀬の曖昧な距離感を明かす「テークによって印象が変わっているかも」2022/11/09
TBSでは、10月10日からよるおびドラマ「差出人は、誰ですか?」が放送中。本作は、多くの話題作を世に送り出し続ける秋元康さんが企画・原案を手掛ける、完全オリジナルの“青春ヒューマンミステリー”です。
テーマは「SNS社会に生きる若者たち」。情報収集や連絡手段だけでなく、人と人との大事な感情のやりとりすらSNSを通じて行われることが当然になった社会に警鐘を鳴らし、若者たちに向けて「本音で人と向き合うこと」「匿名を使わずに相手に気持ちを伝えること」の大切さを、「手紙」というアナログなツールを使って描いていきます。
TVガイドwebでは、主人公・桑鶴美月(幸澤沙良)のクラスメート、成田育を演じる櫻井海音さんと、ーノ瀬斗也を演じる藤原大祐さんにインタビュー。本作の見どころはもちろん、お互いの第一印象や、絶妙な距離感を見事に演じるお二人の役作りについて語っていただきました!
――まずは、お互いの第一印象を教えてください。
櫻井 「最初に会ったのがポスターのビジュアルの撮影の時で、すごく明るい人というのが第一印象でした。しかも、結構激しめだなって、最初ちょっと引いていたんです(笑)。でも、現場に入ったら全然そんなことなくて、オンとオフの切り替えが早い人という印象に変わりました」
――櫻井さんから見て、今日の藤原さんはオンとオフどちらですか?
櫻井 「今日の大祐はオフモードですね。現場だとは思っていないと思います(笑)」
藤原 「(笑)。海音くんは想像してたより、かわいらしい一面があるんだなという印象です。年下の僕が言うのも変ですけど、これまで演じていた役も相まって、もっと寡黙で静かな方かなって思ってたら、フランクに話しかけてくれるのでそこがギャップ萌えなんですよ」
櫻井 「実際、第一印象は怖いと思われがちかもしれません。現場に現役の学生の子たちがいる中で、僕だけちょっと年齢が高いので、少しだけジェネレーションギャップを感じるというか…。若い勢いに負けそうになりながらも、学園モノだしみんなとちゃんとコミュニケーション取りたかったので、頑張ったんです。(藤原さんに)僕、頑張ってるよね?」
藤原 「頑張ってます! 作りたい現場や目指したい方向が海音くんと一致してたので、そういう真面目な会話もするようになりました」
――現場ではどんなことをして皆さんとの距離を縮めていますか?
藤原 「恋愛トークを積極的にしています。現場の女の子たちからは、僕からしてもちょっと若く感じるような恋愛話が飛び出すことがあるんです。すると、そこに海音くんが大人の恋愛を突きつけてくるんです(笑)」
櫻井 「違うんですよ! 大祐を中心に『男として何が正しいのか』という論争を繰り広げたことがあったんです。『おごる or おごらない』などのささいなテーマについて、男としてどっちがいいのかみたいな話をひたすらしていて、その流れで…!」
藤原 「そうそう。長い休憩があった時に、何が一番いい男なのかということに関してたくさん議論しまして。それを女性の皆さんに判断してもらおうと思って、現場で投票までいったんです」
――お二人が考える理想の男性像とは?
櫻井 「僕は、女性に対して対等でありたいという思いがあって、“男はおごるもの”とか“女性に対して何かをしてあげるもの”という価値観が古いんじゃないかなと思っているんです。もっとフラットにいろいろ話し合いながら、2人で関係を進めていくのが大人としていいんじゃないかと。それを伝えたら、大祐と意見が対立して…(笑)」
藤原 「僕は、女性をお嬢さまとかプリンセスみたいに扱いたいタイプなんです。お金の話で言えば、全部おごりたいし、サプライズもしたいし、プレゼントもしたい。インタビューの場で僕は何を言ってるんだろう…!(笑)。現場もお嬢さまのように扱うタイプと、対等でいるタイプで意見が分かれました。結果どっちが正解か分からなくて、いい男って一生追うもんなんだなという結論に至りましたね」
櫻井「話さなくてもお互い通じ合えている感覚があります」
――それぞれ役作りで意識されている点はどこでしょうか?
