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斉藤壮馬◆「“賢章さんがいてくれると大丈夫だなあ”という安心感があります」 小野賢章◆「高い声を出す苦しみを共有できるのが、壮馬くんでよかった!」2020/03/04

斉藤壮馬◆「“賢章さんがいてくれると大丈夫だなあ”という安心感があります」 小野賢章◆「高い声を出す苦しみを共有できるのが、壮馬くんでよかった!」

文房具や雑貨で長年愛され続けているキャラクター「タマ&フレンズ ~うちのタマ知りませんか?~」が令和の時代にアニメ化! フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送中のアニメ「うちタマ?! ~うちのタマ知りませんか?~」で、擬人化したタマやポチが3丁目で暮らす様子を描いている。豪華なキャスト陣も話題で、好奇心旺盛でよく迷子になるネコのタマを斉藤壮馬、優しいがビビりがちなイヌのポチを小野賢章が好演。“かわいい”を作る演技の秘訣から、共演が多い2人がお互いをどう思っているかを直撃取材した。

──「うちタマ?!」のお仕事の話をお聞きになった時の感想を教えてください。

斉藤 「『タマ&フレンズ ~うちのタマ知りませんか?~』はもちろん知っていました。僕が小さい時に既にコンテンツとしてあったものを擬人化すると聞き、新しいことに挑戦しようとしている企画だと思いました」

小野 「僕もキャラクターは知っていたのですが、過去のアニメ化作品をじっくり見たことはなかったので、オーディションを受ける時はわりと気軽な気持ちでした。でも、いざ決まってみると焦りが出てきましたね。誰もが知っているキャラクターを演じるわけなので…」

──斉藤さんと小野さんは「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」(2018~19年)、「BEM」(19年)などでも共演されていますが、お互いをどんな存在だと思っていらっしゃいますか?

斉藤 「賢章さんは大先輩ですが、“先輩だから”という威圧感がなくて、すごく気さくに接してくださいます。それでいて、“ここぞ”という時には先輩として頼れる存在なんです。“賢章さんがいてくれると大丈夫だなあ”という安心感があります」

小野 「ホントに?(笑)」

斉藤 「はい。僕はどちらかというと1人でいるタイプ。そこに、賢章さんのような『大丈夫っしょ!』と言ってくれる方がいると、“大丈夫かも!”と思えるんです。最近は仕事をご一緒させていただくことが増えてうれしいです。一時期は、僕がオーディションで受けた役が賢章さんに決まることが続いたので…」

小野 「声質が似ているところがあるからね。だから、今までメインの役で同じ現場にいることがなかなかなかったよね」

斉藤 「オーディションで賢章さんと同じ役を受けているだけでもすごく刺激をいただいていたんですが、やっぱり現場でご一緒するとすごく楽しいです! 掛け合いをすることで、自分と似ている部分よりも、賢章さんのオリジナルなものが見えてきますし」

小野 「僕と壮馬くんはお互いに素の部分が全然違うので、壮馬くんは僕にないものをたくさん持っているなって感じます。なので、僕もすごく刺激を受けますね」

斉藤壮馬◆「“賢章さんがいてくれると大丈夫だなあ”という安心感があります」 小野賢章◆「高い声を出す苦しみを共有できるのが、壮馬くんでよかった!」

──タマは、小野さんからご覧になってどんなキャラクターでしょうか? また、ポチは斉藤さんからどう映っていますか?

斉藤 「ポチはちょっと臆病で心配性なところがあって、そこを自分でも気にしているイヌ。“イヌとして、もっとカッコよくありたい、強くなりたい!”と思っていて、そんな心の繊細さがかわいいですね。本人は自分がかわいいとは思っていないでしょうけど…」

小野 「ポチのそういう繊細さが特にかわいく描かれている場面もあるよね。タマは、かわいい中にも危なっかしさがあるキャラクター。だからこそ、心配性のポチと相性がよくて、ちょうどいい相方感があるんです。ポチはタマに振り回されるけど、タマのことは嫌いにならない。“やっぱり、番組名に名前が入るのはタマだよね”と、納得できてしまうキャラクターです」

斉藤 「でも、実はタマを主軸に据えたエピソードってそんなにない気がしますよね」

小野 「それがタマらしいよね! 誰かが何かをしていても気にしないマイペースさがタマのいいところだと思うな」

──お互い、斉藤さんがタマ役でよかった、小野さんがポチ役でよかったと思われるところはどこですか?

小野 「高い声を出す苦しみを共有できるのが、壮馬くんでよかった!」

斉藤 「(笑)。僕も同じこと思いました!」

小野 「高い声は、すごく繊細。それを毎回維持することは相当難しいんです。そうした状況を共有できるのが壮馬くんでよかったって思いますね。“一緒に頑張ろう!”っていう気持ちになります。この作品で、男性声優が演じる“かわいい”担当のキャラクターは、タマとポチ。だから、“2人で頑張っていこう”という感じです」

──“かわいい”役ならではの大変さがあるんですね。

斉藤 「この作品のアフレコは、目が覚めた時からすでに始まっているんですよ。朝起きて、“今日はどれぐらい高い声が出るかな? かわいい声が出るかな”とチェックしています」

小野 「チューニングするよね(笑)」

斉藤 「僕、『うちタマ?!』の中で一番かわいいのは賢章さん演じるポチだと思っているんです。『あの高い声はどうやって出してるんですか?』って聞いたら、答えが…(笑)」

