佐藤大志☆「劇場版 おいしい給食 Final Battle」に給食マニアの中学生役で出演!2020/02/25
教師と生徒が給食のおいしい食べ方をめぐって静かな闘いを繰り広げる学園グルメコメディー「おいしい給食」。昨年の連続ドラマに続き、3月6日に公開される「劇場版 おいしい給食 Final Battle」に出演する佐藤大志は、市原隼人演じる給食マニアの教師・甘利田幸男のライバルである、中学生の神野ゴウを好演。撮影現場でのエピソードをはじめ、現役中学生としてのプライベートや、自身が所属する7人組ユニット・スタメンKiDSの活動、俳優としての今後の目標を聞いた。
──「劇場版 おいしい給食 Final Battle」には、連続ドラマに続く出演となりますね。
「ドラマから映画へという作品はこれまで経験がなくて、最初は緊張があったんですけど、やっていくうちにだんだん慣れていきました。出番が多くてプレッシャーもありましたけど、できる限り頑張りたいなと思いましたし、何よりうれしい気持ちのほうが大きかったです!」
──佐藤さんが演じる神野ゴウは、どんな男の子ですか?
「すごく元気で普段は真面目なんですけど、給食が大好きなので給食の時と普段では違いがあるキャラクターです。僕が通う中学校でも給食が出ていて、実際に給食を好きな子は結構います。でも、ゴウのようにアルコールランプでチーズを温めてチーズフォンデュをしたり、ミルメークにイチゴジャムを入れてシェイカーで振ったり…(笑)、自分で材料調達みたいなこともして食べる人は見たことがないので、最初はびっくりしました」
──給食のことになると熱くなるゴウを演じる上で、どのようなことを心がけましたか?
「監督に『給食を食べるシーンでは、緩急を付けて』と言われていたので、勢いよく食べてみたり、ちょっと甘利田先生を見ながら、わざとゆっくり食べたり、いろいろな食べ方を自分でも考えて、変化を付けながら食べていました」
──ドラマと映画で演じ方を変えた部分はありますか? 甘利田先生とのバトルでは、ドラマの時よりもゴウに少し余裕が感じられました。
「確かに、それはあるかもしれません(笑)。お芝居としては特に変えようと意識したことはなかったんですけど、映画では『給食改革』を掲げてゴウが生徒会役員選挙に出馬するので、ちょっと成長しているんじゃないかなと思います」
──映画で印象に残っているシーンはありますか?
「ゴウが体育館のステージで演説をするシーンです。そこでの市原さんのお芝居もすごく印象に残っていて、お芝居だと分かっていてもすごく心に響いて、自分自身も本当にゴウになり切っていました。それは市原さんが本当に甘利田先生でいてくれたからだと思います。甘利田先生みたいに熱血な先生はあまりいないと思うので新鮮でしたし、“こういう先生、いいなぁ”と思いました」
──甘利田先生は給食を食べる時にアクロバティックな動きをしたり、大げさにリアクションしたりと、見ていて思わず吹き出すほどですが、撮影の時、市原さんのお芝居に笑ってしまいNGを出すようなことはなかったのでしょうか?
「本当に我慢しているんですけど、笑っちゃって何回かカットがかかったことはあります(笑)。先生の目の前にいる生徒は、カメラに映っていない時は普通に笑ってしまったと思います」
──そんな市原さんのお芝居を間近で見ていて、勉強になったことも多いでしょうね。
「市原さんは普段はすごく優しいんですけど、芝居が始まると一気にガラッと変わるんです。スイッチの入れ方が本当にすごいなって感じて、僕もそういう切り替えをもっとできるようになりたいなって思うようになりました」
──給食の食べ方をめぐって、ライバルでありながらも妙な絆で結ばれているゴウと甘利田先生ですが、現場では市原さんとどんな交流がありましたか?
「僕が人見知りで、自分からは積極的にコミュニケーションが取れなかったんですけど、たぶんそれに気付いて、市原さんがいろんなお話をしてくれました。市原さんの中学時代の話とか、1杯飲むとすごく太るっていうコーヒーの話とか(笑)。お芝居では、泣くシーンで『準備できるまで待つから、好きなだけ集中していいよ』という言葉をかけてくれました。あと、本番になったらアドリブでいろんな芝居をされるので、びっくりしましたが勉強になりました。ドラマ撮影の最初の頃はまだあまり話していませんでしたが、だんだん市原さんと僕の距離が縮まっていったので、ドラマの後半や映画では、そういう実際の関係性もお芝居に表れていると思います」
──もしプライベートで市原さんにどこかに連れて行ってもらえるとしたら、どこがいいですか?
