「生き残った6人によると」イベントに桜田ひより、佐野玲於、中村ゆりからが登壇2022/08/10
MBS、TBSほかで放送のドラマイズム「生き残った6人によると」(MBS=火曜深夜0:59、TBS=火曜深夜1:28)の1話先行試写・完成披露トークイベントが行われ、桜田ひより、佐野玲於(GENERATIONS from EXLIE TRIBE)、中村ゆりか、倉悠貴、髙石あかり、八木アリサ、田中光輔、佐々木舞香、二宮健監督が登壇した。
ドラマの原作は、ゾンビパンデミックとシェアハウス恋愛の掛け合わせが若者を中心に話題を呼んでいる、山本和音氏の同名コミックス。「誰と誰が生き残るのか!? そして、誰と誰がくっつくのか!? キャラクター構成や閉鎖空間でゾンビものの定番を描きながらも、恋愛バラエティーさながらの先の読めない恋模様のギャップが面白いと、人気沸騰中だ。
物語の舞台は、成田空港に到着した一機の航空機を皮切りに、千葉県内にパンデミックが広がった日本。街中にゾンビがあふれかえる中、ショッピングモールへと逃げ込んだ男女は、極限下で芽生える「こんな時だからこそ、恋がしたい!」という切実な思いにより、つり橋効果も相まって、予測不能な恋愛の渦へと巻きこまれていく。閉鎖された空間で、一筋縄ではいかない個性豊かなキャラクターたちが見いだしたのは、ゾンビの撃退方法ではなく、仲間たちとのハッピーすぎるユートピア!? “ある秘密”をそれぞれ抱えた彼らが、期間限定の楽園で、ありのままの人生を謳歌していくことになる。ゾンビに取り囲まれたショッピングモールで巻き起こるシェアハウス恋愛の行方と、徐々に明らかになる彼らの秘密とは? 極限下で巻き起こる、ハッピーすぎる新感覚サバイバルラブコメディーとなる。
桜田が演じたソフトボール部に所属する高校2年生・水上梨々は、恋愛に疎く、ショッピングモールの中で恋に踊らされている周囲を理解できないが、次第に心境が変化していくキャラクター。桜田は「本当に人間がこんな窮地に追い込まれることはないと思うんですが、その中で、“恋をするんだ、楽しく生きるんだという人”対“そんなことをしている場合じゃないという人”がいて。この二つがあるからこそバランスが取れるんだなと、やっていて痛感する部分もありました。真面目だからいい部分も悪い部分もある、楽しんでいるからこそいい部分も悪い部分もあるということを感じながら楽しく演じました」と撮影を振り返る。
また、リーダー的存在となる会社経営者のれんれんを演じた佐野は、「現場に入る10日ぐらい前に(出演の)話がきて、撮影まで時間がなかったので監督にゆだねる気持ちで参加しました。コミカルな物語で、監督もポップにテンポ感を大事にしたいとおっしゃっていたので、その言葉を受けながら参加していました」と監督のアドバイスが力になったと報告。
ショッピングモール内のマドンナ的存在となる、ファッション好きな菜食主義者・村濱雫役を務めた中村は、「佐野さんもおっしゃっていましたが、監督がテンポ感を大切にされていたので、テンポ感や間のつなぎ方とか、リズミカルな会話劇が繰り広げられてるように模索しつつ、みんなで息を合わせながら撮影するのが、大変な部分はありました」と現場での苦労を明かした。
寡黙でみんなと少し距離をとっているが、サバイバル能力は高いフリーター・入江神役を務めた倉は「毎話毎話、何かを感じたり、学んだりすることが神の中ではあって、それを超えた後の神と、前の神の違いがあったので、そういった部分を意識しながら演じていました。寡黙な人間だけど、実は一番ショッピングモール生活を楽しんでいる男というところもテーマとしてあったので、工夫して演じました」と役作りについて語った。
