【「テレビ演劇 サクセス荘」連載・第1回】和田雅成&高野洸&髙木俊の和気あいあい鼎談♪3人がうなずく”サクセス”したい瞬間とは?「めちゃくちゃ気持ちいいんです!(笑)」2019/08/22
超人気2.5次元舞台俳優10人が、リハーサルを1度だけ行った後、本番一発撮りに挑戦している新感覚ドラマ「テレビ演劇 サクセス荘」(テレビ東京ほか)。この“サクセス荘”の住人を演じる出演者たちが、彼らが持つ全ての能力や知識を使い、常に状況を判断し、アドリブなども入れて物語を進めていく姿を見ていると、思わずこちらもハラハラさせられながらも展開が気になるという、まさに新しい感覚に引き込まれるドラマです。
今回、インターネットTVガイドではそんな「サクセス荘」で奮闘している出演者の中から、7人の皆さんを直撃! 全3回のインタビュー連載を敢行します。どなたがどんな組み合わせで登場するかはお楽しみ! ということで、第1回は芸人を夢見るゴーちゃん役の和田雅成さん、アクション俳優を目指すノブ役の高野洸さん、南極料理人になりたいユッキー役の髙木俊さんに登場いただきます!(3人のサイン入りポラプレゼントも実施予定。詳しくは後日公開の連載・第3回【プレゼント】欄をご覧ください)
──今作ではリハーサルを1回行った後、本番一発撮りにチャレンジされているということで、舞台慣れされている皆さんでも大変かと思うんですが、本番中に焦った瞬間や奇跡が起きたことなど印象に残っている出来事はありますか?
髙木 「本番中は、基本的にずっと焦っています(笑)。落ち着く瞬間は1回もない!!」
和田・高野 「(爆笑)」
──すごい環境ですね(笑)。
和田 「ずっと気を張っていて、ドキドキの中でやっていますね。しかも、通常の舞台では稽古がありますけど、今回は稽古も何もなく、ただリハーサルで一発合わせるだけなので。楽屋で台本を読み合わせたりしますけど、それでもメンバーがそろわなかったりするとそのまま本番に向かいますし…本当にずっと焦っていますね(笑)」
高野 「ビクビクですよね。セリフ通りにいくかも分からないですし…」
髙木 「『誰か助けてくれ!』と思うよね。助け合いの精神!!」
和田 「例えば、第1回でも何人かセリフが飛んだんですよ。で、それが本編の内容に関係ないボケのセリフだったんですけど、僕が演じるゴーちゃんの立場であれば話の流れを進められたので、僕がそのまま進めるということが2~3回あったんです。だけど、状況的には少し間があって俺がしゃべっての繰り返しだったから、俺がセリフ飛んだやつみたいに見えちゃうという(笑)」
髙木 「僕は、一通り撮影した後、『この間はどういうふうに編集されるんだろう?』と気になっていたんですよ。放送を見たら、そのままでした」
和田 「まじでそのままでした!!(笑)」
高野 「あれ、そのまま放送されたんですか? 全然違和感なかったです」
和田 「第1回に関しては、リハーサルの方が出来が良かったんじゃないかと思っていたんです。でも、撮影時間が5分短くて。台本の内容は変わらないから、本番の撮影の時には5分伸ばさなきゃいけないということで、みんな不自然に間をとるみたいな(笑)。それがそのまま放送されていたので、ドキドキしながら見ていました」
──実際の放送を見た時は、ハラハラしました?
髙木 「僕はあまり緊張しないタイプなんですけど、自分の家でテレビを見ているだけなのにすごくドキドキして。『これどういうふうに見られてんだ!?』とTwitterですごくエゴサーチしてました(笑)。でも、ありがたいことに評判も良くてホッとしたんですけど…ちょっと怖かったですね」
──先ほど「助け合いの精神」というお話がありましたけど、撮影の時に頼りにしている共演者の方はいますか?
髙木 「やっぱりゴーちゃん(和田)じゃない!?」
和田 「僕というよりゴーちゃんという立場が、流れを動かしやすいと思うんですよ」
髙木 「場を回すキャラクターだもんね」
和田 「僕自身は、もう髙木さんにおんぶに抱っこで」
髙木 「俺はだめだから!」
和田 「なんでだよ!!(笑)。でも寺さん(ヒッピ役の寺山武志)は心強いし、玉ちゃん(ムーさん役の玉城裕規)も現場慣れしてるもんな。特に寺さんは、第2回で楓馬(チャップ役の定本楓馬)のセリフが出てこなくて危なかった時に、セリフを思い出させるようにアドリブでフォローしていて。そういうところは『さすがだな』と思いました」
髙木 「洸はどうなの?」
高野 「お二人ですね!」
髙木 「本当かよ!?」
和田 「かわいい八重歯して、おい!(笑)」
──ここにお二人がいらっしゃるからというわけではないですよね?(笑)。
高野 「いや、本当に(笑)。僕が演じるノブはボケる割合が多いんですけど、絶対ツッコんでくれますし。最年長の…」
和田 「(爆笑)」
髙木 「俺が一番気にしていること! このドラマの宣伝で『若手の2.5次元俳優』と書かれるのがちょっとこっぱずかしい…(笑)」
和田 「そんなことない、若手の筆頭ですよ!!」
髙木 「Twitterでめっちゃツッコまれるから! 『若手!?』って(笑)」
──ファンの皆さんからもツッコミが入るんですね。
髙木 「入りますよ! 『あいつTシャツに“MOBB”って書いてある』って」
和田 「それはね、画面越しで見てもめっちゃ面白かった。“MOBB”なのにめちゃめちゃしゃべるっていう」
髙木 「いろいろ恥ずかしいんですよ…(笑)」
和田 「さすがですよね~!」
──ユッキーのTシャツにもあらためて注目ですね。先ほどかっこいいアドリブの話が出ましたが、思わず笑ってしまったアドリブなどもあるのですか?
