NHK新枠“夜ドラ”第1弾!「卒業タイムリミット」井上祐貴インタビューvol.4~今だから話せる撮影秘話2022/04/07
卒業式直前に教師の誘拐事件が発生し、4人の高校生に犯人から挑戦状が送られてくる青春ミステリー、夜ドラ「卒業タイムリミット」(NHK総合)。4月6日放送・第3話では、学校に到着した黒川良樹(井上祐貴)らが水口里紗子(滝沢カレン)の情報を得ようとしますが、先生たちは校長・柿本静江(峯村リエ)に口止めされている様子でした。そこに再び動画が配信され、水口先生がリアルタイムで死に近づいている事実に直面した一行の次の手とは?
全4回の井上祐貴さんインタビューラストでは、このドラマならではの魅力を伺います!
(vol.1:https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1473579/、vol.2:https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1474251/、vol.3:https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1474254/)
――15分ドラマだからこそ気を付けていたことを教えてください。
「意識をしているというよりは、各シーンを撮るごとにストーリーの前後をちゃんと考えてやるようにしていました。第1話から順番に撮っていくことができないので、物語の前後、その前に何があったかなどつながりの部分をみんなで考えながら、シーンが変わるごとに復習して話し合いながらやっていました」
――今作は第1回からスマートフォンが多用されているのが印象的です。スマホを使った撮影はどんなことが難しかったですか?
「スマホの画面だけを撮影するカットもあるのですが、それは手が震えないようにするという自分との戦いがありました(笑)。ほかにも電話に出る芝居で、出るか出ないかのボタンを押す時に、緊迫している場面やみんながそれぞれ走っている時などは、ちゃんとボタンを押せなくて苦労しました。また今回、それぞれがスマホを持っているんですが、スマホケースにも個性が出ていて、黒川のはラバータイプなんです」
――格好いいですね!
「それだけ聞くと格好いいんですが、スマホが太めのタイプなのでポケットに引っ掛かってしまって、スッと入らないんです。ポケットに入れる時は力ずくで入れれば入るんですが、入れる芝居はあまりなくて、着信や通知が来たから出すという芝居の方が多いんです。そこで、スマホを出そうとするとジャケットの内側の生地まで一緒にびよーんと出てきちゃって、それが結構大変でしたね」
――それは何回か撮り直すことになったんですか?
「撮り直すことになる前に自分がジャケットからスッと出す方法、実はブレザーでスマホを隠して出ているのを見せないようにするという技を習得したので、撮り直すことなく自然にスマホを出しています」
――すごいですね! ではそこにも注目して見た方がいいかもしれないですね?
「実際、そのシーンが出てくるかは分からないですが…。僕も注目して見てみます!」
――この作品は長回しが多く第1週から走るシーンも多いですが、このドラマだからこそ大変なことはありますか?
「先生が誘拐されて物語が始まっていくんですが、そこに命が懸かっているということが一番大きくて。しかも3日間の話なので、どのシーンにも常に緊迫感があるんです。緊迫感があるシーンを撮る時はこちらも体力や気力を使いますね」
――では、このドラマだからこそ面白い部分を教えてください。
「基本的に緊迫しているからこそ、ちょっと緊張が解けたシーンがいい意味で目立って、それがよりクスッとできると思います。そこには荻生田隼平(西山潤)っていうキャラがいるので。生徒の4人の中だと、荻生田がそこを担っています。そして今後、豪華なゲストの方たちが出てくるので、そこも見どころです。第1週ではまだ出てこないので、第2週以降、多分、想像ができないような方々がこれから出て来られるので、そこはぜひ楽しみにしていただきたいです」
――監督から演出の上で気を付けてほしいと言われたことはありますか?
「たくさんありますが、軸として意識していることは、先ほども言いましたが、常に命が懸かっている話なので緊迫感は絶対的にありますし、その中で先頭を切って事件や真犯人に向かって近づこうとする黒川がいる。だから、心(しん)の強さ、目の強さには気を付けています。『ここはやるぞ』というシーンでは、『今からこいつは何かしようとしてるんだな』ということを伝えるために、とにかくその緊迫感がちょっとでも緩まないように心掛けています」
――第4回では、それぞれの生徒が闇を抱えている描写があるようですが、「実はこんな人だったの?」とショックを受けるような展開も今後あるということでしょうか?
「どうでしょう?(笑)。そうかもしれないと思って見ていただきたいですね。おそらく、そういう要素も散りばめられているので。僕はもちろん内容を知っているので、第1週では、これがああなるのかと。そしてここでつながるんだと、映像を見てあらためて分かったことが多かったので、そういう目でも見ていただきたいなと思います」
――ありがとうございました!
第4回あらすじ(4月7日放送)
水口(滝沢)監禁はリアルタイムだと気付いた黒川(井上)たち4人は、数学教師・伊藤倫太郎(中尾明慶)から、校長の柿本(峯村)が教師たちに話した水口がいなくなった朝の状況を聞き出す。伊藤の指示で解散した4人はそれぞれ家路に着き、黒川は入院中の母・由美子(仙道敦子)のもとへ。グループチャットを作り連帯感が高まっていく4人だったが、1人になると、それぞれ面には出さない水口に対する別の感情をあらわにしていた。
【プロフィール】
井上祐貴(いのうえ ゆうき)
1996年6月6日、広島生まれ。2018年、ブロードウェーミュージカル「ピーターパン」の海賊マリンズ役でデビュー。19年、特撮ドラマ「ウルトラマンタイガ」(テレビ東京系)で初主演。21年、映画「Bittersand」で主人公・吉原暁人役を務める。22年5月、舞台「奇跡の人」にジェイムズ・ケラー役での出演が決まっている。
【番組情報】
夜ドラ「卒業タイムリミット」
NHK総合
月曜~木曜 午後10:45~11:00
NHK担当/K・H スタイリスト/西脇智代
衣装協力/ジャケット¥83,000 パンツ¥44,000 JOYEUX/CONFIANCE Tシャツ¥19,800 JOYEUX/Ohal
<問い合わせ先>
〒107-0062 東京都港区南青山6-6-2 LUNA ROSSA 南青山3階 TEL: 03-4361-4464
関連リンク
この記事をシェアする