【テレビ視聴率ランキング】
2022年2月7日(月)～2月13日(日)2022/02/25

フィギュア男子フリーをはじめ、北京オリンピックが上位を独占

前週末に開幕した北京2022冬季オリンピックがいきなりの上位独占である。オミクロン株の拡大などもあり、いま一つ事前の盛り上がりに欠けているのではとの懸念もあったが、ふたを開けてみれば、連日の日本選手の活躍で大いに盛り上がった。総合トップに立ったのは、総合成績で日本選手が2、3、4位を占める快挙となった「フィギュアスケート男子シングル・フリー」。平日の午後早い時間の中継だったにもかかわらず、26.0％の高視聴率をゲット。2022年に入って3番目に高い視聴率を獲得した番組となった（1位と2位は、お正月の「箱根駅伝・復路」と「往路」である）。

続く2位に同率で並んでいるのは同じ競技の中継。建国記念の日のお昼に行われた「スノーボード男子ハーフパイプ・決勝」である。ソチ、平昌と2大会連続で銀メダルを獲得した平野歩夢選手が、ついに金メダルを獲得した。実はこの二つの番組の間の午前11：53から午後0：15まで、NHK総合では「サブチャンネル切り替え方法のご案内」「気象情報」「ニュース」という三つの番組が放送されており、その間オリンピック中継はサブチャンネルに回った。そしてサブチャンネルに変わった直後に平野選手の金メダル滑走が中継され、この時メインとサブを合算した「気象情報」の視聴率は26.3％を記録した（報道部門の番組であり、また放送時間も短いためランキングには反映されてはいない）。結果的にサブチャンネルへの切り替えが間に合わず、額面通り「気象情報」を視聴していたという人も相当数いたことと思われる。

18.4％と健闘した4位「カムカムエヴリバディ」を挟んでの5位も、トップと同じ10日午後2：31からの「フィギュア男子フリー」。7位はフジテレビの「スキージャンプ男子個人ラージヒル・決勝」。NHK以外の北京冬季五輪中継で初の総合ベストテン入りとなった。8位は「カーリング女子予選リーグ・日本×ROC」。9位は「ノルディック複合男子個人ノーマルヒル・前半」。10位は「スピードスケート女子500m」がランクイン（すべてNHK総合）。各競技での日本選手の頑張りが如実に数字に現れたランキングだったといえる。

ドラマ部門では、戻ってきた「DCU」が部門2位。僅差で「鎌倉殿の13人」が3位。「科捜研の女」と並んで5位に入った「カムカムエヴリバディ」の再放送はサブチャンネルのオリンピック中継を含んでいる。アニメ部門2位には、「鬼滅の刃　遊郭編」最終回。前回の戦いの描写もすさまじかったが、枠拡大で描かれた最終回も驚異のハイクオリティー。妓夫太郎（声・逢坂良太）と堕姫（声・沢城みゆき）兄妹の最期に涙を誘われた。その他の娯楽番組部門では、総合でも6位に入った「笑点」がトップ。三遊亭円楽の代打で桂文珍が大喜利に登場した。

文／武内朗

総合（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	北京オリンピック（2/10 12:25～）	NHK総合	26.0 %
2	北京オリンピック（2/11 10:26～）	NHK総合	19.1 %
2	北京オリンピック（2/11 12:15～）	NHK総合	19.1 %
4	連続テレビ小説・カムカムエヴリバディ（2/7）	NHK総合	18.4 %
5	北京オリンピック（2/10 14:31～）	NHK総合	17.6 %
6	笑点（2/13）	日本テレビ	16.9 %
7	北京オリンピック（2/12 19:50～）	フジテレビ	16.2 %
8	北京オリンピック（2/12 22:20～）	NHK総合	15.8 %
9	北京オリンピック（2/9）	NHK総合	15.7 %
10	北京オリンピック（2/13）	NHK総合	15.5 %

ドラマ（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	連続テレビ小説・カムカムエヴリバディ（2/7）	NHK総合	18.4 %
2	日曜劇場・DCU（2/13）	TBS	13.9 %
3	鎌倉殿の13人（2/13）	NHK総合	13.7 %
4	相棒（2/9）	テレビ朝日	12.7 %
5	木曜ミステリー・科捜研の女（2/10）	テレビ朝日	11.6 %
5	連続テレビ小説・カムカムエヴリバディ／他 [再] （2/11）	NHK総合	11.6 %
7	ミステリと言う勿れ（2/7）	フジテレビ	10.0 %
8	相棒 [再] （2/11）	テレビ朝日	9.0 %
9	木曜ドラマ・となりのチカラ（2/10）	テレビ朝日	8.7 %
10	真犯人フラグ・真相編（2/13）	日本テレビ	8.4 %