高野 「僕は玉城さんが演じるムーさんで結構笑っちゃいましたね」
和田 「洸はめっちゃ笑ってた! しかも嫌みがないから、笑っててもかわいいって思っちゃうんですよ。僕が笑っちゃうと『いや、素を出してんじゃないよ』って怒られる(笑)。洸はそれすらも役だし、かわいいってなる…これはずるいですよね。『笑ってんじゃねぇよ』って、出る杭は打っていかんと。…って、俺も笑っていたんですけどね(笑)」
髙木 「第1回でだいぶ笑ってたよね(笑)」
──ムーさんの占いも面白いですよね!
和田 「しかも、玉ちゃんがリハーサルと本番でキャラを変えてきたんですよ。リハーサルでは『ねぇ、ゴーちゃん』という感じだったんですけど、本番が始まった瞬間に『ね~ぇ、ゴ~ちゃ~~ん』って…そんなぬるぬるしゃべってたっけ!?って(笑)。それが一番面白かったですね」
──髙木さんも、第1回は寝ているフリで…。
髙木 「寝ているフリって! あれは寝ているんです!!(笑)。でも、僕が寝ている時にアンテナ役の有澤樟太郎くんがかんだんですよ。その時、リアクションしそうになって『ヤバイ! 危なかった~』って」
和田 「あれは起きちゃいますよね!」
髙木 「かんだのも放送されちゃうので」
──隅々まで見逃せませんね。それぞれ演じられる役柄について、どういうところに注目してみてもらいたいですか?
高野 「僕は、正直分からないです」
和田・髙木 「(爆笑)」
和田 「ノブは意外と難しいかもね」
高野 「アクション俳優って難しいですよね。夢自体が俳優さんだから」
髙木 「俳優ってプライベートで“俳優感”出さないもんね」
──ノブは、アクションシーンが入ってきますよね!
高野 「そうですね!」
和田 「1回バク転してたよね」
高野 「ありましたっけ?」
和田 「うそだー! 日常すぎて覚えてない!?」
高野 「ありました! マイクを気にしながらやりました(笑)」
──ノブのアクションにも注目ということで。和田さんと髙木さんはいかがですか?
和田 「僕はとにかく物語の本筋を進めるということと、みんなアドリブで常にボケているんでそれにツッコむゴーちゃんを楽しんでもらえたら。ちなみに、ツッコミ役は僕としゅんりーさん(髙木)の2人で担当しています」
髙木 「みんながそれぞれ夢を持っているじゃないですか? 僕が演じるユッキーの夢は南極料理人なんですけど、ほぼそれを出さないというのが逆に面白くしているかなって。ヒッピもプロボウラーを夢見ているけど、ただのヒッピじゃないですか?(笑)。なんだったら、ゴーちゃんの方が見た目はプロボウラー感が出てるっていう」
和田 「確かに!」
髙木 「僕も料理人の雰囲気を全然出さないんですよね」
──“MOBB”ですし(笑)。
和田 「“MOBB”(笑)。だから、ヒッピはずっとプロボウラー用の手袋をつけといたらいいんじゃないですかね」
髙木 「僕も出刃包丁とかね」
和田 「だいぶ危ないよ(笑)。誰も逆らえない!」
髙木 「あえてその雰囲気を出さないのが逆にリアルだなって。日常では別にそんなに出さないというのが面白いですよね」
──今お話されている感じからも皆さんの仲の良さが垣間見えるんですが、撮影の合間にお話されたり、収録後にご飯に行ったりもされるんですか?
和田 「収録が終わった後、僕と玉ちゃん(玉城裕規)としゅんりーさん(髙木)でご飯に行きましたね。その時すごく話し合いました!」
髙木 「『今後どうやっていけば面白くなっていくんだろうね』って。昨日も『本当に助け合いだね』ってLINEしてました」
和田 「ねー! 『付け焼き刃じゃどうにもならんぞ』って」
高野 「怖いですよね」
──頻繁にやりとりされているんですね!
和田 「はい! 過去にも舞台で共演させていただいて、本当に大好きな方なので。僕から一方的に『どうしましょう?』と連絡をすることが多いですね」
髙木 「僕も一方的に好きです」
和田 「抱き合っときますか(笑)」
高野・髙木 「(爆笑)」
──高野さんはいかがですか?
