柳楽優弥&加藤シゲアキが仲良しトーク! 「二月の勝者」で共演中「1回も芝居の話をしてないかも(笑)」2021/11/13
柳楽優弥さん演じるスーパー塾講師・黒木蔵人が、校長として迎えられた中堅塾・桜花ゼミナールで生徒やその親を中学受験に導いていくドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」(日本テレビ系)。井上真央さん扮(ふん)する佐倉麻衣ら桜花ゼミナールの講師陣は黒木が繰り返す過激な発言に耳を疑うばかりですが、生徒たちが抱える問題は続々と解決されています。ヘアスタイルとスーツをバシッと決める普段の姿から一変して、髪の毛を崩してネクタイを緩める“オフ黒木”も人気ですね!
そんな黒木に目を光らせるのは、加藤シゲアキさん演じる灰谷純。名門塾・ルトワックを辞めた黒木の真意や目的を探っていますが、その神出鬼没なストーカーぶりも大きな反響を呼んでいます。
作中では良好な関係からはほど遠い柳楽さんと加藤さんですが、カメラが回っていないところでは仲良しというお二人に、お互いの印象や今後の見どころを伺いました!
――これまでの反響を受けて、今はどのような思いで撮影に取り組んでいますか?
柳楽 「僕は、本当に楽しいと思っています」
加藤 「反響じゃないじゃん!(笑)」
柳楽 「僕はテレビドラマの主人公をやるのが7年ぶりとかなんです。いろんな方からメールもらえるし、『見てるよ』というふうに言ってくれる方がこんなに多いというのがうれしいです」
加藤 「僕は、『ストーカーぶりがすごいね』というのがやっぱり…(笑)。みんな最初から言っていたけど、『なんかちょっと引くわ』みたいな感じになっているのと、『シゲ目当てで見ていたけど、黒木に夢中になっている』という人が多くて、“オフ黒木”が人気です。『格好いいね!』って」
柳楽 「マジっすか!? これちょっと、すごくうれしいです(笑)。僕からしてみたら憧れなので。そう言われるのは嫌かもしれませんが、ジャニーズの方に対して、『一緒に仕事できている』というのがすごくうれしくてワクワク感があるので。ラジオとかでも結構このドラマについても話してもらえていて、本当にありがたいです」
加藤 「ファンの方からは、『加藤さん目当てで見てましたけど、黒木先生のファンになりました!』と言われて、僕のファンが減っていくかもしれない危機感を感じています(笑)。でも、それくらいいいギャップが、2話、3話くらいから出てきますよね」
柳楽 「僕のファンの方も、シゲさんの知的な雰囲気に引かれているみたいなんですよ」
加藤 「あっ、そうなんですか? それじゃあ、お互い(笑)」
――子どもたちと一緒の現場というのはいかがですか?
柳楽 「子どもだからどうこうということはなくて、演技が本当にうまいと思う子が多いですね。あと、礼儀正しいです。みんなあいさつちゃんするし。結構刺激を受けることが多いです」
加藤 「この先にあるかもしれないですけど、僕は残念ながらあまり子どもたちと関わってないので…。ただ何人か、ルトワックに来た前田花恋(田中絆菜)ちゃんたちとは関わっていて、子どもという感じがしないというか、もう一女優さんとしてその場にいるし。僕も小さい頃ドラマに出させてもらったことがありましたけど、こんなに肩の力抜いて伸び伸びと芝居しているのって、分かるだけにすごいなと思います。僕は出てないシーンもいっぱいあるから、家で見ていて普通に泣きましたね。子どもたちのお芝居のうまさを『すごいな』と、一視聴者として思いましたね」
――そんな中でも、オフの時に「やっぱり子どもっぽいな」と思う瞬間などはありますか?
