【WATCH的イケメン図鑑】Vol.47 タナー・ブキャナン2022/09/24
陰のある高校生役から目が離せない!
映画「ベスト・キッド」シリーズのその後を描く続編として誕生し、世界中のファンに愛される人気ドラマとなった「コブラ会」。主人公の空手少年として「ベスト・キッド」シリーズを牽引し、現在は2人の子どもを持つ父親になっているダニエル(ラルフ・マッチオ)をはじめ、彼とライバル関係にあったジョニー(ウィリアム・ザブカ)ら、「コブラ会」には魅力的なキャラクターたちが大勢登場。「ベスト・キッド」シリーズのファンはもちろん、シリーズを見たことのない人も魅了するドラマになっている。
そんな「コブラ会」で誰よりも目が離せないのが、ジョニーの息子のロビーくん。かつて父・ジョニーが空手とともに青春を過ごしていたように、10代のロビーもひょんなことから空手の世界に足を踏み入れていくことに。ちなみに、「ベスト・キッド」ではダニエルの嫌なライバルとして悪役風を吹かせていた父・ジョニーはというと、過去のギラつきはどこへやら、中年期のいら立ちとともに飲んだくれている様子。離れて暮らすロビーとの仲も複雑で、決して順風満帆とはいえない人生の中にいる。
「コブラ会」というドラマ自体、そんなジョニーの再生物語にもなっているものの、父親がやさぐれていれば息子もやさぐれてしまうのが世の常。特に、シーズン1開始当初のロビーは憂いが強く、素行も悪くて、触るとキケン状態の危うい少年だった。ただし、根はいい子のようで、空手に出合い、仲間に出会い、好きな女の子に出会い、宿命のライバルにも出会い…。時にハラハラさせられながらも、徐々に本来の明るさや優しさを見せるようになっていく。
とはいえ! 青春ドラマの登場人物が楽しいだけの毎日を送れるはずもなく、恋愛が残念なことになったり、空手対決でダメージを負ったり、大人たちの駆け引きに巻き込まれたり、これまで散々な目に遭ってきたロビーくん。それはそれでステキと言うべきか、なんならもっと闇堕ちしたところも見てみたいと言うべきか。演じるタナー・ブキャナンの繊細な雰囲気と相まって、ロビーはどうにも放っておけない魅力的なキャラクターに。「ロビー、頑張って~❤︎」の声援も、シーズンを重ねるごとに増えている。となると、シーズン5ではどんな受難が彼を待ち受けているのか…と思いきや、第1話では父・ジョニーと一緒にドライブしたり、ナイスコンビネーションを見せながら空手で悪者を撃退したり、ちょっと仲良しに? ロビーくん、このままパパと幸せになっちゃう? もちろん笑顔もステキなロビーくんなのでそれもありだけど、「コブラ会」の物語にそんな優しさがあるかどうかは疑問! 彼の今後も、しっかりと見守っていきたい。
【プロフィール】
タナー・ブキャナン(Tanner Buchanan)
1998年12月8日生まれ。アメリカ・オハイオ州出身。子役として俳優のキャリアをスタートさせた後、「フォスター家の事情」(2013~18年)、「ゲームシェイカーズ」(15~19年)、「フラーハウス」(16~20年)などに出演。「サバイバー:宿命の大統領」(16~19年)で演じた大統領の息子・レオ役でも知られている。映画出演作に「ヒーズ・オール・ザット」(21年)など。
【作品情報】
「ゴブラ会 シーズン5」(全10話)
Netflix
独占配信中
※Netflixシリーズ「コブラ会」シーズン1~5独占配信中
文/渡邉ひかる
この記事をシェアする