「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」のテムエラ・モリソンとミンナ・ウェンが語る“ルーカス愛”2022/02/24
巨匠のジョージ・ルーカスが生んだ「スター・ウォーズ」の、史上最強の賞金稼ぎボバ・フェットを主人公にしたオリジナルドラマシリーズが配信中。ボバに扮(ふん)したテムエラ・モリソンと、相棒の暗殺者であるフェネック・シャンドを演じたミンナ・ウェンに話を聞いた。
── ジョージ・ルーカスは、ボバのキャスティングにとても満足していると語っていましたね。
モリソン 「ジョージとはずいぶん長いこと話していないな。2000年、僕が『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』に出た時だね。彼は『マンダロリアン』の現場にもいた。それにはみんな興奮したよ! 今、デイブ・フィローニがルーカス・フィルムとの間にいてくれる存在だ。デイブはジョージに信頼された人で、ジョン・ファヴローもそう。ジョージとランチをしていて話し合ううちに、『マンダロリアン』が生まれたんだ。これは彼らが生み出した『マンダロリアン』のコンセプトの一部。ボバを演じさせてもらえる機会を得たことを僕はとても恵まれていると感じるし、誇りにも思う」
── ウェンはジョージ・ルーカスに会ったことはありますか?
ウェン 「あるわ。でもすごく昔のことよ。私はすごいオタクなの。20年くらい前かしら。私が『ER 緊急救命室』に出ていた時だった。彼はチャリティーイベントに来ていたの。彼が来ることを知っていたので、私はオリジナルの『スター・ウォーズ』の脚本を持っていってサインを頼んだのよ。彼は親切にも応じてくれたわ。ミスター・ジョージ・ルーカスに会ったのはそれが最初で、今のところそれが唯一」
モリソン 「彼は素晴らしい物語を語るんだよ。『スター・ウォーズ』のサーガにしても、キャラクターがどんな旅路をたどるのか、1977年には誰もあんなものを見たことがなかった。すごいよね。そして今、僕らはここにいる」
ウェン 「彼の『スター・ウォーズ』のストーリーテリングを私たちが引き継がせてもらえることを、私はとてもうれしく思っているわ。また彼に会えたらいいなと願っている」
モリソン 「僕らは静かに待っているべきだね」
ウェン 「私は『ボバ・フェット』と『マンダロリアン』の脚本を持っているから、それにサインをしてもらいたいの」
──「マンダロリアン」シーズン2には、ボバもですが、アソーカ・タノやルーク・スカイウォーカーが出てきました。今作でも同じようなサプライズはありますか?
モリソン 「サプライズはたくさんあるよ。だけど『ボバ・フェット』の現場に誰が現れたか、僕は覚えていないんだよねー。(ウェンに)君、僕のこと覚えている?」
ウェン 「ええ、だけど…」
モリソン 「言えないんだよね。秘密なんだ。でも楽しい人たちが来たよ。そこのところはサプライズとしてとっておきたい。みんなで一緒に発見できるように。だけど、いろんなキャラクターがやってきて、彼らなりのエネルギーをプラスしてくれる。彼ら独特のアドベンチャーを。フェネックとボバにはいろいろ障害があるんだ」
ウェン 「お楽しみにね!」
── 今作はどんな展開になるのでしょうか?
モリソン 「行ったことのないところ、見たことのないところに行くよ。僕らはよく笑ったし、それは伝わると思う。すてきな人たちに支えられ、僕らは一日一日を一生懸命やったと思う。先を考えずに、その日やるシーンをきっちりとやる。だから僕は、最初の2話を見るだけでもすごく衝撃だったよ」
ウェン 「言えないのよ(笑)。でもすごいアクションがたっぷり、それにすばらしいストーリーがあるわ。今後も『ボバ・フェット』の章が続いていくことを願っている」
モリソン 「ドラマもあるし、アドベンチャーもある。アクションもフラッシュバックも。知らなかったことがたくさん明かされるよ。ボバが周囲の人たちとどう関わるのか、彼のことがもっと分かる。エネルギーたっぷり、アクションたっぷりな作品を期待して! 剣が振りかざされガフィースティックが振りかざされ、すごいアクションがあって。ミンナ、笑ってばかりいないで、何か言ってよ(笑)」
ウェン 「本作が配信されることをとてもうれしく思い、誇りに感じている。こういう取材を受けて、アメリカだけでなく世界で愛と興奮を持って受け入れられていることを感じている。そういう反応をもらえることに感謝しているわ」
モリソン 「日本のファンにも感謝したいよ。日本のファンの皆さん、素晴らしい反応をくださってドーモアリガトウゴザイマス!」
【プロフィール】
テムエラ・モリソン(Temuera Morrison)
1960年12月26日生まれ。ニュージーランド出身。映画「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」(2002年)でボバ・フェットの父・ジャンゴを演じた。ほか「グリーン・ランタン」(11年)、「アクアマン」(18年)などに出演。
ミンナ・ウェン(Ming-Na Wen)
1963年11月20日生まれ。マカオ・コロアネ島出身。「ER 緊急救命室」(94~2009年)、「マーベル エージェント・オブ・シールド」(13~20年)に出演し、「マンダロリアン」(19年~)からフェネック・シャンド役を演じている。
【作品情報】
「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」(全7話)
ディズニープラス
独占配信中
舞台は「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」のその後。史上最強の賞金稼ぎボバ・フェット(テムエラ・モリソン)が、暗殺者フェネック・シャンド(ミンナ・ウェン)を相棒に、かつてジャバ・ザ・ハットが統治した惑星タトゥイーンの闇の支配へと乗り出す。
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