爆笑問題・太田光が「TBSドキュメンタリー映画祭2022」のアンバサダーに就任2022/03/14
「TBSドキュメンタリー映画祭2022」のアンバサダーに就任した爆笑問題の太田光が、都内で行われた就任会見に登壇した。
3月18～24日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次開催される同映画祭は、テレビで伝えきれない真実を映画という形で世に送り出すため、昨年からスタート。そして、TBSでは、「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」がヒットしたことから、ドキュメンタリー映画を盛り上げるべく、新ブランド「TBS DOCS」を設立。今年は、社会派からエンターテインメントまで幅広いジャンルの11作品をそろえ、テレビやSNSの垣根を超えて届けていく。
普段はそこまでドキュメンタリー作品は見ていないと正直に明かす太田だが、「でも、すべてがドキュメンタリーですから。映画を見ていなくても、今この状態がドキュメンタリーですからね」とさらり。11作品の中で、印象に残った作品を聞かれると、「のび太と恐竜…」「コナン…」「寅次郎…」「E.T.」と次々にボケながら、そのたびに、MCの良原安美アナウンサーにたしなめられつつ、「戦争の狂気 中東特派員が見たガザ紛争の現実」「日の丸～それは今なのかもしれない～」「石破茂・嫌われた正論 10人の証言」をセレクト。
「戦争の狂気」については、「今のウクライナの状態を見て、若い人は『21世紀になって戦争が起きるなんて』って言っているけど、パレスチナ問題はずっと続いていて、去年停戦はしたけど、去年まで、こんなことが続いていたんだということを若い人に知ってほしい」と話し、1960年と現在の日本人に、同じ質問で街頭インタビューを行った「日の丸」については、「1960年と現在の日本人の顔つきが全然違っているのが面白い」とコメント。そして「石破茂・嫌われた正論」については、「石破さんが総理候補になりながら、なぜ総理になれないのかその理由を10人に聞いた作品なのですが、『人付き合いが悪くて総理になれない』とみんなが思っていて、自分と同じだと分かって興味深かったですね」と選んだ理由を述べた。
「自分がドキュメンタリー映画を撮るなら？」と尋ねられると、「映画業界の性犯罪とか…」と話し出し、良原アナに止められると、次は「渡部（建）が1日をどう過ごしているのかを追いたいね。渡部と東出（昌大）を交互にコラージュするのもいいかも」と毒舌は止まらない様子。最後は「（相方の）田中（裕二）の1日を追ってみたいですね。どんな生活をしているのか、田中の家に隠しカメラをしかけたい」と相方をオチに使っていた太田だが、「自分が今、密着されるとしたら引き受けますか？」と質問が飛ぶと、「いやぁ、見るのはいいんだけど、自分が密着されるのは面倒くさい、ずっとカメラがいるのは嫌ですね。結構、断っていると思いますよ」とバッサリと回答した。
そんな太田は、かつて立川談志さんの落語を、カメラ7台を使って撮影し、ドキュメンタリー作品のようなことに挑戦したことがあるそうだが、映像が膨大すぎて、編集に苦労したそう。「ドキュメンタリーを撮っている人は、どこを使うかが難しい。方向性をいくらでもいじれちゃうから、フィクション以上に難しいなと思いました」と語った。
また、観賞作品選びのポイントとしては、「一見関係ないようなこと、例えば石破さんにしろ、パレスチナにしろ、ももクロの作品（「ももいろクローバーＺ～アイドルの向こう側～」）も、全部今の現象につながっているという意味では、どれを入り口にするかという問題だけだと思うので、どこから見てもいいと思う。その中で、僕が見た『戦争の狂気』は本当に今、見るべき作品だと思う。現在、起こっていることを知ることにはとても意味がある。（若者のニュース離れや政治離れがあると言われる中で）普通にニュースを見るよりも、ドキュメンタリー映画は、深くのめり込んで見ることができるだろうし、一度見たテーマは、気になって注目するかもしれないから、もしかしたらドキュメンタリー映画が、ニュースに興味を持つきっかけにもなると思いますね」と真面目に話していた。
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