“鉄分”濃いめ! 女子鉄アナウンサー・久野知美、南田裕介、SUPER★DRAGON・伊藤壮吾が熱く語る「トレ活」の魅力2022/03/30
“鉄分=鉄道趣味の栄養分”濃いめの面々が、深夜のトレイン活動にいそしむ、BSフジの鉄道バラエティー「ミッドナイト★トレ活」(深夜0:00)。2021年のスタート以来、これまで不定期で年3回(同年4・7・11月)放送され好評を得てきた同番組が、この春から装いも新たに「Let’sトレ活!」として月1回のレギュラー化となる。そこで、定期列車へと変わる直前の放送となる第4回「EF64 EL ぐんまみなかみ」の収録現場にお邪魔。最後の季節列車運行を終えた“女子鉄”アナウンサーの久野知美、鉄オタとして知られるホリプロマネジャーの南田裕介、今回のゲストで鉄道ファン期待の新星、SUPER★DRAGONの伊藤壮吾に、収録の感想、リニューアルへの思い、今後の展望などを聞いた。
── これからの鉄道ファンを背負って立つ伊藤さんをゲストに迎えたレギュラー化前、最後の収録でしたが、いかがですか?
久野 「伊藤さんは、鉄道旅番組ですとか鉄道クイズ番組で何度もご一緒させていただいているのですが、大学生になられて以降ますますパワーアップしていて、本当に鉄道ファンの今後を背負って立つ逸材だなと感じました!」
伊藤 「いえいえ(恐縮!)」
久野 「オンエアを見ていただくと分かると思いますが、この1年でノートをつけ始めたり、最近は座席のモケット(生地)の写真を撮って収集されているんですよね?」
伊藤 「18歳の誕生日から『ディスカバー・ジャパン』と名付けた鉄道ノートに、列車に乗った区間や編成番号を取り続けています。週に20~30本、1日4本くらいは乗っています。モケットの写真を撮るのも楽しいです」
久野 「モケットといえば、南田さんが先輩ですよね?」
南田 「先ほど聞いたところによると、朝6時から“乗り鉄”に行って、ノートを付けて、モケットの写真を撮って、夜10時半ごろ帰宅されるそうで。そんな伊藤さんのような若人の行動力に、一鉄道ファンとしての今後を託したいですよね。おじさんは体力、集中力…持たないですから。それやると次の日、仕事になりませんからね(笑)。座席一つ一つに個性があるということを、伊藤さんを通じて日本中の皆さんに知っていただければ幸いです」
久野 「そうですね! 私も女性の方が伊藤さんを通じて鉄道に興味を持ってくださっているのが、鉄道ファンの女性として、すてきだなと感じていて。スパドラ(SUPER★DRAGON)ファンの女性がSNSを通じて鉄道好きになったことを発信しているのを見るたびにうれしく思います。逆に『壮吾くんと共演してよくしてくださりありがとうございます』というファンの女性からのリプライが届いたり。鉄道にしてもスパドラにしても、好きなものがあるってつながるな、大きな輪になるなと思います」
──「トレ活」といえば、「展望映像鑑賞」が鉄道ファンの間でも話題。今回は東海道新幹線の開業と同じ1964年に誕生した直流型電気機関車「EF64」をフィーチャー。昨年11月に撮影されたばかりのラストナンバー1053号機の最新映像を、皆さんで鑑賞しました。
久野 「どれも貴重な映像でしたが、SLとELとDLの違いは、大いに盛り上がりましたねー! オンエアでは一瞬かもしれませんが、現場が一番沸いた、その瞬間をお見逃しないよう。愛を持って作られた映像ですので、64ファンの方もそうでない方も楽しんでいただける内容になっていると思います」
伊藤 「そうですね。ほかでは見られない貴重な映像がたくさん見られて感動しました。とはいえ、まだ知識が足りないので、現場を知る(元国鉄運転士で番組の鉄道解説を担当する)松本隆さんはじめ、この番組で皆さんから学ぶことがたくさんありました」
南田 「今も現役で走っている車両に思いをはせるといいますか── 昭和の時代に作られた国鉄職員の息吹が令和の世にしっかり届いているということを、この番組を通じて国鉄職員の方々、車両メーカーの方々、そのご家族の方にお伝えしたいですね」
久野 「64には、時を超えて楽しめる魅力がありますからね!」
伊藤 「国鉄時代の機関車や客車がどんどんなくなっているので、この番組を見て、現地に行ってみたり。最初は群馬・水上町の美しい景色を見るだけでもいいですから、ぜひ足を運んでいただいて。そこから鉄道ファンになってもらえるとうれしいですよね」
── 聞けば、伊藤さんのおじいさまも国鉄職員だったそうで。