柳楽 「ゲームしていますよね。鬼ごっことか。だけど、子どもたちがいてくれる力ってすごくて、助かっていると思う。余計なことを考えないでそのセリフを覚えてしっかりと演じて、爽やかに帰っていくっていうのが最高ですね。みんながいる間に何の差し入れをしようかなと、今は考えています」
――一緒にお芝居してみてのお互いの印象について教えてください。
柳楽 「本当に頭の良い方ですよ。実際に中学受験をされているお話も聞けるし、そういう話を聞いていると説得力があります。僕と灰谷さんのシーンは、灰谷さんが一方的に話すシーンが多くて、言い回しも難しかったりすると思うんですけど、ずっと聞いていられるというか。僕としてはやりやすいなと思う方です」
加藤 「一緒にお芝居しているんですけど、掛け合いじゃないからこの先どうなるのか楽しみですね。でも、黒木としてその場にいるから、灰谷としてもすごいセリフが言いやすいですかね。気持ちとしても、振り向いてくれない感じがストーキングしがいがある(笑)」
柳楽 「このあとですよね。なぜこのストーキングなのか。黒木はなぜそういうスタイルなのか。STARFISHの中で、いろいろ動いているところは見ていただけると思います」
――お互いのシーンでは、どんなシーンが印象的ですか?
柳楽 「灰谷さんが登場するシーンの音楽が印象的で、あの音楽で灰谷さんが出てくるというのが大好きです。あと、ロケーションがいつも高架下とかなので、電車の音待ちとか、車の音待ちとか、いろいろ待ちながら撮っているので、全部印象的でした(笑)」
加藤 「『大変だったなあ』みたいな?(笑)。僕は(花恋ちゃんに)甘酒を渡すシーンが好きでした。黒木の、ただドライなだけじゃない人間力を感じて『キュン!』としましたね。いい間でしゃべって引き寄せる、みんなの視線を集める黒木。たまらないっすね(笑)」
――逆に、共演して気付いた意外な一面をお聞かせください。
加藤 「こんなに丁寧な方だと思わなかったですね。『ぶっ飛ばしてそう』って。直前に映画『ザ・ファブル』を見ていたから、『やばいやつなんだろうか…』と思っていたので。すごくしっかりされていて、現場に優しい穏やかな風を持ってくる感じがすてきじゃないですか。僕もやりやすいというか。真央さんも含めて、世代もみんな近いから、すごく良かった。いい感じでやれているのではないかと思います」
柳楽 「毎回取材で言ってしまうんですけど、釣りがお上手で釣った魚の写真を見せてもらえたり。印象に残っているのが、『釣りたい魚は全部釣った』というのが格好良くて、プロデューサーさんが『どこかでそのセリフ使いたい』と言っていて。アウトドアの一面があるので、そういうところが好きですね」
加藤 「意外かもしれないですね」
柳楽 「僕も最近釣りにハマっているので、どこかで一緒に行きたいなって思える人です」
加藤 「ぜひぜひ。釣りをちょっとかじってやめちゃう人とかも多いから、芸能界の釣り人口を増やしたい。もっと盛り上げてほしい! 柳楽さんにはそこを期待してるんです」
柳楽 「盛り上げていきたいと思います! よろしくお願いします(笑)」
――撮影の合間は、井上さんやほかの共演者の方も含めて和気あいあいと?
柳楽 「僕は本当にドキドキなんです。ドラマならではドキドキ感というのが…、ライブ感というんですかね。舞台と映画が混ざった感覚を勝手に感じます」
加藤 「だんだんと時間がなくなってきてね」
柳楽 「そういう中で、雰囲気もだんだんペースが上がっていって、“良いもの”を作ろうというテンションでいるのは、うれしいです」
加藤 「台本見ないよね? 余裕でセリフ入る人なんだな、すごいなと思っているんです」
柳楽 「いや、ひたすら練習して長いセリフを覚えていますよ(笑)」
――仲良さげな雰囲気が伝わってきますが、そもそもどのように距離を縮めていったのですか?
加藤 「最初のポスター撮影の時から井上さんもいて、そこでいっぱいしゃべって。その時にみんなの一面が見えて、釣りをされることもそうだし。その後は番宣があるので、それぞれが出演して『見たよ』みたいな。あと、みそトーク」
柳楽 「僕がみそを作ったり釣りを始めたりというのも、全て上手をいっていた人だったので、いろいろなことについて教わるという感じで話し始めた感じですかね」
加藤 「いやいや、そんな(笑)」
――すんなり打ち解けられたのは同世代というのが大きいですか?
