北大路欣也、風間俊介、上白石萌音らが「記憶捜査3」クランクイン2022/10/11
テレビ東京で11月4日からスタートする金曜8時のドラマ「記憶捜査3~新宿東署事件ファイル~」(金曜午後8:00。初回は2時間スペシャル)。9月某日、新宿東署のセットでクランクインを迎えた。
本作は、これまで「金曜8時のドラマ」枠で2019年にシーズン1、20年にシーズン2が放送され、スペシャルとしても2回オンエアされた人気シリーズ。定年間近に起きた事件でけがを負い、車いす生活となった敏腕刑事・鬼塚一路(北大路欣也)が人並み外れた詳細な「街の記憶」を武器に、「昭和」と「平成」二つの時代のイメージを呼び起こしながら、「令和」に起こる難事件を解決していく。
事件関係者に付き添う女性の警察官が必要だと聞いた遠山咲(上白石萌音)が部屋を飛び出していくと、世条匠(松島聡)がその後を勢いよく追いかけていくというシーンを撮影。捜査がしたくてたまらない勢いのある若手と、その様子を温かく見守る鬼塚らベテラン勢という「記憶捜査」らしいシーンからのスタートとなった。また、今回、署長として新宿東署に帰って来る神啓太郎(風間俊介)の署長服姿も初披露された。
数々の事件を解決してきた功労から、事件で負傷し車いす生活となったあとも刑事課司法係長として再任用されたベテラン・鬼塚を演じる北大路は「私が演じる鬼塚は車いすに乗っているので、その代わりに若い人たちが俊敏に走り回り、盛り上がりを作ってくれているのがとてもありがたいです。私も、今自分に与えられた限界まではやらなきゃいけないという気持ちがあるので、精いっぱい頑張ります」と意気込んだ。
また、今回から新レギュラーとして新宿東署のメンバーとなった松島については、「明るくリズム感もあり、動きがシャープ、そして張り切っていらっしゃった印象です。刑事になるという強い思いを持った青年役を、とても楽しそうに演じているなと感じました」との印象を述べた。
さらに、「スタッフの皆さまも俳優もそれぞれが一生懸命で、包み隠さず素の姿でお互いがぶつかり合い、撮影は楽しくスムーズに進んでいます。以前にも増して、さらにいいチームワークで挑戦したいと思います。シーズン3も、昭和、平成、令和と時代を飛び越えた記憶の中で、素晴らしい新宿東署の仲間と事件解決に果敢に挑戦いたします。ぜひご覧ください」と視聴者にメッセージを送った。
新宿東署に刑事官として配属されていたが、新宿東署署長として出世して戻って来た神役の風間は、「クランクインしましたが、夏休み明けの2学期みたいな感じです。居心地がいいんです。もちろんサスペンスとして見てくださる方々はドキドキすると思うんですけど、キャラクター同士の関係がアットホームで温かく、ちょうどバランスがとれているのかななんて思っているので、われわれの仲良し度を楽しんでいただけたらなと思っています」と心境を明かした。
事務所の後輩である松島に関しては「新鮮」と話し、「新宿東署のメンバーの中で、年齢としては萌音ちゃんと同い年で、でも後から入ってきたからある種後輩みたいな感じ。今までは咲が一番下で、元気印だったのですが、一個下ができてちょっとお姉さんの咲っていうのが面白いなと。1人加わることによって、みんなの人間関係が少し変化するのも面白いなと思っています」と登場人物の関係性と立ち位置の変化についても言及。
そして「昭和・平成・令和の記憶をたどりながら事件が展開していきます。なので、昭和に生きた方、平成に生きた方、今を生きる人たち、みんなに通ずる物語になっているところが魅力だと思います。そして何度もシーズンを重ねてきたわれわれの記憶もあります。シーズン1、シーズン2、スペシャルも含めて積み重ねてきた後に出来上がるこのシーズン3が、どんな記憶をたどるのか楽しみにしています。ぜひご覧ください」とアピールした。
新宿西署地域課総務係から配属された熱意あふれる刑事志望の司法係巡査長・遠山咲役の上白石は、「いよいよ撮影が始まりましたが、阿吽(あうん)の呼吸で進んでいて、万事順調といった感じです。皆さんが本当に一流なので足を引っ張らないように頑張ろうっていう、『記憶捜査』ならではの緊張感と、リラックスしたムードが流れています。空き時間は、北大路さんのお若い頃の貴重なお話を聞いたり、石黒さんと冗談を言い合ったり、これだけの大先輩方とご一緒させていただいているというのに、全く威圧感がないし、むしろ伸び伸びとお芝居できる空気感を作ってくださっていることが、本当にありがたいです」と現場の様子を伝えた。