小野 「“気合”です!(笑)。壮馬くんが演じるタマはナチュラルにかわいいんですが、僕が演じるポチは『かわいいは作れる』って自分に言い聞かせて、ガッチガチに作っています(笑)」

斉藤 「タマについては、トリッキーなことをせずに素直に思ったことを表現しています。変に頭で考えすぎるよりも、感じるままにやってみるしかないなと。それが感性で生きているタマたちの感覚に近いのかなと思うので」

小野 「壮馬くんのタマは、本当にネコらしいよね! 基本のかわいさがベースにあって、そこにフラフラどこかへ行っちゃうような危なっかしさや、少年っぽいちょっとむちゃしちゃうところが乗っかっていて…。そういうところが、オーガニックに出ているんです」

斉藤 「“オーガニック”っていいですね!(笑)。僕も、これからは人を褒める時に『オーガニックな芝居ですね』って言いたいです(笑)。」

斉藤壮馬◆「“賢章さんがいてくれると大丈夫だなあ”という安心感があります」 小野賢章◆「高い声を出す苦しみを共有できるのが、壮馬くんでよかった!」

──擬人化された“人”モードのほか、ネコやイヌの姿のままで鳴き声で会話するシーンもありますが、演じる時に気を付けていらっしゃることはありますか?

斉藤 「いわゆる『ニャー』とか『ワン』っていうのは禁止されているんですよ」

小野 「『そういう分かりやすいものじゃなくて』とスタッフさんから指示がありました」

斉藤 「悩みますよね。僕はあまりネコやイヌに触れてこなかったので、ネットの動画で調べました。実際、ネコが『ニャー』と鳴いていることってあんまりないんですよね。ただ、現実に即していることがアニメでは100%重要ではないので、どこを落としどころにするかは考えました。リアルかどうかより、リアリティーがあるかが大切だと思うので、皆さんにも寛大な心でご覧いただければと思います…(笑)」

小野 「僕もYouTubeでイヌの鳴き声を調べました。3話ですごく変な鳴き方をしているところがあったんですよ。そこは、「犬 変な鳴き方」で検索して、その中で一番変な鳴き方をめちゃくちゃ練習しました」

斉藤 「すごく変でした、本当に(笑)」

小野 「『アウアウアウ』とか言ってね(笑)」

斉藤 「あれは笑いました!」

小野 「基本的には小型犬をイメージして演じています。やっていてすごく楽しいですね」

──本作には、トラ役の白井悠介さん、モモ役の花澤香菜さん、ベー役の内田雄馬さん、コマ役の黒沢ともよさん、ノラ役の梶裕貴さん、クロ役の梅原裕一郎さん、ゴン役の羽多野渉さん、ブル役の前野智昭さんらもご出演されていますが、アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?

斉藤 「すごくいい雰囲気なんですが、アフレコ中は大変です。みんな隙あらば笑わせようと仕掛けてくるんです。なかなか刺激的ですね(笑)。『うちタマ?!』は癒やしがテーマの作品ですが、現場にもすごく癒やされる雰囲気があって、笑顔が絶えません。『うちタマ?!』にはいろんな要素が詰め込まれているので、アフレコを重ねるたびにキャストもどんどん作品が好きになって、盛り上がっています!」

小野 「そうだね! 擬人化したキャラクターもネコやイヌの姿もすごくかわいくて、プロデューサーの方が『仕事で疲れて帰ってきた女性がお酒片手に癒やされる番組を作りたい』とおっしゃっていた通りになればいいなと思っています。『かわいい』と言っていただけるキャラクターを演じるべく頑張っているので、これからも引き続きよろしくお願いします!』

斉藤壮馬◆「“賢章さんがいてくれると大丈夫だなあ”という安心感があります」 小野賢章◆「高い声を出す苦しみを共有できるのが、壮馬くんでよかった!」

【作品情報】 

斉藤壮馬◆「“賢章さんがいてくれると大丈夫だなあ”という安心感があります」 小野賢章◆「高い声を出す苦しみを共有できるのが、壮馬くんでよかった!」

「うちタマ?!~うちのタマ知りませんか?~」
フジテレビほか
木曜 深夜0:55~1:25

文房具や雑貨でおなじみの、おでこにブチがあり黄色い耳をしたみんなのご近所ネコ・タマら愛らしいキャラクターたちを擬人化。岡本家で飼われているネコのタマ(斉藤)や、豆腐屋で飼われているイヌのポチ(小野)といった個性豊かな仲間たちが繰り広げる3丁目での暮らしを楽しく描く。

【プロフィール】 

斉藤壮馬 Soma Saito
4月22日山梨県生まれ。おうし座。B型。アニメ「ハイキュー!!TO THE TOP」(TBS系)、「空挺ドラゴンズ」(フジテレビほか)、「number24」、「インフィニット・デンドログラム」(ともにTOKYO MXほか)に出演中。アニメ「天晴爛漫!」(TOKYO MXほか)が4月10日スタート予定、アニメーション映画「思い、思われ、ふり、ふられ」が5月29日公開。

小野賢章 Kensho Ono
10月5日福岡県生まれ。てんびん座。A型。アニメ「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」(TOKYO MXほか)に出演中。アニメ「アイドリッシュセブン Second BEAT!」が4月スタート。

取材・文/仲川僚子 撮影/為広麻里 
ヘア&メーク/紀本静香、yuto スタイリング/本田雄己、DAN 
衣装協力/Iroquois HEADSHOP、whoop’-de-doo’



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