加藤 「僕が原作の『ピンクとグレー』の映画に出てくださって、その時は話せなかったんですよね。『ありがとうございます』くらいで。でも、事前に関係があったのも大きいかなと思います」
――現場でのコミュニケーションのやりとりでは、演技の相談などもあったりしますか?
柳楽 「僕は真央さんと一緒になることが多いので、いろいろ話し合ったりしていますね。(結末は)オリジナルの設定なので、『黒木と佐倉の関係性を、最終回までにこのドラマに合った良い関係性に見せるにはどうしたらいいのか』みたいなことを話したりはしてます。灰谷先生とは…釣りの話(笑)。釣った魚を見て、調理方法を聞くっていう」
加藤 「1回も芝居の話をしてないかもしれないですね?(笑)。それぞれ(が思ったやり方)でやった方がいいというのもあったのかもしれないですけど。灰谷に対しては誰も何も言ってくれないんですよ(笑)。演出家の方も『まあ、いいじゃない? 原作の感じでやって』みたいな。かまない限りは全部一発OKなんです」
――最初の方に“ユウヤ”と“シゲ”と呼び合うなんて話も出ていましたが、その後どうですか?
加藤 「“ユウヤ”と呼ぶはずだったんですけど、“柳楽さん”って呼んでいますね(笑)」
柳楽 「そういえば、さっき“シゲさん”って呼びました(笑)。そろそろ面と向かって“シゲ!”って叫べるくらいにならないと」
――今後、「これはやってみたい」ということはありますか?
加藤 「撮影が終わったら、ご飯にでも行きたいですよね。釣りもそうですけど。僕はスタジオでの撮影があまりなかったので、現場で盛り上がっているのが寂しかったので、終わったら行きたいですよね」
柳楽 「終わってからも、盛り上げたいです(笑)。やっぱり最終話までしっかりと気合入れて、『子どもたちを全員合格させるんだ!』という気持ちでこの作品に向き合って、『僕にとってスペシャルな時間だったな』と思えるようにしていきたいですね」
――仲のいい雰囲気が十分に伝わってきました。最後に今後の見どころをお願いします。
柳楽 「まず、子どもたちが合格するのかしないのかというところは作品の見どころです。あとは、灰谷先生や佐倉先生だったりと、どういう形で関係性が進化していくのか。STARFISHの中での盛り上がりも今後あるので、本当に楽しみにしていてほしいと思います」
加藤 「ここまですごく執着してきた灰谷の思惑と、それに対して黒木の真意がだんだん明るみになってくるし、その上でどういう関係になっていくのかというところは、もちろん子どもたちの受験のドラマではありつつも、もう一つの側面として楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。いろんな黒木が分かると同時に、灰谷もきっと変わっていくかなと思います」
――ありがとうございました!
取材で仲の良さが十分に伝わってきましたが、ドラマではその真逆。第4話の最後には、灰谷がルトワックを辞めて裏切った黒木に「必ずしっぽをつかみますよ」と宣告し、不穏な空気が流れます。2人の関係がどうなるのか、灰谷がどのようにストーキングするのか、今後の展開から目が離せませんね!
11月13日放送の第5話は、中学受験の天王山とも呼ばれる夏期講習中での話。Ωクラスの島津順(羽村仁成)とAクラスの上杉海斗(伊藤駿太)のけんかが発生。黒木は順を優遇するかのような対応を見せます。そんな順の父・弘(金子貴俊)は教育熱心で、桜花のカリキュラムを否定して自己流の勉強を押し付けています。ある日、弘が解かせた問題を順が半分もできずにいると、弘はいつものように母・優子(遠藤久美子)に怒りを向けます。それにおびえてしまった順は翌日の塾を休み、行方知らずに…。この問題に黒木はどう対処するのか、お見逃しなく!
【番組情報】
「二月の勝者-絶対合格の教室-」
日本テレビ
土曜 午後10:00~10:54
日本テレビ担当 K・T
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