「ラーメン屋さんがいいです。ラーメン屋さんの話も少ししたんですけど、おいしいお店をいっぱい知っていると思うので、ぜひ連れて行ってほしいです!」
──ゴウくんは給食のアレンジのアイデアが“斜め上”でユニークな食べ方をしますが、印象に残っている食べ方はありますか?
「やっぱり、先程もお話したアルコールランプを使ったチーズフォンデュですね。理科の実験器具を使ってまで…っていう(笑)。ゴウみたいにいろいろアレンジして食べるのはうらやましいというか、面白そうだなとも思うんですけど、さすがに現実の給食ではできないですよね(笑)。でも、撮影の後に、自分でもスーパーでチーズフォンデュの材料を買って、パンを付けて食べてみたりはしました」
──佐藤さんは現役中学生ですが、学校の休み時間はどのように過ごしていますか?
「基本、外に出て遊んでいるんですが、最近は追いかけっこ系が多いですね。僕はどちらかといったら追いかけるよりも逃げる方が得意。足は速いっていうほどではないんですけど、避けるのが得意なんです。だから反復横跳びとかも得意です(笑)」
──得意な教科と苦手な教科は何ですか?
「得意な教科は数学ですかね。図形が好きです。逆に苦手なのは地理、歴史。暗記するのは嫌いではないんですけど、知らない単語がいっぱい出てくるから、全然頭に入らないんですよね(笑)」
──お休みの日は何をして過ごすのが好きですか?
「割と家で過ごすことが多いです。面白い動画を見たり、ゲームをしたり、友達と話したり…。動画は実験系とか工作系とか、ゲーム実況をよく見ます。たぶん僕、どちらかと言えば手先が器用な方だと思うので、何か作ったり細かい作業だったりは好きですね。趣味はゲームと漫画。ゲームは『モンスターストライク』、漫画は、『鬼滅の刃』が好きです! 『鬼滅の刃』は学校でもすごくはやっています」
──先ほど“人見知り”とおっしゃっていましたが、周りからはどんな人だと言われることが多いですか?
「友達によく言われるのは『うるさい』ですかね。普段は結構おちゃらけているので(笑)。授業中は意外と集中できるんですけど、休み時間や放課後になると一気に弾けちゃいますね(笑)」
──最後に、所属しているユニット・スタメンKiDSとして、また俳優として、今後の目標を教えていただけますか?
「ダンスが好きなので、スタメンKiDSとしてはもっと団結して踊って、グループのレベルを上げながら頑張っていきたいです。お芝居もすごく好きなので、続けていきたいと思います。現実ではできないことや、やらないようなこともお芝居を通してできることが、すごく楽しいです」
──憧れの俳優さんはいますか? また、挑戦したいお芝居のジャンルや役柄があれば教えてください。
「好きなのは菅田将暉さん。歌も演技も上手で、すごいなぁって思います。挑戦してみたいのはアクションや殺陣。遊びですけど、家でよく木の棒を振ったりしているんです(笑)。学園ドラマに出たいという目標があって、それが『おいしい給食』で達成できました。でも、撮影も休憩中もすごく楽しくて本当に出演できて良かったと思ったので、またチャンスがあればぜひ学園ドラマに出たいです」
【プロフィール】
佐藤大志(さとう たいし)
2006年7月14日東京都生まれ。蟹座。AB型。’14年に俳優デビュー、’16年には「鉄の子」で映画初出演。7人組ユニット・スタメンKiDSのメンバーとしても活躍中。
【作品情報】
「劇場版 おいしい給食 Final Battle」
3月6日全国ロードショー
給食マニアの中学教師・甘利田(市原)と生徒のゴウ(佐藤)が、給食のおいしい食べ方をめぐって闘う学園グルメコメディー。給食廃止の危機が迫り、甘利田は史上最大のバトルに打って出る。
配給:AMGエンタテインメント/イオンエンターテイメント
取材・文/四戸咲子 撮影/蓮尾美智子
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