「結婚するって、本当ですか」でコンビネーション抜群! 葵わかな×佐藤寛太×松村沙友理インタビュー!!「○○なフリをした」というエピソードも告白2022/10/07
Amazon Originalドラマ「結婚するって、本当ですか」が、10月7日からPrime Videoで独占配信スタート! 本作は、週刊ビッグコミックスピリッツで連載中の若木民喜氏による人気漫画が原作。旅行代理店に勤務する地味で奥手な主人公の男女2人が、自分たちの趣味と生活を守るために計画結婚を決意したことから始まる“ムズキュン”ラブコメディーだ。
次々と起こる問題に向かっていく主人公2人の、まるでRPGのような冒険活劇にとどまらず、おしどり夫婦とされていた夫婦の離婚や、子どもがいない夫婦の行末など、さまざまな男女の在り方についても言及。昨今の結婚の多様化を映し出すストーリーに仕上がっている。
主人公・本城寺莉香を演じる葵わかな、同じく主人公の大原拓也役を務める佐藤寛太、拓也の幼なじみ・海山ナオに扮(ふん)する松村沙友理の3人にインタビュー。ドラマの見どころはもちろん、初共演で感じたそれぞれの印象や、俳優として尊敬するところ、そして「○○のフリをした話」まで、たっぷりと聞いた。
―― とても仲のいい雰囲気が伝わってきます。まずは、今回の共演で感じたそれぞれの印象を聞かせてください。
葵 「私は2人とも初めましてだったんですけど。寛太くんがこんなに明るい人だとは思っていなくて」
佐藤 「それ、めっちゃ言われる!」
葵 「顔も整っているし」
松村 「うんうん」
佐藤 「整ってる?(ニッコリ)」
葵 「こんなアメリカの子どもみたいな感じだと思わなかった!(笑)」
松村 「あははは!」
葵 「もうちょっと“スン”とした感じだと思っていたので。『こんな人がいるんだ!?』って、印象が変わりました」
佐藤 「あははは!」
葵 「さゆりんごちゃんは、思っていたより渋いなって」
松村 「あはは! 渋いんや!?」
葵 「お姉さんな側面をすごく感じたり、『大人っぽいなぁ』と思う時が結構ありました」
松村 「おお~!」
佐藤 「俺、わかなちゃんは、最初は『なんか大人っぽいな。賢いし、めちゃくちゃしっかりしているな』と思っていたんだけど。そこに年相応のかわいらしさと青さがあるなと、だんだん気付いて」
葵 「えー、ホント!?」
佐藤 「それがいいグラデショーンギャップだし、どっちも持っているから、いい感じ。こっちの見方が変わった気がするかな」
葵 「お、変化してる!」
佐藤 「さゆりんごさんは、テレビで見るそのまんまの部分もあるけど、話してみると大人だし、心(しん)がキュッとしてる」
松村 「キュッ!(笑)。わかちゃんは、お会いして、イメージ通りだったかも。最初からたくさん話し掛けてくれて、『めっちゃいい人!』と思って、初日から『大好き!』って」
佐藤 「なってたね」
葵 「私、ドライでクールな人に見られることが多いけど、そんなことはないということを伝えたかったんです!」
松村 「大好き!」
佐藤 「わかちゃんは、撮影2日目のあいさつで『あ、ドライな人じゃない』と思った。初日もしゃべったけどさ、お互いに自分の役がまだ…、ね」
葵 「そうだね、まだできていなかったもんね」
佐藤 「『これで合っているのかな?』と、監督も入れて仕事として話すことが多いじゃん、初日は。で、2日目くらいから、わかなちゃんが(胸のあたりで片手を挙げるしぐさをして)『おはよ!』って。わかなちゃんのこの手がね、かわいいんですよ~(ニヤリ)」
松村 「あははは!」
葵 「オヤジじゃん(笑)」
佐藤 「ドラマの中でもいろいろあるんだけど、しぐさにすごく隙がある!」
松村 「うんうん」
葵 「えー、言われたことがない」
佐藤 「あるある、めっちゃある! わかなちゃんへの演出で監督が『ハニワ』って言ってたじゃん。そこと本人が話しているテンションとのギャップがあって、隙もあるから、こっちから話し掛けやすくなる。そういうのは会うまで分からなかったから。あと、今回、わかなちゃんが演じた莉香さんが、ちょいちょい小ダサいんですよ(笑)。それがめっちゃいい!」
葵 「確かに、ダサいよね(笑)。さゆりんごちゃんは、寛太くんの印象はどう?」
松村 「寛太くんは、最初スタッフさんから『めっちゃ元気だから気を付けて』って言われていて(笑)」
葵 「あははは!」
佐藤 「注意報が出たんだ!?(笑)」
松村 「『どんなに!?』と思って、最初にお会いするのがちょっと怖かったんですよ。でも、会ってみたら、いい方の元気さで(笑)。ずっと現場を盛り上げてくれていました」
葵 「ね、現場が明るかった!」
佐藤 「ずっとこんな感じだったよね」
葵 「キャッキャキャッキャしていました」
―― それぞれのお芝居に関しての印象はいかがですか?