映画（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	金曜ロードショー「クール・ランニング」（2/11）	日本テレビ	5.3 %
2	午後のエンターテインメント午後のロードショー「沈黙の要塞」（2/10）	テレビ東京	3.3 %
3	映画・イーグル・ジャンプ（2/12）	NHK総合	1.9 %
4	サタ★シネ「アンダーカヴァー」（2/12）	テレビ東京	0.4 %

音楽（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	ミュージックステーション 3時間SP（2/11）	テレビ朝日	8.6 %
2	CDTVライブ！ライブ！（2/7）	TBS	5.5 %
3	MUSIC FAIR（2/12）	フジテレビ	4.8 %
4	関ジャム完全燃SHOW（2/13）	テレビ朝日	3.3 %
5	MUSIC BLOOD（2/11）	日本テレビ	2.8 %
6	フリースタイルティーチャー（2/8）	テレビ朝日	1.7 %
6	バラバラ大作戦ハマスカ放送部（2/10）	テレビ朝日	1.7 %
8	Break Out（2/9）	テレビ朝日	1.5 %
9	バズリズム02（2/11）	日本テレビ	1.4 %
10	乃木坂スター誕生！2（2/7）	日本テレビ	1.3 %

スポーツ（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	北京オリンピック（2/10 12:25～）	NHK総合	26.0 %
2	北京オリンピック（2/11 10:26～）	NHK総合	19.1 %
2	北京オリンピック（2/11 12:15～）	NHK総合	19.1 %
4	北京オリンピック（2/10 14:31～）	NHK総合	17.6 %
5	北京オリンピック（2/12 19:50～）	フジテレビ	16.2 %
6	北京オリンピック（2/12 22:20～）	NHK総合	15.8 %
7	北京オリンピック（2/9）	NHK総合	15.7 %
8	北京オリンピック（2/13）	NHK総合	15.5 %
9	北京オリンピック（2/12 18:05～）	NHK総合	15.2 %
10	北京オリンピック・みどころ（2/11）	日本テレビ	15.0 %

アニメ（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	サザエさん（2/13）	フジテレビ	10.1 %
2	テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編　最終回（2/13）	フジテレビ	9.1 %
3	ちびまる子ちゃん（2/13）	フジテレビ	8.1 %
4	名探偵コナン（2/12）	日本テレビ	6.6 %
5	ドラえもん（2/12）	テレビ朝日	4.0 %
6	ワンピース（2/13）	フジテレビ	3.9 %
7	半妖の夜叉姫（2/12）	日本テレビ	3.7 %
8	クレヨンしんちゃん（2/12）	テレビ朝日	3.5 %
9	デリシャスパーティ・プリキュア（2/13）	テレビ朝日	3.1 %
10	アニメおしりたんてい（2/12）	NHK Eテレ	2.9 %

その他の娯楽番組（関東）

順位	番組タイトル	放送局	視聴率
1	笑点（2/13）	日本テレビ	16.9 %
2	ポツンと一軒家（2/13）	テレビ朝日	15.3 %
3	ヒューマングルメンタリーオモウマい店（2/8）	日本テレビ	13.7 %
4	ザ！鉄腕！DASH!!（2/13）	日本テレビ	13.1 %
5	世界の果てまでイッテQ！（2/13）	日本テレビ	12.7 %
6	あなたはこの衝撃に耐えられる？ワールドドキドキビデオ（2/10）	日本テレビ	12.4 %
7	踊る！さんま御殿!!（2/8）	日本テレビ	12.3 %
8	相葉マナブ（2/13）	テレビ朝日	12.1 %
9	帰れマンデー見っけ隊!!（2/7）	テレビ朝日	11.8 %
10	チコちゃんに叱られる！ [再] （2/12）	NHK総合	11.6 %

武内朗（たけうちあきら）

TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。

◆テレビ視聴率ランキングとは？　
ビデオリサーチ社が実施する統計理論に基づいた標本調査によって集計された視聴率データで、正式なデータ名称は「関東地区・世帯視聴率」。TVガイドwebでは月曜日から日曜日までの7日間、東京都（島部を除く）、神奈川県、千葉県、茨城県、群馬県、埼玉県、栃木県のランダムに選ばれた 2,700世帯* を対象に調査されたデータを、「総合」「ドラマ」「映画」「音楽」「スポーツ」「アニメ／特撮」「その他の娯楽番組（バラエティ）」の7ジャンルに分け、ランキング形式で掲載しています。より詳しい視聴率調査については、こちらから。　＊2020年3月30日より変更