金子大地◆「腐女子、うっかりゲイに告る。」が再放送決定!「たくさんの反響をいただけて 、純を演じてよかったと思いました」2020/06/12
2019年4~6月に放送され、ゲイの男子高校生と腐女子の青春を、攻めた描写も交えながら繊細かつエモーショナルに描いて大きな話題を呼んだ青春群像劇「腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。」(NHK総合)。待望の再放送にあたって、主演・金子大地の新着インタビューをお届けします!
(※記事の後半はネタバレの箇所がありますので、ご注意ください。写真は、TVガイド2019年5/10号掲載時のもの)
── 待望の再放送となりますが、心境はいかがですか?
「僕にとっては初主演を担わせていただいた作品でしたし、より多くの人に見て、何か感じていただきたい題材だったので、再放送されることをうれしく思います」
── 放送当時、各所で話題となり、たくさんの反響もあったかと思いますが、印象的だった反響は?
「(LGBTの)当事者の方々から手紙をいただいたのですが、感謝の気持ちを書いてくださっていて、僕が演じたことで何か当事者の方にも伝わるものがあったのだと思い、とてもうれしかったのを覚えています」
── 本作への出演で考え方が変わったことや、それ以降の演技に生かされていると感じた点は?
「この作品と出合うまでは、LGBTについて考えることがあまり多くなかったのですが、(安藤)純を演じたことで、自分の本心を隠しながら生きていくことの苦しさや、普通とは何なんだろうということを考えるようになりました。最初は僕が演じていいのかと不安でしたが、たくさんの反響をいただけて、演じてよかったと思いました」
── 再放送ということで、終盤の展開についてもお聞きできればと思います。最終回の、大阪へ行くという純の決断をはじめ、本作の結末を金子さんはどのように感じていますか?
「東京に、三浦紗枝(藤野涼子)や高岡亮平(小越勇輝)など純の理解者がいるということは、純にとって大きなことだと思います。今まではもしかしたら自分から周りを遠ざけていたのかもしれない。しかし、これからも純の人生が続いていくなかで、紗枝や亮平、そしてマコト(佐々木誠/谷原章介)さんに出会ったことで新しい環境を選んだ純は、とてつもなく成長したのだと思います」
── 結果的に純と紗枝は恋人ではなくなりますが、純の人生にとって、紗枝はどのような存在になっていくと思われますか?
「今までずっと自分で閉めていた扉を開けてくれた人。とても大切で、初めての理解者です。これからも一番の理解者であり、純の心を支えていく存在になっていくのではないかなと思います」
── 本作の撮影が終わった後で、藤野さんら共演者の方々のご活躍を見て刺激を受けたことなどがあれば教えてください。
「あの場にいた人たちはみんな、芝居に対して真っすぐ向き合っていて、尊敬していました。同志のような存在で、別の作品に出て活躍しているのを見ると本当にうれしい気持ちになります。なかなか全員で集まれていないので、みんなに会いたいです」
── “普通の幸せ”を手にしたいと願う純ですが、今、新型コロナウイルスの影響で“普通の幸せ”とは何かをあらためて考えている方も多いと思います。金子さんにとって、今、大切にしたいと感じる“普通の幸せ”とは何ですか?
「今まで当たり前のように出来ていた仕事や、人と会うということが、あらためて幸せなことなんだと感じました。これからはもっと大切にしていきたいです」
── 最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!
「伝えたいと感じたことは、全部作品に詰め込みました。スタッフ、キャストの皆さんと一生懸命向き合って取り組んだ作品です。『腐女子、うっかりゲイに告る。』、ぜひ、見てください!」
【プロフィール】
金子大地(かねこ だいち)
1996年9月26日北海道生まれ。てんびん座。A型。主な出演作に、ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)、「CHEAT チート~詐欺師の皆さん、ご注意ください~」(日本テレビ系)、「湘南純愛組!」(Amazon Prime Video)、映画「殺さない彼と死なない彼女」(2019年)など。出演映画「君が世界のはじまり」が今夏公開予定。
【作品情報】
よるドラ「腐女子、うっかりゲイに告る。」
6月13日スタート(再放送)
NHK総合
土曜 午後11:30~深夜0:00
自身がゲイだと自覚しながら、「異性を愛し、子どもを作って、家庭を築く」という“普通の幸せ”にも憧れを持つ男子高校生の安藤純(金子大地)。そんな彼がゲイだということを知らずに、腐女子の三浦紗枝(藤野涼子)は、純への思いを募らせていく。純は、ゲイということを隠して紗枝と付き合うことにするが──。
取材・文/TVガイド編集部 撮影/峰フミコ
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