葵 「寛太くんは、本人と役のキャラクターが全く違うのに、キャラクターのことをすごく考えていて。違うからこそささいな表現をすごく頑張っていたのが印象的でした。私は完成したものを見て、『ああ、これってこういうふうにやりたかったんだ』と分かるんですよね。撮影の時は、お互いの顔を見ない芝居も多かったので」
佐藤 「うんうん、見てない」
葵 「『ああ、こうやって拓也の気持ちを作っていたんだな』というのが完成したものを見てすごいなって思ったし。一緒にやっていても、お互いに心が通う、似たようなタイプだったので、すごくやりやすかったし、楽しかったです」
佐藤 「うん、めっちゃ分かる! 全然違う!」
葵 「さゆりんごちゃんは、さゆりんごちゃん自身が持っている不思議な感じが、お芝居のニュアンスにも感じました。間の取り方とかトーンみたいなものとか、自分にはできないような独特なニュアンスがキャラクターを立たせていて、好きだなぁと思いました。(松村演じる)ナオってこういう子と疑わない感じがすてきだった。一緒にやっていて楽しかったです!」
松村 「わぁ~!」
佐藤 「わかなちゃんは、ほかの人としゃべっているシーンを見て、『あ、こんなに表情が違うんだ!』というのを見られたのが新鮮で、うれしかったし、楽しかったし、面白かった。それと、今回バラバラに撮っている中で、わかなちゃんが気にしていた点が的確だし、それが画をつなげて見た時に『ああ、あの時にわかなちゃんが気にしていたのは間違いなかったな』ということばかりだった。そのシーンだけ見ると正直AでもBでもどっちでもいいんだけど、つなげて見ると『やっぱりBがよかったよね!』というのを毎回ちゃんと当てるというか、前後を考えられているなって、それが勉強になった。俺は全くその能力がないんで」
葵 「いやいや…ありがとう」
佐藤 「さゆりんごさんは、お芝居と役に全然縛られていないから表現が自由だし、明るくて快活な女の子という役のイメージにとらわれていないから。いろんな人と話していても表情が全然違うから、『あ、その自由さを自分のお芝居にも欲しいな』とすごく思いました。キャラを守ることに精いっぱいで表現が縮こまっちゃうんじゃなくて、自分自身のいろんな面をお芝居の中で見せられていたので。そこは勉強になったし、現場がすごく楽しかった!」
松村 「わ~! 私は、お二人から学ぶところばかりで。現場に入る前に、監督さんスタッフさんとたくさんお話されているのを見て『ああ、役についてすごく考えられているんだな』というのをあらためて感じて勉強になりましたね。私はもうずっと『ナオ? ナオって何!?』って感じだったのに、わかちゃんは、ずっとブレないというか、いつ会っても莉香さんで、それがホントにすごいなと思っていました。莉香さんがわかちゃんなんじゃないかと思うくらい」
佐藤 「めっちゃ分かる!(笑)」
松村 「寛太くんは、引っ張ってくれる人だなと思った。私が不安を持ちながらやっていたのもあるかもしれないけど。寛太くんが演技で引っ張ってくれる感覚がずっとあった。『これで大丈夫だよ!』という道しるべを作ってくれている感じがありましたね」
葵 「えー、すごい!」
佐藤 「褒められてすごく気分がいい! どの媒体でこの話が読めますか?(笑)」
松村 「あははは!」
―― このドラマの内容に掛けて「○○なフリをした」というエピソードがあったら教えてください。
佐藤 「学生時代なんか、『今日ちょっと熱あるかも…』みたいな仮病は全然ありますよ! フリしまくり、逃げまくりだった」
葵 「学生時代から仕事をしていたから、『仕事あります』と言ってちょっと早めに早退して、でも私が行くのは図書室だったんだけど。本がとても好きだったから、1時間早めに早退してた」