二宮監督は「ゾンビとショッピングモールがすごく大きなモチーフになっていて、もともとその二つは切り離せないもの。今回はどちらかというとショッピングモールを舞台にした物語を作るんだという意気込みが強くて。プラスそこに交わっている、男女のみんなを魅力的に描きたいなという気持ちで現場に入りました。どうやったらみんなで楽しくできるか試行錯誤しながら作っていくのは僕もすごく楽しかったです。何よりもみんながずっと魅力的でいてくれるから、とても楽しい現場でした」と充実した撮影になったことを伝えた。
そして、「脚本を書きながら、メインとなる今回撮影したショッピングモールでロケハンもして、作業が同時に進められたので、『ここだったらこんなことできるよね』とか、『アクションできるよね』とか、ショッピングモールで大喜利をしていくような感覚で作っていくのが楽しかったですね」と制作について回顧。さらに、「今回全6話で、ショッピングモールを舞台に本当にさまざまなことが起きます。僕自身もエキサイトできる楽しい撮影をさせていただいて、キャラクターのみんなの最高な瞬間がいっぱい撮れたと思いますので、ぜひ楽しんで見ていただけたらと思います。応援していただけるとうれしいです」とアピールした。
「ドラマと同じシチュエーションになったら、生き残りそうな人は?」という質問には、佐野が中村の名前を挙げ、「美魔女的な感じてほかの人を取り込むのがうまそう」と答えると、中村は「私は内心では生き残りたいと思いながら。初めに亡くなってしまうと思う」と反論し、自身は、現場で誰に対しても上手にコミュニケーションをとっていた「(髙石)あかりちゃんかな。行動と思考の両方で生き残っていくと思う」と回答。
髙石は「うれしいですね。自分も生き残りそうだなと思います。その場を楽しむタイプなので、ゾンビがいても楽しいって思えるかも」とほほ笑んだ。監督も、髙石に1票。「ホラー映画で生き残る人って、無駄な好奇心がない人だと思うんですが、髙石さんは、無駄な好奇心がないから、常に会話が実用的な話しかしないんです。こういう状況でも実用的な話をしているんだろうなって、強そうだなって思います」と分析した。
また、「ゾンビにかまれて、ゾンビになるまで1日あったら何をしますか?」と問われると、八木は「地元の北海道に帰って、家族で集合して最後の晩餐を豪華にします」、田中は「(作品内容に合わせて)かまれたら…恋じゃないですか。楽しく過ごしたいですよね。カウントダウンとかして盛り上がりたい(笑)」、佐々木は「おいしいものをたくさん食べて、いろんな景色が見たいです。記憶も消えてしまうと思うので、世界のすべて(の景色)を私に入れてから消したいなと思います」とそれぞれ答えた。
劇中のように、「ゾンビに囲まれた状態で恋をするのはあり? なし?」と聞かれると、桜田、佐野、佐々木、二宮監督は「あり」と回答。「感情の赴くままに恋をしたらいい」(桜田)、「自由に過ごすのがいい」(佐野)、「現実世界がつらいなら恋をするべきだと思います。楽しいことを自分で見つけるのがいいと思う」(佐々木)、「こういう状況下で恋ができる、心の余裕があることが大事。たぶん、しちゃう時はしちゃうので人間。するなっていってもするのが恋だと思います」(二宮監督)と理由を述べた。
会見の最後には、桜田が「このシーンどうなるのかな?と、毎回毎回完成を楽しみにしながら撮影していました。キャストみんなと撮影できて、すごく楽しかったですし、監督スタッフを含めて、とても愛のある方に囲まれてできた作品だと思っているので、その愛を皆さんと一緒に共有できたらいいなと思います。この作品は、ゾンビラブコメディーなんですが、基本的にラブコメが軸になっているので、ゾンビものが苦手という方にも楽しんでいただけると思います。楽しみにしてください」と力強く視聴を呼び掛けた。
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