島崎遥香が「スーパーサラリーマン左江内氏」で女子高生役に。「どんなにブスに映ってもいいやって思いながら演じています」2017/02/04
島崎遥香さんが反抗期真っただ中の女子高生を演じる話題作「スーパーサラリーマン左江内氏」(日本テレビ系)。AKB48卒業後初のドラマ出演となった本作で、島崎さんは主人公・左江内(堤真一)とその妻・円子(小泉今日子)の娘・はね子を演じています。1月28日放送の第3話では、はね子がアイドルグループのオーディションを受けるという展開が話題になりました。そんな島崎さんに、ドラマ出演に懸ける思いを語っていただきました。ぱるるが“スーパーマン”になったらかなえたいこととは?
── 「ゆとりですがなにか」(2016年放送・同系)は宮藤官九郎さんによる脚本であったり、「警視庁ナシゴレン課」(2016年放送・テレビ朝日ほか)は古厩智之監督が手がけられていたりと、島崎さんは個性的な制作者の作品に出演されることが多いという印象です。今回、テレビシリーズ「勇者ヨシヒコと導かれし七人」(2016年放送・テレビ東京系)や映画「明烏 あけがらす」(2015年公開)などで脚光を浴びる福田雄一さんが脚本・演出を手がけられていますが、“福田さんらしさ”を感じることはありますか?
「福田さんとは、ドラマではなかったのですが以前ご一緒しているので(※注1)、福田さんの“感じ”は知っていました。素直に面白い方だなという印象です。なんでもストレートですよね」
(※注1)「サタデーナイトチャイルドマシーン」(2013年放送・日本テレビほか)。監督・脚本を福田氏が手がけたAKB48 TeamBによるバラエティー番組。
── 堤真一さん、小泉今日子さんと共演した感想はいかがですか?
「意外と緊張はしなかったです。おふたりとも、最初から話しかけてきてくださりました。その時、ただの勘なんですが『すぐに家族になれそうだな』って思って。この『左江内家』は私の理想の家族です。ママが強いところがいいなって。こんな家族になりたいなって思います」
── ママが強いと、円満な家庭になると言いますよね。
「この『左江内家』は、パパがすごく優しいですよね。現実的には絶対にいないであろう父親で。理想というか…夢みたいな家族だなって思います」
── 演じているはね子を、島崎さんはどのような人物だと捉えていますか?
「 “反抗期”そのものですね。とにかく父親にたいして反抗的。でも無視をするとかそういうのではなくて、会話はしているので、ママのまねをして大人ぶっているような感じですね」
── 島崎さんと通じる部分や、共感する部分はありますか?
「実際私が中学生くらいのころに反抗期だった時が、まさにはね子みたいな感じでした。特に寝起きの時の不機嫌具合が、私がママに言っていたせりふとまったく一緒ですね。『なんで起こしてくれないの!!』って私が怒って、ママが『起こしたよ~』みたいな。なので、そのシーンの演技は素でできます(笑)」
── 第1話にあった、父親の左江内さんが作った目玉焼きを「まずっ!!!」とけなすシーンでは、福田監督が「もっと強く! もっとキツく! もっともっと!」と指示をされていたのが印象的でした。
「今まではアイドルだったので、少なからず“かわいい”部分をどこか捨てられずにいたんですけど、ここではどんなにブスに映ってもいいやって思いながら演じています。反抗期の生意気さであったり、そういう表情を出せたらいいなと思っています」
── エンディングでは、三代目J Soul Brothersの「HAPPY」に合わせてダンスを披露されていますが、いかがですか?
「恥ずかしかったです。全然ダンスは得意じゃなくて…難しかったです。1年くらい前から、ダンスをするというのは決まっていたみたいです。うわさで聞きました(笑)」
── ドラマのタイトルにかけて、最近“冴(さ)えない”ことってありましたか?
「なんだろう…。逆に、冴えてる時がないかもしれないです(笑)。あっ、でも、今まで私あまり涙を流したことがなかったんですけど、このドラマの第1話の撮影(※注2)でそれができた時に『私冴えてる!』って思いました。しかも撮影の初日で、まだ堤さんとも打ち解けていない状態だったのもあって、泣けないと思っていたので、それだけは冴えてたなあ、と思います」
(※注2)はね子の通う学校に男が立てこもる事件が発生。左江内が助けに来たは良いが、犯人に殺されそうになりはね子が泣いてしまうシーン。
── AKB48を卒業して初めてのドラマですが、これまでと向き合い方は違いますか?
「卒業前から既に撮影は始まっていて、並行してやっていた期間もあるので、あまりがらっと変わったということはないです。でも、AKB48を卒業してからは前よりも時間があるので、台本を読む時間が増えたのがうれしいですね」
── これから先は、「女優」という肩書になるのでしょうか。
「まだ自分に何ができるか分からないんですけど、Wikipediaには「女優」って書いてありました(笑)。でも、自分ではまだそんな風に言えないです」
── 3月30日で23歳ですね。22歳最後のドラマになるかと思うのですが、お仕事でも、プライベートでも、23歳に向けて何かしたいことはありますか?
「趣味がないので、趣味を見つけたいです。家にいるのが大好きで…。大好きというか、遊ぶ人もいないので、休日は必然的に家でひとりですね。気を使わない友達をつくりたいなって思います」
── スーパーマンが目の前に現れたら、何をお願いしたいですか?
「んー…。とりあえず、健康ですね」
── 逆に、左江内さんのように「スーパーマンになって」と頼まれたら、かなえたいことはありますか?
「なんだろうなー…。世界平和かな…」
── 大きいですね! ありがとうございます。最後に、ドラマの見どころをお願いします。
「第1話からずっと、パパはものすごくかわいそうなんですけど、でもやっぱり家族みんな、パパのことが大好きというのが見え隠れしている、そんな家族の一員を演じています。そんな『左江内家』にたいして、私はいやらしくない家族愛があるなと感じているのですが、その温かさを伝えられたら良いなと思います。出ている自分が言うのも変かもしれないのですが、すてきなドラマだなって思っています。また、(佐野)サブロー(犬飼貴丈)が第1話からずっと私のことを好きだってアプローチしているのですが、その恋の行方にも注目してほしいです」
【番組情報】
「スーパーサラリーマン左江内氏」
日本テレビ系
土曜 午後9:00~9:54
取材・文・撮影/宮下毬菜
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