宇野昌磨、坂本花織らが記者会見に登場！「フィギュアスケートグランプリシリーズ」がいよいよ開幕2022/10/13

　2026年のミラノ五輪へ向け新たな歴史が動き出したフィギュアスケート界。まずは各国のトップスケーターたちが世界6カ国を転戦する「フィギュアスケートグランプリシリーズ／ファイナル2022」が、第1戦・アメリカ大会（現地時間・10月21～23日）から始まります。10月9日、都内で記者会見が行われ、選手たちとメインキャスターを務める松岡修造さん、解説の荒川静香さん、織田信成さんが登場しました。

　2人そろって「自己ペスト更新」を目標に掲げた小松原美里選手＆小松原尊選手組。美里選手は「五輪に初めて出場して、そこから（さらに）続ける意味を考えた時に、“よりうまくなりたい”から続けるのだと。昨日の自分に勝ちたいと思います」とコメント。そして、尊選手は「もっとうまくなれるように、新しいことを頑張りたいです」と話しました。

　佐藤駿選手のテーマは「安心安全安定!!」。「安心は見ている皆さんに安心して見ていただけるような演技をしたいと思っています。安定は僕に足りないものは安定感だと思っているので。安全は昨シーズン、けがで思うようにシーズンをおくれなかったので1シーズンを通して、けがなくという思いを込めました」と語りました。

　河辺愛菜選手は「ベストな演技をして表彰台を目指します!!」とフリップに記入。「昨年は（グランプリシリーズ・）NHK杯で表彰台に乗ることができてうれしかったですが、カナダ（大会）がボロボロだったので…。今回は2戦とも自分の納得のいく演技をして、海外でも戦えるような選手になれるように頑張りたいです」と目標を掲げました。

　紀平梨花選手のテーマは「学びを活かす」。紀平選手は「まだ“完全に復活”というのを目標に挙げられないかなと状態的に思うので…。昨シーズン、普通のシーズンをおくっていたら経験できなかった学びがたくさんあるので、それを今回のグランプリシリーズで見ている方にも伝わるような演技をしたいと思います」と言葉に込めた思いを明かしました。

「チャレンジ」をテーマに掲げた坂本花織選手。その理由について坂本選手は「今シーズンはショートもフリーも振付師さんを新しくしました。4年の節目を迎えて、次のシーズンへ向かって第一歩となるのが今シーズンです。気持ちを新たに切り替えて（ミラノ五輪へ向けて）良いスタートが切れるようなシーズンにしたいなと思いました」と語りました。

「世界選手権2022」を初制覇した宇野昌磨選手が掲げたテーマは「スタート」。宇野選手は「昨シーズンは自分にとってもすごく満足できるシーズンになったと思います。そういうシーズンをおくったからこそ、もう一度、ジュニアからシニアに上がった時のような気持ちで、成長というものにフォーカスしながらスタートしていきたいという意味を込めました」と話しました。

　続いて、小学生記者が宇野選手、坂本選手へ「私はフィギュアスケートを見ていて、コンビネーションジャンプが一番好きです。今シーズンのプログラムで一番好きな瞬間はどこですか？」と質問。宇野選手は「僕はコンビネーションジャンプがいちばん苦手です」と笑いを誘いながら、「練習してきたことが試合で成し遂げられた瞬間が一番うれしいです」と回答し、さらに「周りの人たちが僕の結果を見て喜んでいる姿を見るのが、『スケートをやっていてよかったな』と一番思える瞬間です」と話しました。

　そして、坂本選手は「練習からしっかりノーミスを続けて、最後のスピンを回り切って、ポーズを決めた瞬間が一番うれしい気持ちになります」とコメント。「その瞬間からいつも記憶が飛ぶというか…（キスクラでの）点数は目に見えてる時はうれしいですが、画面から消えると忘れちゃうくらい。とにかく『やり切った』と思える瞬間が一番うれしいです」と笑顔で語りました。