板垣瑞生が阿部顕嵐とバディを組んで挑む大逆転劇!「初対面の時から、昔から知っている友達というような感覚」──映画「ツーアウトフルベース」インタビュー2022/03/25
3月25日から公開される映画「ツーアウトフルベース」は、甲子園出場という夢に破れ、堕落した日々を送る元高校球児のイチとハチが、ひょんなことから“サイアク”の1日を送る羽目となり、人生を懸けた大逆転に挑む青春エンターテインメント。
主人公のイチを演じるのは、7ORDERの阿部顕嵐さん。そして、イチの相棒・ハチ役を板垣瑞生さんが務めます。今回は、お調子者だけど情に厚いハチ役を務めた板垣さんにインタビューを敢行! イチ役・阿部さんとのエピソードや、自身の青春にまつわるお話を伺いました。
──脚本を担当された内田英治さんが長年温めてきたハイテンションストーリーとのことですが、最初に脚本を読んだ時の印象を教えてください。
「『めっちゃ面白い!』というのが第一印象です。とにかくテンポが良くてスピード感がある物語なので、登場人物たちの勢いが、そのままスクリーンを通して見てくださる方にうまく伝わればいいなと思いました」
──板垣さんから見て、ハチはどんな人物だと思いますか?
「僕が思うハチという人間は、すごく単純でばかなんです。一つの目的に対して、そこに向かって真っすぐに突き進んでいきますし、あとは“ただ楽しく生きたいよね”という考え方。(阿部顕嵐演じる)イチが、“高校時代は格好良かったのに今はくすぶっていて、将来も見いだすことができない”という状況になっている時にも、隣にいるハチは『自分らしく生きていれば、きっとこの状況は変えられるはず』というふうに、わりと簡単に思っているんですよね」
──そんなハチを演じるにあたって、事前に準備したことはありますか?
「小麦粉を鼻に入れてみたりしましたね(笑)」
──あのシーンですね?(笑)。
「そうです、本編を見ていただければ分かると思います(笑)。ほかは特に役作りはしていません。本作では、現場で起こったことをどう解釈して演じられるのかということを重視していたので。事前に準備をしてしまうと、キャラクターの勢いのようなものが表現できないのではないかなと思いましたし、撮影に入る前に行われるリハーサルで共演者の皆さんと会ったんですが、その時点で『これは何も準備しない方が良さそう』と感じたんです」
──相棒・イチ役を務めた阿部顕嵐さんの印象を教えてください。
「一言ではとてもまとめることができませんが…、好きです!(笑)。初めて会った時から、彼が大事にしている美学みたいものがすてきだなと感じました。しかも、好きなものや共感できることが多いんです。例えば、お互いサウナが好きなんですけど、ただ好きというだけではなく、サウナを求める理由まで同じなんですよね。実際、一緒にサウナやお風呂も行きました。初対面の時から“昔から知っている友達”というような感覚があったので、顕嵐とならいいバディが組める!と確信しました」
──板垣さんから見て、普段の阿部さんはどんな方ですか?
「とにかく優しいです。大げさではなく、聖母マリアみたい(笑)。自分がやりたいことを迷わずやっている彼を見ていて『格好いいな』と思いますし、吸収できることも多いですね。実は撮影が終わった時にもサウナに誘ったんです。プライベートではなかなか会えないかも…と思ったら、体が勝手に顕嵐を求めていました(笑)」
──本作で企画プロデュースもされた、アントニオ役の新羅慎二さんは現場によくいらっしゃっていたそうですね。撮影を見ていて、「面白すぎて笑いをこらえるのに必死だった」とコメントをされていました。
「新羅さんがそんなことを言ってくださったというのはうれしいです。僕は役に入ってしまうと、演技中に笑ってしまうということはあまりないですが、現場にいる時に『あそこのシーン、すごいのが撮れたらしいよ』というような、風のうわさは耳に入ってきていました(笑)」
──いくつか思い浮かぶ“すごい”シーンがありますね(笑)。ほかの共演者の方との交流はありましたか?
「オニヘイ役の渋川(清彦)さんとはラーメンを食べに行きました。会話は『ラーメンおいしいね』『そうですね』くらいしかなかったのですが、なんだか映画みたいで感激しました(笑)。ヒロポン役の後藤(剛範)さんとは、肉体的な会話しかしていません(笑)。ほかの共演者の方とも、あまり密に話をしなかったからこそ、お芝居で受けるインパクトがすごく大きかったですね」
──撮影中に大変だったことはありましたか? ヒロポン役の後藤さんに揺さぶられるシーンなんかは、見ていて大丈夫かな…?と思ってしまいました(笑)。
「あのシーンの撮影中は、アドレナリンが出ていたので全然大丈夫だったんですけど、撮影が終わって5時間後くらいかな? ちょうど顕嵐と車に乗って帰っている最中に、『あれ? なんかちょっとしんどいかも…』って。普段、体がしんどくなるようなことはめったにないので、あらがえない倦怠感のようなものを若干感じてびっくりしました。でも、リアルにヒロポンにやられたら誰でもこんな感じになっちゃうよな~…って(笑)」
──イチとハチの青春=野球ですが、板垣さんにとって青春とは?
「学校生活全部ですね。友達と学校帰りにたわいもない話をしたり、コンビニで買った肉まんを公園で食べたり…。缶コーヒーを買ったら、絶対に乾杯しなければいけないというルールもありました(笑)」
──そのルールかわいいです(笑)。
「かわいいですよね(笑)。今思い返しても、後悔がないくらい青春を楽しんだと思います。あ、ちなみに今も青春中だと思っています(笑)」
──では最後に、公開を楽しみにしている方にメッセージをお願いします!
「作品に出てくる登場人物は、いろんな意味で全員がとても魅力的です。それぞれのキャラクターが大事にしているものを、見ていただいた方にも感じ取っていただければなと思います。生きていれば楽しいことも“サイアク”な1日もあると思いますが、この映画を見て少しでも楽しんでいただければうれしいです!」
──ありがとうございました!
【プロフィール】
板垣瑞生(いたがき みずき)
2000年10月25日生まれ。東京都出身。 A型。14年「闇金ウシジマくん Part2」でスクリーンデビュー。15年「ソロモンの偽証」では日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。主な出演作に、NHK連続テレビ小説「エール」、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」、ドラマ「社内マリッジハニー」(MBS)、映画「君が落とした青空」(22年)など。現在、WOWOWオリジナルドラマ「ヒル」が放映中。
【作品情報】
「ツーアウトフルベース」
3月25日 全国公開
高校球児のイチ(阿部)とハチ(板垣)は、プロ入りを期待される実力の持ち主で、甲子園への出場も決まっていた。 しかし、部内で起こった不祥事で出場が取り消しになり、2人の人生は転落してしまう。10年後、堕落した生活を送っていた2人は、ひょんなことから町のヤクザや不良グループに目をつけられ…。
企画プロデュース/新羅慎二 脚本/内田英治 監督・脚本/藤澤浩和
出演/阿部顕嵐 板垣瑞生 工藤遥 諸星翔希 渡部龍平 趙珉和 宮崎秋人 成松修 佐野和真 新羅慎二 カトウシンスケ 後藤剛範/渋川清彦
【プレゼント】
サイン入り生写真を2名様にプレゼント!
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https://twitter.com/TVGweb/status/1507182385497923586
【締切】2022年4月21日(木)正午
取材・文/M 撮影/蓮尾美智子
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