「マイファミリー」飯田和孝プロデューサーが語る、二宮和也＆多部未華子の役者としての魅力2022/04/09

　4月10日より二宮和也さんが主演を務める日曜劇場「マイファミリー」（TBS系）がスタートします。本作は、「グランメゾン東京」（2019年）、「危険なビーナス」（20年）、「TOKYO MER ～走る緊急救命室～」（21年／すべて同系）など多彩なドラマを世に送り出してきた脚本家・黒岩勉さんによるオリジナル作品で、最悪の事態に見舞われ“家族の絆”が試される夫婦の姿を描く、ノンストップファミリーエンターテインメントです。

　二宮さんが演じる鳴沢温人は、ゲーム会社「ハルカナ・オンライン・ゲームズ」の社長で、プライベートでは湘南・鎌倉に家を構え、妻と小学生の娘を持つ父親。その温人の妻・未知留を演じるのが、二宮さんとは「山田太郎ものがたり」（07年／同系）以来15年ぶりの共演となる多部未華子さん。未知留はSNSのフォロワー数が1万人を超えるなどちょっとセレブな奥様です。そんな温人と未知留の娘・友果（大島美優）がある日、突然何者かに誘拐されてしまいます。激しく動揺する鳴沢夫妻でしたが、まな娘を取り返す唯一の方法は、警察に頼らず夫婦で力を合わせて誘拐犯と戦っていくこと。温人と未知留は、果たして無事に娘を助け出すことができるのでしょうか？

　初回放送直前に、「義母と娘のブルース」（18年）や「集団左遷‼」（19年）、「ドラゴン桜（シーズン2）」（21年）など、数々のドラマを手掛けてきた本作のプロデューサー・飯田和孝さんを直撃取材しました。見どころはもちろん、作品に込めた思い、さらには二宮さんと多部さんの役者としての魅力についても語っていただきました。

――まずは、飯田プロデューサーが本作を通して伝えたい思いを教えてください。

「ここ数年、家族や友人、何より人と人とがつながる機会が少なくなっている状況の中で、人々があらためて気付いたこと、あらためて考えるようになったことがたくさんあったと思います。僕も母が今、埼玉に住んでいて、会える距離ではあるけど実際に会うことが限られてきている。そんな中で自分が何を大切にしないといけないのか、そして何を大事に思えるのかということを、この作品を通して皆さんに再確認していただけたらなという思いで毎日撮影に臨んでいます」

――15年ぶりに共演する二宮さんと多部さんですが、お二人が演じるのがどんな夫婦なのか、すごく気になります。

「そうですよね。どんな夫婦なのかは、ぜひ第1話を見てください。温人と未知留は大学時代に出会い、結婚し、そして20年がたっているという設定です。演じる二宮さんと多部さんご自身も、以前の共演作『山田太郎ものがたり』から15年経過しているので、本作とリンクしているところがあると思います。そんなお二人が息の合った演技を見せる夫婦に注目していただけたらなと思います」

――絶賛撮影中とのことですが、現場はどんな雰囲気ですか？

「結構、笑い声が飛び交っている現場だと思います。二宮さんが以前の会見で『緊迫したシーンの撮影でも、緊張感を持ちつつ、楽しく現場に居ることを大事にしている』とお話しされていましたが、二宮さんを筆頭に、まさにそういった雰囲気が皆さんにあるように感じます」

――では、飯田プロデューサーが現場で感じた二宮さんと多部さんの魅力を教えてください。

「二宮さんは、憑依型ということではないのですが、自然にスッと役に入っていけるところが魅力です。本当にすごいですね。多部さんは、表情や動きももちろん素晴らしいのですが、声だけで感情を表現するところが魅力だなと。例えば、第1話で未知留が大学時代の友人・三輪碧（賀来賢人）と東堂樹生（濱田岳）に会い、お金を貸してほしいと忍びない声でお願いするシーンがあるのですが、その忍びない声だけで三輪と東堂との距離感とか、大学時代の関係性を感じさせて、すごいなと。そういった魅力を日々の撮影でひしひしと感じています」

――貴重なお話をありがとうございました！　最後に、ドラマを楽しみにされている皆さんに向けてメッセージをお願いします。

「まずは、第1話を見ていただきたいです。見ていただいたら、見る前に抱いていた本作へのイメージがきっと変わるのではないかなと。子どもの未来のために戦う大人たちの奮闘劇を、日曜夜9時に家族や大切な人と見ていただきたいです。もし一緒に見られなくても、見た後に大切な人に電話して話したくなるような物語です。“自分にとって一番大切な何か”をあらためて考え、感じるきっかけとなり、温かくて優しい気持ちになれる作品だと思うので、ぜひご期待ください！」

――ありがとうございました！ 　