玉木宏、「マイファミリー」のキャッチコピー“ノンストップファミリーエンターテインメント” の意味が「ようやく分かってきた気がして…」2022/06/05
二宮和也さんが主演を務め、TBS系にて放送中の日曜劇場「マイファミリー」。本作は、「グランメゾン東京」(2019年)、「危険なビーナス」(20年)、「TOKYO MER ~走る緊急救命室~」(21年/すべて同系)など多彩なドラマを世に送り出してきた脚本家の黒岩勉さんによるオリジナル作品で、最悪の事態に見舞われ、“家族の絆”が試される夫婦の姿を描くノンストップファミリーエンターテインメントです。
ここでは、神奈川県警捜査一課・特殊犯罪対策係補佐・警部の葛城圭史役の玉木宏さんに、役への取り組み方や主演の二宮さんの印象、ドラマの見どころなどについて語っていただきました。
──間もなくクライマックスですが、スタート当初と今とで、葛城の人物像に変化はありますか?
「最初にいただいていた葛城の人物設定が、非常に執念深い男というものでした。後半に差しかかってきた今もそれは変わることなく、1人だけ執念深く事件の真相を追っています。僕自身は先の話の台本をいただいていることもあり、葛城がなぜそこまで執念を燃やしているかが分かっているので、彼のその信念を信じて演じています」
──葛城の執念深さに共感することもありますか?
「葛城が事件に執着するのは、5年前に起こった東堂心春ちゃん(野澤しおり)の誘拐事件が絡んでいるから。 心春さんを救えなかったという事実が葛城の中にあって、その失態を繰り返したくないという思いがあるのだと思います。そんな仕事に対して非常に真っすぐな男であるところには、すごく共感できます」
──シリアスな撮影とは一転、現場自体は和気あいあいとした明るい雰囲気だそうですが、 役とオフの切り替えはどのようにされていますか?
「役を引きずることは一切ないです。ただ、富澤(たけし)さんもインタビューでおっしゃっていたように、僕ら捜査一課はセリフに警察用語が多く盛り込まれていて、頭の中を整理しておかないとすぐに口から出てこなくなるんです。二宮くんをはじめ、出演者は皆さん明るい方ばかりで、意外とおしゃべり好きなんです(笑)。二宮くんは本番の2秒前ぐらいまで雑談しているので、その楽しい雰囲気に引っ張られすぎないように気をつけないといけないなと思うことはあります。たわいのない話で盛り上がっている時も、心の中ではブレーキをかけるようにしています(笑)」
──共演経験も多い二宮さんの今作における印象は?
「このドラマで4度目の共演です。一番最初に共演した時はお互いまだ10代でしたが、その当時から彼は第一線で主役を張っていましたから。そこから印象は変わらず、現場を引っ張る力はさすがだなと思います。むしろ、より進化していますし、非常に頼りがいのある座長です」
――ドラマはますます見逃せない展開になってきましたが、この作品ならではの見どころを玉木さんはどう感じていますか。
「このドラマのキャッチコピーは“ノンストップファミリーエンターテインメント”ですが、 番組開始前の番宣などでその言葉を聞いていた時は、実は頭の中がクエスチョンだらけだったんです。でも、ゴールが見えてきた段階で、ようやくその意味が分かってきた気がしていて。誘拐事件が起きたことは不幸ですが、それをきっかけに、壊れかけた家族が絆を深めてあるべき姿になっていく。その描写は見ていてジーンとくるものがあるんです。やはり、 脚本の面白さがすごく光っているからだと思います。頭を使わなければサッと自分の中に入ってこない難しさがある展開ですし、しっかり理解して演じないと表現として視聴者に伝わらない。演じ手として、とてもやりがいのある作品だと思います」
――貴重なお話をありがとうございました!
【番組情報】
日曜劇場「マイファミリー」
TBS系
日曜 午後9:00~9:54
TBS担当 M・M
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