佐藤 「え、マジか!? やることすごいな! ファストフードじゃないんだ!?」
松村 「私は…え~、何だろう?」
佐藤 「よくやるのは『○日空いてる?』と聞かれて、『あ、ごめん仕事』っていうのは現在進行形で100万回やってる(笑)。その日にその人と会いたいか分からないからさ。でも、その後にちゃんと自分から誘うようにしてるけど」
松村 「面白いなぁ!」
葵 「私、小学生の時に、スイミングスクールに行くのが嫌すぎて、サボって髪の毛だけ濡らして帰ってた」
佐藤 「策士!(笑)」
葵 「でも、すぐにバレて怒られた」
松村 「水着が濡れてなかったんじゃない?」
葵 「だからか!?」
佐藤 「そうだよ!!」
松村 「(笑)。私はそういうのと少し違うんですけど。昔、握手会の時に『俺、“推し変”するから』という人がいたんですよ」
葵 「え~、寂しいね」
松村 「『そうなんだ、ふ~ん、全然いいよ』って、頑張って気にしていないふりしてた」
佐藤 「ホントは傷ついてたんだ?」
松村 「めっちゃ嫌ですよ!(笑)」
佐藤 「すてき!」
葵 「心理戦みたい!」
―― 皆さんいろいろありますね。では、最後に、ドラマの見どころをお願いします。
葵 「私が演じる本成寺莉香さんと、寛太くん演じる大原拓也さんは、ものすごく地味で、会社の中でも特に目立たないタイプの2人なんです」
佐藤 「そうなんだよね」
葵 「自分も結構地味なタイプだったから莉香にすごく共感できて、コンセプトが『1人の生活を守るための結婚計画をする』ということにも共感できるところが、見どころかなと思っています」
佐藤 「今回、旅行代理店の話でもあるので、莉香が旅する先とか、2人で行くところとか、各地域の景色がホントによくて。日本の奇麗な風景をいい音楽で彩ってくださっていて。地味な2人の物語が着々と一歩ずつ前進していくのが冒険みたいな、物語の作りがRPGチックになっているところもあって、日本を旅しながら冒険している気持ちになれるのが楽しいんじゃないかなと思います」
松村 「私的には、登場人物のキャラクターがみんな濃いところが見どころかなと思います。お二人のキャラもすごく濃いし、周りの旅行代理店の方たちもそれぞれ濃いし、ご家族もすごいですよね?」
葵 「うん、すごい!」
松村 「皆さんそれぞれ本当に面白くて、一人一人の個性が見どころかなと思います」
【プロフィール】
葵わかな(あおい わかな)
1998年6月30日生まれ。神奈川県出身。かに座。A型。数多くのドラマや映画に出演し、近年は舞台でも活躍。2023年9・10月にダブル主演ミュージカル「アナスタシア」の再演が決定。
佐藤寛太(さとう かんた)
1996年6月16日生まれ。福岡県出身。ふたご座。B型。劇団EXILEのメンバーとして活躍。最近の出演作は、ドラマ「あせとせっけん」(MBSほか)、「テッパチ!」(フジテレビ系)など。
松村沙友理(まつむら さゆり)
1992年8月27日生まれ。大阪府出身。おとめ座。B型。乃木坂46の元メンバー。主演ドラマ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」(ABCテレビ・テレビ朝日ほか)が10月にスタート。
【番組情報】
Amazon Original ドラマ「結婚するって、本当ですか」
10月7日からAmazon Prime Videoにて独占配信
取材・文/依知川亜希子 撮影/蓮尾美智子
ヘア&メーク/石川奈緒記(葵)、吉田真佐美(松村) スタイリング/武久真理江(葵)、Masahiro Hiramatsue(佐藤)、鬼束香奈子(松村)
衣装協力/CO|TE、PELLICO、Ponte Vecchio
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