櫻井 「成田はクラスの王様でヤンキーみたいな一面もある中、人気者でリーダーでいなきゃいけない立ち位置。一方で、馬場浩人(窪塚愛流)に対してはいじめのような扱いをする。そのあんばいがすごく難しいなと、現場に入る前からずっと思っています。社会的に見ても、いじめはあってはならないことなのに、クラスでは人気者という役なので複雑な立ち位置だなと。成田が馬場をいじめている背景にはいろいろな理由があるのですが、それを知らない視聴者の皆さんが見た時にどう思うかについてはものすごく考えましたし、今でもそこはすごく難しいなと思いながら演じています」
藤原 「一ノ瀬は、学校では秀才キャラで、無口で人と関わらない役どころ。一方で、ラップやスケートボードをするストリートな一面もあって、一ノ瀬がそういう行動をする理由や背景を心の中に置いて演じています。本作では、幸澤さんという現場を経験したことがないピュアな女優さんとお芝居ができるのも僕にとって大きなこと。幸澤さんから出る言葉の一つ一つが洗練されたピュアなので、その言葉に自分がいろいろ考えたことで返したくないんですよね。だから、一ノ瀬として何の邪念もなくお芝居に向き合えています」
――役との共通点はありますか?
櫻井 「成田はサッカーのジュニアユース選手なのですが、途中で辞めてしまうという設定。僕もジュニアユースに所属していたので、衣装面では『実際はこういうユニホームやスパイクを履きます』などの提案もさせていただきました。やっと自分のバックグラウンドを生かせる役柄をいただけて、すごくうれしかったです」
藤原 「一ノ瀬との共通点は秀才なところぐらいです! うそです(笑)。正直に言うと、あまり近しいところがないんです。スケートボードもラップもしたことないので、たくさんの初めてに挑戦しながら頑張っています」
――成田と一ノ瀬の関係性がかなり独特で絶妙な距離感だと感じたのですが、お二人で相談されているのでしょうか?
櫻井 「相談はしていないよね」
藤原 「うん。2人の関係は曖昧すぎて、僕たちも正解が分かっていません。だからこそ演じ方によって関係性が変わるし、もしかしたらテークによって印象も変わっているかもしれません。でも、それも生のお芝居でいいなと思っています。海音くんとのお芝居は本当に楽しくて、本当に作品の世界で会話している感覚なんです」
櫻井 「僕も、2人はどういう関係性なんだろうって思いながら演じています。自分なりに解釈している部分もあるのですが、実際にお芝居をしてみて温度感がつかめてくるところも大きいんですよね。大祐なりに2人の距離感を考えてると思うんですけど、そこが僕たちの中で一致しているかどうかは話したことがないので分からないんです。でも、話さなくてもお互い通じ合えている感覚はあります」
――成田も一ノ瀬もそれぞれ二面性があるキャラクターですが、ご自身にも二面性があると感じることはありますか?
櫻井 「僕は結構オンとオフの差が激しいかもしれないです。現場にいる時は、年齢も上の方に見られるようなことがあって、落ち着いていると言われることが多いのですが、オフの時に友達と一緒にいる時は全く違うんです。あえて使い分けているつもりはないのですが、彼らと一緒にいて子どもの頃の感覚に戻れる瞬間と、仕事で大人としていなきゃいけない自分は全く違うかもしれません」
藤原 「僕はずっとバカですかね〜(と、笑いを誘う藤原さん)。僕はそんなに裏はないと思います。もちろん静かに集中して何かをしている時もあるのですが、根本の性格は全然変わらないです。とにかくいい作品を届けたいという気持ちが常にあるので、オフの時も何かできるんじゃないかって思ってインスタライブやってみたりとか、ほかの映像作品を見て何かのお芝居に使えるんじゃないかとか考えてしまいます。ずっと仕事脳って言ったらそうかもしれないですね」
櫻井 「それ本当にすごいね! 俺には絶対に無理だな〜。現場出た瞬間にオフだもん…本当にすごい!(と、思わずベタ褒めの言葉を連発)」
藤原 「僕にとっては、お仕事をやらせていただいていることがとにかくうれしい! だから、いつもハッピーでいられるのかもしれません」
今、手紙を出したい人は?
――本作は手紙がテーマですが、手紙を書くことに親しみはありますか?
