“中野 VS. 雨宮”の全面対決が開幕！物語は誰も予想し得ない結末へ――「愛しい嘘〜優しい闇〜」最終回2022/03/04

　テレビ朝日系で毎週金曜日に放送中のドラマ「愛しい嘘〜優しい闇〜」。中学卒業から14年ぶりに開催された同窓会をきっかけに起こる同級生“連続不審死”事件を軸に、超高速展開で二転三転してきたラブサスペンスが今夜ついに最終回を迎えます。

　先週放送された第7話では、雨宮秀一の正体が中野幸（林遣都）であることが明らかになり、それを皮切りに本当の雨宮秀一（林遣都・2役）の正体など、今まで謎に包まれていたことが次々と明らかになりました。主人公・今井望緒（波瑠）や深沢稜（溝端淳平）、本田玲子（本仮屋ユイカ）も真実にたどり着いていく中、望緒の様子に異変が…。なんと、中野の子を妊娠していたことが明らかになったのです。さらに、“本当の雨宮秀一”にも新たな動きが…。毎週ザワザワとドキドキを届けてくれた本作は、“予想のできないゴール”へと向かっていきます。

第7話　振り返り

　第7話は、これまで謎に包まれていたことが次々と明らかとなり、まさに“伏線回収”と呼ぶにふさわしい回となりました。“雨宮秀一”を名乗る男の正体、雨宮秀一という男の隠れた本性、岩崎奈々江（新川優愛）と野瀬優美（黒川智花）の死の真相…次々と真実が明らかになっていく展開が続きましたが、ここでは最終回を前に第7話で明らかとなった真相を簡単にまとめてお届けします。

1. 本当の雨宮秀一の“恐ろしい素顔”

　雨宮秀一を名乗っていたのは、謎に包まれていた中野幸だということが明らかになった前回。彼が“雨宮秀一”を名乗るのは、長く深い因縁がありました。中学時代、両親からの虐待を受けていた中野は生きる意味を見失い、望緒や玲子たちが夏祭りに向かった日、両親を殺害して自分も死ぬことを決意。しかし、自宅に火をつけていた現場を雨宮に目撃され、さらに放火する現場が映った動画をネタに脅されるようになったのです。

　表向きは爽やかに見えても、実際の雨宮は働きもせず、女癖も悪く、多方面から借金をするという絵に描いた悪魔のような人間だということを、最愛の望緒に打ち明けた中野はさらなる真相を口にします。社会人になっても金銭を要求されていた中野は、腐った雨宮をおとなしくさせるために彼を社長としたIT会社を立ち上げることに。しかし、雨宮の素行は良くなるどころかさらに悪化。その結果が、第5話のラストから謎に包まれていた“交際女性へのDVでの逮捕”につながっていったのです。

　限界を感じた中野は、亡くなった古堀アキの兄・古堀和也（木村了）と共謀。雨宮を監禁し、中野が顔を変えて“雨宮秀一”として生きることを決意し行動したのです。しかし、ここから望緒たちを巻き込むあの“同窓会”へと向かっていきます。

2. 奈々江、そして優美の死の真相

　雨宮を演じるようになった中野には、雨宮が撮影した動画という唯一の気掛かりが。どれだけ追い込んでも動画の場所について口を割らない雨宮に、中野はある行動に出ます。女性の中でも交友関係の広かった優美に声をかけ近づいたのです。そして何度か会っていくうちに優美が口にした“タイムカプセル”の存在。これが、望緒や玲子、稜をも巻き込んだ中学同窓会の開催へと導いたのでした。

　なんとかして動画の入った携帯を手に入れたかった中野でしたが、携帯は雨宮をわが物にしようと狙っていた奈々江のもとへ。奈々江から取り返すべく中野は、心が弱っていた優美を「もう会えなくなるかもしれない」というセリフを交えて唆します。結果的に優美が奈々江に逆上したことで奈々江が命を落とす事件が起きてしまいましたが、その裏には雨宮こと中野の存在があったのでした。