久野 「え!? 初めて聞きました。“鉄道サラブレッド”じゃないですか?」
伊藤 「運転士ではないんですけど、保線の仕事をやっていたので、こうした機会に鉄道会社の方とお話するのは本当に楽しいですね。今回も乗客視点や鉄オタ視点ではない知識をたくさん知ることができましたし、祖父にもこの番組を見てもらいたいです」
── もう一つの番組名物「トレ活!Enjoy!鉄道模型!」のコーナーも、皆さん大興奮でした。
伊藤 「模型も本当に精巧に作られていて、普段は見られないところまで見ることができて。今後の自分の趣味活動にも生かしていけたらいいなと思いました。いずれHOゲージ(細かい部分まで精巧に作り込んだ、おおよそ1/80の鉄道模型)も買ってしまいそうで(笑)」
久野 「私も展望映像で、あの水上の紅葉を見るとジオラマが作りたくなってきて…でも、そうすると本格的な“沼”にハマってしまいますから(笑)、いったん停車しています。お財布と相談しながら趣味活していきたいですね。とはいえ、基本“乗り鉄”なんですが、ここ数年なかなかできない状況でもあるので、“映像沼”“模型沼”にハマりそうです(笑)」
南田 「今日の収録でも伊藤さんと64のHOゲージを見ながら、あれこれ盛り上がりましたが、普通こんな親と子ほど年齢の違う間で会話できないですからね。鉄道が好きでよかったなーと思いますし、僕もこの番組を通じて“模型沼”にハマりそうで怖いです」
── 番組は、4月にレギュラー化。MCを久野さんが務め、根強い人気の国鉄車両や、惜しまれつつ引退した名車、最新車両など、鉄道車両の真髄に迫る新番組とのことですね。
久野 「初回は東武鉄道さんをご紹介するんですけど、私個人としてもすごくご縁が深くて。フリーアナウンサーになって3年目に地元大阪から上京した際、全てのレギュラー番組を卒業してきたので池袋駅でティッシュ配りのアルバイトをしていたんです。TJライナーの座席転換の様子を横目で見たりしながら。で、その8年後にTJライナーの車内アナウンスをさせていただくことになって、今回は番組の記念すべき初回でご紹介することができる。ですので、個人的にも感無量ですし、幸先のいい番組の始発駅になると思います。鉄道のことはよく分からないけど、みんな楽しそうだな~というところから番組に入っていただければ!」
── さらには、ファン垂涎(すいぜん)の鉄道レアグッズや、ここでしか手に入らない番組限定グッズなども登場。鉄道各社、鉄道模型メーカー、関連施設、鉄道グッズメーカーなどとコラボレーションし、番組だけにとどまらず、オリジナルグッズ制作や配信、イベントなど鉄道ファンが楽しめるコミュニティーを目指すとのことです。今後やってみたいことはありますか?
久野 「いろいろあるんですけど、ジャンク品といって鉄道部品の販売会のイベントがコロナ禍で滞っているのを間近で見てきたので、そうしたリアルなイベントと鉄道ファンをつなぐ渡り線(鉄道車両が隣接あるいは交差する線路に渡るための線路)になれたらいいなと思います。また、鉄道ファンや鉄道会社さんからのリクエストを受け付けて、ファンの方はもちろん、鉄分の薄い方でも興味を持っていただける番組を作っていきたいですね」
南田 「個人的には鉄道ファンとして誇りを持てるグッズがほしいかなと思います。キーホルダーか何かで、落ち込んだ時やつらい時にそれをグッと握ると元気が出るような。同じグッズを持っている仲間たちの顔が浮かんで勇気が出るような」
伊藤 「それすてきですね、番組のファンクラブのような。僕も機会があればまた呼んでいただきたいので、まずは自分の趣味活を極めて。『トレ活』ファミリーに入れてもらえるよう、頑張りたいです」
南田 「伊藤さんはもうファミリーですから」
久野 「視聴者の方にもお会いしたいですね。あと、コロナ禍が落ち着いたらロケにも出てみたいです。その結果、『トレ活』の輪がどんどん広がって、この路線網が日本全国に、やがて世界に広まっていくとうれしいです。そして気が早いですが、目指せ週1のレギュラー化!」
南田 「いーえ、目指せ帯番組です!」
久野 「(笑)。それ最高ですね! いろんな夢が広がります。先ほども言いましたが、女子の方にもたくさんご乗車いただけるような、皆さんに愛される番組を目指しますので、よろしくお願いします!」
【番組情報】
「Let’sトレ活!」
BSフジ
第2月曜 深夜0:00~0:25
※第4月曜再放送
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