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料理家・和田明日香がRKBで初の冠番組 。家族会議で「九州へ通う人になります」2021/10/15

料理家・和田明日香がRKBで初の冠番組 。家族会議で「九州へ通う人になります」

 RKB毎日放送では10月30日から、料理家や食育インストラクターとして活躍中の和田明日香の初の冠番組「和田明日香のア・レシピ」(土曜午後5:00)がスタート。九州各地からさまざまな料理の知恵をリポートして、そのアイデアを生かしたメニューをスタジオで調理する構成だ。和田がロケに出る場合もあれば、スタジオでアシストに回り、料理人からプロの技を教わることもある。また、子どもが苦手な食べ物を克服した様子など、一般家庭の知恵を紹介するミニコーナーも予定されている。

 和田のキャスティングについて、同局の鴻上佳彦プロデューサーは「視聴者に分かりやすく伝えていただける料理家という面はもちろんですが、3児の母であり食育インストラクターという資格も持たれていて、番組側としては子どもたちを大切にしたいという思いもあって、最適な方だと判断しました。RKB制作の番組に出演されるのも初めてになります」と明かす。

 10月某日。福岡市南区にあるキッチンスタジオで初めての収録が行われた。第1回放送のテーマは「美味(おい)しさ増し増し! スモーク術」。炭の香りを生かしたある料理の情報が紹介され、九州を代表する料理人から家庭でも簡単にできる薫製レシピが披露される。この回では調理を手伝う立場の和田が、プロの技に感嘆しながらも疑問をぶつけていく。その内容が実に“視聴者目線”で、スタジオで取材していた筆者も「あっ、それ聞きたかった」と何度も同感した。途中で入れ込んでくる「ごっついスライサー」や「これっぽっちでいいんだ、「キラリン!」など独特のフレーズ、リアクションも楽しい。彼女が発する一言で、収録現場が笑いに包まれる場面も少なくなかった。

 このたび収録を終えたばかりの和田に話を聞いた。

――お疲れさまでした。まずは収録を終えた感想を聞かせてください。

「(番組内で料理を味わい)おいしかったです(笑)。それと、ロケに行った時も勉強になることがたくさんありましたし、シェフの料理を近くで見ていると繊細な包丁さばきとか味付けの組み立て方とか、料理家として非常に勉強になります。特に今回は“シェフの(店で出される)料理”だけれども『おうちでできる方法』も教わったので、見ている方にも遠過ぎず『やってみたい』と思ってもらえるじゃないかなと」

――今回は特に学ぶことが多い撮影でしたね。

「そうですね。もちろんレミさん(しゅうとめの平野レミ)にもいろいろ教わっていますけど、お店で修業したりだとかお料理の学校に行ったわけではないので、その点、厳しい修業を積まれたシェフという人たちからは、学ばせていただくことは多いですね」

――最初に番組の話が来た時の気持ちは?

「東京からなので、まず(福岡へ)通えるかな(笑)、というのがありました。子どもたちも小学生だし。行くとなると1日がかりだったり泊まりだったりになるので。『家族に迷惑がかかっちゃうかなぁ』と考えたんですけど、レミさんもずっと九州で番組を持っていたことを聞いていたし、私自身も母のルーツが鹿児島だったりして、鹿児島の血が流れているし。不思議と九州でのお仕事も年に何回かあったりして『あっ! これはなんか呼ばれているのかも』と思うところもあって。家族会議を経て『九州へ通う人になります』って(宣言しました)。子どもたちに教えられることもたくさんできますしね。自分自身も料理の仕事を本格的に初めて4、5年なんですけど、もっと日本の知らない食材とか料理の知恵とかを新しく学べる、いいステップアップのタイミングなのかなと。『えいっ』という気持ちで(決めました)」

――この番組をやっていく上での目標は?

「料理をお仕事にしている人間ではありますけれども、生活者、母親の1人として、おいしいご飯を作る人の1人として、学んだことを難しくなく、伝えていきたいな、と。そこが一番大きいですね。どこへ(撮影に)行っても(取材対象者が)敬意を持って自分のやっていることを伝えてくださるので、こちらも誠意を持って受け止めて、たくさんの人へ届けないとなという気持ちです」

――収録の中で、めんたいこに関する発言もありました。福岡の食材を扱う機会も増えそうですね。

「そうですね。もともと九州のおみそやおしょうゆを選ぶことも多くて。東京で行く九州の料理屋さんでも『味が合うな』と感じていて、『未知の食文化と出合う』というよりは、自然に受け入れられた感じですね。無理して合わせる必要がないというか、自分の好みの味がそこにはあるという感じです」

――和田さんは出演する側ですが、ご自身がテレビを見る機会では、どんな番組をご覧になりますか?

「子どもにチャンネル権は完全に奪われていて(笑)。子どもが見ているクイズ番組とかを一緒に見たりはしますけど。料理番組は…、えーと、見ていると疲れるんですよね(笑)。裏側とかを想像しちゃって。それに自分自身も『レシピ出し』の宿題を抱えたりしていますので、それ(見ている番組)に左右されて『まねっこみたいになっちゃてもなぁ』と思うので、割と料理番組は遮断しているんですけど(笑)。そうですね、朝晩のニュースぐらいですかね」

――お子さんの話が出ましたが、ご自身が子どもの頃、よく見ていた番組は?

「歌番組が大好きで見ていました。音楽が大好きなので」

――音楽好き? そういえば収録中も踊ってらっしゃいましたね。

「あれは(照れ笑い)。踊ってたというか、おいしくて体が動いていたというか(笑)」

――そういう和田さんのリアクションも見ている側は楽しいかもしれません。

「ただ、おいしい時にしかめっ面というか、おいしくなさそうな顔になっちゃうのが、すごくよくないなと思っていて(笑)。反応する言葉も含めて九州の方々が、そこらへんを温かく受け止めていただいたらうれしいなと思っています」

――なるほど。ありがとうございました。


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