　その後、奈々江をしのぶ会で優美からデータを取り戻した中野は、関係を終わらせようとあっさり優美を切り捨てる非情さを見せます。雨宮の顔をした中野に依存していた優美は、裏切られたという衝動から彼を殺そうとワインに毒を仕込みます。しかし、彼女の行動に不信感を抱いた中野はとっさに受け取ったワイングラスを交換。その行動に気付かぬまま毒入りワインを口にした優美は奈々江に続き命を落としてしまったのです。

3. 意地悪な後輩・りえを突き飛ばしたのは…

　中野からすべての真相を聞き動揺する望緒は、「すべて事故だった」と語る中野に対し「あなたが追い詰めた」と怒りをぶつけます。同窓会の手伝いを頼まれたことも、2人で会っていたこともすべては計画のため。次々と打ち明けられていく中、中野は“ある事件”については唯一うそではないと告げます。

　それが、望緒の後輩の漫画家アシスタント・岡崎りえ（松村沙友理）が巻き込まれた事件でした。漫画のアイデアをりえに盗まれ望緒のやるせない気持ちを聞いていた中野は、“利用させてもらったお礼”と称してりえを襲ったのです。

　計画のために望緒を利用していたと自ら告白した中野。しかし、ここまでくると中野には「計画するために利用する」という冷酷さ以外の気持ちも混じっていたのではないかと考えてしまいます。中野が似顔絵を描く望緒に2度伝えた「望緒の絵って線が優しくて、心が温かくなるんだ」という一言。これは、中野が中学時代からひそかに望緒に抱いていた恋心の表れではないのでしょうか。そして、大人になって再会したことで「復讐のために利用する」という非情な気持ちに、「彼女を助けたい」という優しい気持ちが混じっていき、最終的にはりえが巻き込まれるという悲劇が起きてしまったのです。

　望緒の前から姿を消した中野。先が見えず悩んでいましたが、そんな彼の元に“悪魔”こと雨宮秀一から1本の電話がかかったところで幕を閉じた第7話。緊迫の展開が予想されるラスト1話ですが、物語は結末に向けてどのように進んでいくのでしょうか。

中野と雨宮の対決の行方は――1人2役の林遣都が今夜さらに魅せる！　

　望緒が心から愛した恋人が初恋の人・雨宮秀一ではなく、中野幸だったこと、本物の雨宮は、親から虐待を受けていた中野が自宅に放火する瞬間を撮影してから14年、中野に対して非道極まりない恐喝を繰り返してきたことが明らかとなった今、まさかの真実に、これまで“雨宮”を王子としてあがめてきた視聴者も騒然。佇まいから何から別人のように一変し、悪魔のような男＝雨宮を演じた林さんの“完璧な1人2役芝居”に感嘆の声を上げると同時に、“クズ宮”、“悪宮”という新たな呼び名がSNS上にあふれ出したのです。

　そんな林さんの演技力が今夜、さらにさく裂！　なんと、中野に顔と人生を奪われた雨宮が、逆襲を開始することに…。「中野 VS. クズ宮」――善と悪が激しく拮抗（きっこう）する全面対決が幕を開けます。全く予想ができないこの対決、果たしてどうなるのか…。

逃げ出した雨宮が望緒を狙う！中野の子を妊娠した望緒の運命は…

　愛する望緒に自分が偽物の雨宮だと気付かれたことで、同級生“連続不審死”事件が起こってしまったことも含め、望緒にすべてを告白したものの、これで幕引きとはなりません。あろうことか今夜放送の最終回では、雨宮が監禁場所から逃げ出し、中野に向かって「今井望緒を殺してやる」と宣言。それを機に、またしても“あってはならない事態”が続発してしまうことに…。

　果たして、命を狙われた望緒、そして前回のラストで明らかとなった“おなかに宿る中野の子”を待ち受ける運命とは…!? 　ゾワきゅん度MAXになること間違いなしの最終回。今夜明かされるすべての真相、そして愛がどこまでも複雑に絡み合いうことで迎える衝撃の結末を見届けてください。