松島とは同い年で、デビューした年も一緒の同期とのことで、「これまでは、大先輩方に囲まれて撮影をしてきたのですが、同い年の仲間が増えたことは、私にとっても、作品全体にとっても新しい風になっている感じがします。松島さんは、本当にピュアな人で、お話していて気付かされることが多く、競争の激しい世界で生きているのに穏やかな心を忘れない奇跡のような人だと思います」と印象を明かした。
加えて、「シーズン3では、事件がますます難解を極めていまして、絶対に犯人は当てられません! 犯人が分かったとしても、トリックは絶対分からないと思うので、果敢に挑戦していただきたいです。そして、レギュラーキャストそれぞれのキャラクターにスポットが当たる瞬間がとても多くて、私が演じる遠山もこれまで以上に急成長を強いられる場面もあったりするので、どこまで伸びていけるのか、どんな挫折や困難を味わうのか、応援しながら見ていただけたらいいなと思います」と見どころを語った。
今回からレギュラー入りする新宿東署刑事課捜査一係の巡査長・世条役の松島は「撮影初日は、肩に力が入りすぎて、帰ってから脱力してしまいました」と気合十分の様子で、「でも、こんなに優しくてあったかい現場が初連ドラの現場というのはとても幸せなことだと思いますので、この優しい現場に甘えることなく、クランクアップまで緊張感を持ちながら、役と作品に向き合えたらなと思っています」とあらためて気を引き締める。
また、自身が演じる役柄を「キャラクターとしては、天真らんまんなところや無邪気なところ、先輩を差し置いて捜査に行っちゃうところなど、萌音さん演じる遠山咲とすごく似ている部分が多いので、見ていただく皆さんには、遠山咲が2人いるなって思ってもらえればいいなと思います。ただ、話を重ねる上で、どこかで咲ちゃんを守るようなシーンだったりとか、そういう成長した姿も見せていけたらいいなと思っています」と分析。
続けて「北大路さんをはじめ、出演者やスタッフの皆さんが、僕がすごく緊張しいなことを理解してくださっていて、アットホームな空気感で気さくに声をかけてくださるので、すごく助けられています。皆さんから学ぶことがたくさんあって日々勉強ですし、日々お芝居を更新していけたらいいなと思っているので、インプットしたものはすぐアウトプットできるように努力し続けることが大事だと思っております。スペシャルの時は、愛されることを目標にキャラクターを作っていましたが、今回はそれに加えて安心感を与えられるように、チームの空気感は壊さずうまくなじめるように頑張ります!」と力を込めた。
いつもひょうひょうとしているムードメーカーの新宿東署刑事課捜査一係長・栗田史郎役を演じる石黒賢は、「松島くんは、すごく真面目に取り組んでいますね。自分がもし彼の立場だったらって置き換えると、出来上がっているチームのレギュラーに突然入ってくるのは緊張すると思うんです。みんな仲良さそうだし、自分が一番若いし。だから彼がいいムードで芝居ができるような雰囲気づくりを心がけています。漢字は『世条』なんだけれども、視聴者の方々にも早く彼を認識してもらいたいので、『三条』とか『五条』と呼びかけて、彼に『世条です』と言わせるアドリブは振ったりしています(笑)」とベテランらしい気遣いを見せた。
鬼塚に一目置き、遺体や現場の状況など事件の情報を伝える新宿東署刑事課鑑識係長の木地本淳子役を演じる余貴美子は、「松島さんはスペシャルに続いて2回目なんですけど、前からいたかのように、すぐ仲間という感じがでていました。明るくてすごく真面目なので、仲良くやっています。いつか“聡ちゃん”って呼べるようになりたいです(笑)。メンバーも少しずつ変わっているのですが、より結束力が強まった気がします。それぞれのキャラクターの役割というのがはっきりしてきたし、そのやりとりが面白くできていると思います」と笑顔で語った。
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