「少年のアビス」で初共演の荒木飛羽＆北野日奈子がお互いの演技を絶賛！「原作にリンクしていてびっくり」2022/09/01

　荒木飛羽さんが連続ドラマ初主演を務める「少年のアビス」（MBSほか）が9月1日よりスタート。原作は、2020年より「週刊ヤングジャンプ」で連載がスタートし、「次くるマンガ大賞 2021 コミック部門」で11位を獲得するなど、累計発行部数100万部突破中の大人気コミックで、生まれ育った環境に縛られ絶望の淵にいた高校生・黒瀬令児（荒木）が、田舎町に居るはずのない、憧れのアイドル・青江ナギ（北野日奈子）との出会いをきっかけに、生きることは何か、希望を追い求める“心中”から始まるスーサイドラブストーリーです。

　本作の主人公・黒瀬令児を演じるのは、14年に8歳で俳優デビューして以降、ドラマ「あなたの番です」（日本テレビ系）や映画「るろうに剣心最終章 The Final／The Beginning」（21年）など、わずか16歳ながら数多くの作品に出演し存在感を示している、最注目の若手俳優・荒木飛羽さん。また、憧れのアイドル・青江ナギを演じるのは、今年4月に乃木坂46を卒業し、舞台やドラマなど女優としても活躍の場を広げる北野日奈子さんです。

　TVガイドwebでは、荒木さんと北野さんにドラマの見どころや初共演の感想などをお伺いしました。

――まず、出演が決まった時の感想を教えてください。

荒木　「お話をいただく前から原作を読んでいて大好きな作品だったので、とてもうれしかったんですけど、その半面プレッシャーもありました。自分が黒瀬令児を演じてもいいのかなって。でも、それと同時に、令児として生きられたらどうなるんだろうとか、この時に令児ってどう思っているんだろうって、令児に対してすごく興味が湧いてきて、やりたいって思う気持ちが強くなっていき、今回挑戦することにしました」

北野　「お話をいただいた時は、うれしい気持ちもあったのですが、これまで演技経験があまりなかったので不安の方が大きかったです。なので、撮影前からスタッフさんと打ち合わせさせていただいてから、撮影に臨ませていただきました。荒木くんはじめ、かとうみさと監督やスタッフの皆さんがものすごく原作を大事にしながら撮影されているので、私も皆さんと同じ気持ちで日々頑張っています」

――荒木さんは原作を読まれていたとのことですが、読もうと思ったきっかけがあれば教えてください。また、北野さんは原作を読まれた時の感想を教えてください。

荒木　「ふらっと本屋に入って、何か漫画を見ようかなと思っていた時に、原作の表紙にひかれて読んでみようと思ったのがきっかけです。そこから読み始め、作品の世界観に引き込まれました」

北野　「私は、このお話をいただいてから原作を読ませていただきました。最初は何日かに分けて読んでいこうと思っていたんですけど、読み始めると手が止まらず、私も作品の世界観に引き込まれました。若い世代の子にも、令児の生きざまみたいな現実はないかもしれないけれど、そういう似たような現実もあるよってことをすごく伝えてくれている作品だなと」

――お二人がそれぞれ演じる上で、意識している点はありますか？

荒木　「何をするにも、どこに行くにも、ずっとお母さんという存在にとらわれているってことに反応しながら演じることを一番大事にしています」

北野　「演じるナギちゃんはクールなんですけど、私はどちらかというと周りから天真らんまんだねって言われることが多く、ナギちゃんとは真逆な雰囲気なので、いつもより声のトーンを変えてみたり、乃木坂46のクールな先輩を思い出しながらやってみたりと意識していました」

――お二人は初共演ですが、一緒にお芝居されていかがですか？

荒木　「一緒に演技をしていて、ナギだなって本当に思います。全く違和感なく、ナギに対しての気持ちも作れましたし、役に入り込めました。特にナギだなって思った瞬間があって、カメラが回っている時と回っていない時の声のトーンが本当に変わるんですよ。その声のトーンや表情とか動きが原作のナギにリンクしていてびっくりしました」

北野　「荒木くんは、すごく明るくて、スタッフさんともコミュニケーションを取って過ごされているなと。でも、カメラが回って令児になると、闇深い目をされていて、原作の令児がそこにいるかと思うぐらいビジュアルが本当に似すぎて引き込まれそうになるんです」