高野 「僕は『オガッタ!?』(仙台放送)のロケで寺やん(寺山武志)と結構一緒にいるので、話はもちろん『サクセス荘』の台本を転送してもらったりしました。僕のマネジャーさんより寺やんから転送してもらう方が早かったです(笑)」
髙木 「台本は早く欲しいよね」
高野 「寺やんのほかにも既に共演させてもらった方がたくさんいるので、皆さん本当に信頼させていただいています! 僕はまだ周りを助けるとかそういう余裕がなくて」
和田 「だから、変に気を使わなくていい! 気を使うのは俺らだから!!(笑)。もうね、自由にやった方がいい!」
髙木 「でも、洸は本当にしっかりしてますよ。若いメンバーはみんなしっかりしてる。自分のやるべきことをちゃんとやってくれて、セリフもほとんど間違えなくて…僕の方が焦ってる」
高野 「また助けてもらいました!!」
和田 「(爆笑)」
髙木 「いや、フォローじゃないよ(笑)。本当に助かってる!」
──ドラマのタイトル「サクセス荘」にちなみ、皆さんが最近“サクセス”した体験や、今後“サクセス”したい目標などあれば教えていただけますか?
和田 「とりあえずこのドラマを完走したいです! こんなに緊張したり、不安が取れないのは久々で。だから、『サクセス荘』の収録を終えて家に帰ってお風呂に入ってベッドに寝る時、めちゃくちゃ気持ちいいんです!(笑)。今日は、それをサクセスしたい!」
髙木 「僕も一緒かも。この業界で長いことやらせていただいていますけど、すごいプレッシャーを感じることが最近はそこまでなかったのかなと思っていて。こんなにプレッシャーを感じる現場は本当に久しぶりなくらい久しぶりなんですけど…でも、こういうことだよな仕事って!と、ちょっとありがたかったですよね。だから、すごく頑張れるし、これが成功したら本当に気持ちよく寝られるだろうなと」
高野 「本当にそうですね」
和田・髙木 「(爆笑)」
高野 「『サクセス荘』の収録のために頭に入れた、あの台本の紙の容量を早く削除したいですね。メモリーがパンパンなんで(笑)」
髙木 「僕は台本をスマホに入れてデータで見るんですけど、試しに昨日の夜に紙でプリントアウトしてみたら、舞台1回分の厚さで。『こんなにあったのかよ!!』って」
高野 「今回は3回分を撮影しますもんね」
──やりきったら今日のベッドは…。
和田 「やばいですよ!!(笑)」
髙木 「稽古せずにこの厚みをやるのかって」
高野 「すごいですよね」
──皆さんぜひ今日のベッドを満喫できるように…。
和田・高野・髙木 「頑張ります!!」
キレのあるツッコミで盛り上げてくれる和田さんと、ニコニコしながら率直な思いを明かしてくれる高野さん、そしてさまざまなエピソードで笑わせてくれる髙木さんの和気あいあいとした鼎談でした。ちなみに、写真撮影でもしれっといろんなポーズをとって笑わせてくれた髙木さん…さすがです(笑)。「サクセス荘」連載・第2回は、クールなあの人を演じる方にご登場いただきます。次回もお楽しみに!
【プロフィール】 ※劇中部屋番号順
和田雅成(わだ まさなり)
1991年9月5日生まれ。大阪府出身。舞台「刀剣乱舞」シリーズ、「おそ松さん」シリーズ、ドラマ「めがね食堂」(GYAO!)、情報番組「猫のひたいほどワイド」(tvk)、映画「映画刀剣乱舞-継承-」などに出演。なお、ドラマ「REAL⇔FAKE」(TBSほか)が9月1日から、「Re:フォロワー」(テレビ朝日系)が10月5日からスタートするほか、主演舞台「ハリトビ」が10月9日から、「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~」が11月21日から上演される。
高野洸(たかの あきら)
1997年7月22日生まれ。福岡県出身。ミュージカル「刀剣乱舞」シリーズ、「スタミュ」シリーズ、ドラマ「わたし、定時で帰ります。」(TBS系)、バラエティー番組「オガッタ!?」(仙台放送)、「おはスタ」(テレビ東京系)などに出演。なお、朗読劇「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」が12月中旬から、ミュージカル「刀剣乱舞 髭切膝丸 双騎出陣2019 ~SOGA~」が2020年に上演されるほか、映画「八王子ゾンビーズ」が20年春頃公開予定。
髙木俊(たかぎ しゅん)
1981年3月17日生まれ。石川県出身。舞台「憂国のモリアーティ」、ミュージカル「黒執事」シリーズ、舞台「乱歩奇譚 Game of Laplace」、体内活劇「はたらく細胞」、舞台「紅葉鬼」、アニメ「天体戦士サンレッド」、アニメ「暗殺教室」(フジテレビ系)、「キャプテン・アース」(TBS系)、映画「ペット2」、映画「ONE PIECE FILM Z」などに出演(アニメと映画は声の出演)。なお、舞台「PERSONA5 the Stage」が12月13日から上演される。
【番組情報】
木ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘」
テレビ東京ほか
木曜 深夜1:00~1:30
取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当)
撮影/蓮尾美智子
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