櫻井 「自分が手紙を書くことはあまりないのですが、共演者の方からクランクアップの時に手紙をいただくことがあって、そういう時はすごくうれしい気持ちになります。デジタル社会が普及している中で、人の書いた活字で手紙をもらうことは、その人が手紙を書いている姿を思い浮かべることができるので特別感がありますね」
藤原 「僕は、大切な方には節目節目に手紙を書くようにしています。自分の字で伝えるっていうことに意味を感じていて、言葉で伝えるのとは違った表現ができるのではないかなと。紙を選んで、ペンを選んでという一つ一つの行動に愛が詰まっている気がしてすごく好きです」
――今、手紙を出すとしたら誰に送りたいですか? そして、どんなことを伝えたいですか? ちなみに幸澤さんは中学校の先生に手紙を出したいとおっしゃっていました(https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1801256/)。
櫻井 「僕、そんなに長いこと生きてないからなぁ〜」
藤原 「沙良ちゃんはもっと生きてないから!(笑)」
櫻井 「(笑)。僕はサッカーをやってた時にお世話になったコーチの皆さんに手紙を書きたいです。僕が、サッカーを辞めて芸能の仕事をやるという決断をした時に、それを受け入れてくれたコーチたちがいっぱいいるんです。この決断をした時、誰かの期待を裏切ってしまうのではないかとか、いろいろなものを背負ってる気がして、中学生ながらにすごく怖かったんです…。でも、いざ相談をしてみたら『自分の好きなことをやってほしい』と背中を押してもらえて。そんな皆さんにちゃんとお礼ができてないので、手紙はもちろんですが、何らかの方法でいつか恩返しをしたいなと思っています」
藤原 「僕は手紙が大好きなんでみんなに書きたいし、書いて配りたいぐらいなんですけど、あえて1人選ぶとしたら母ですね。仕事はもちろんですが、僕の全部を一番近くで見てくれてるのはやっぱり母なので。ありがとうという気持ちをあらためて伝えたいです」
――では、最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします!
藤原 「登場人物と同じ年頃になると、いろいろな選択に迫られ始める時期だと思います。同年代の方もそうじゃない方も、自分の気持ちに素直になって生きてもらえたらという気持ちも込めて本作を作っています。手紙ゲームが起きた理由を考えながら、自分の生活に置き換えて楽しんでもらえたらうれしいです」
櫻井 「手紙ゲームが始まったのをきっかけに、一人一人の感情が揺らいでいったり、葛藤している様子が等身大の学生の姿で描かれています。ミステリー要素として考察したり、恋愛ではキュンとなるようなシーンを楽しんでいただいたり、いろいろな楽しみ方ができる作品だと思います。地上波放送はもちろん、YouTube配信も楽しんでご覧ください!」
取材中、近くで撮影していた幸澤さんにツッコミを入れるなど、終始和やかな雰囲気で進んだインタビュー。写真撮影では、徐々にふざけ始める藤原さんに便乗するように、櫻井さんが藤原さんの衣装の眼鏡を取ってかける一幕も。終盤には、まさかの壁ドンポーズも飛び出すなど、笑いあふれる取材となりました。
なお、Tiktok「差出人は、誰ですか?」公式アカウント(https://www.tiktok.com/@sashidare_tbs/video/7163269789534719234?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=7156895305371207170)で、本記事撮影の様子を公開していただいています。2人が楽しそうにポーズをとっている様子をぜひ動画でもチェックしてみてください!
【プロフィール】
櫻井海音(さくらい かいと)
2001年4月13日生まれ。東京都出身。O型。幼少期は有名サッカークラブのジュニアユースチームに所属。NHK連続テレビ小説「エール」や「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)、「ナイト・ドクター」(フジテレビ系)などに出演。
藤原大祐(ふじわら たいゆ)
2003年10月5日生まれ。東京都出身。天秤座。AB型。ドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」(日本テレビ系)、「恋する母たち」(TBS系)、「純愛ディソナンス」(フジテレビ系)、映画「モエカレはオレンジ色」(22年)などに出演。22年11月11日に、主演映画「追想ジャーニー」の公開が控えている。
【番組情報】
「差出人は、誰ですか?」
TBSほか
月〜木曜 深夜0:40〜0:55(一部地域を除く)
【プレゼント】
サイン入り生写真を2名様にプレゼント!
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https://twitter.com/TVGweb/status/1590935082843635712
【締切】2022年11月17日(木)正午
【注意事項】
※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
取材・文/TBS担当A・M 撮影/蓮尾美智子 ヘア&メーク/浦上祐子(ARTS) スタイリスト/渕上カン
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