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SPドラマ「バンクオーバー!」間宮祥太朗が最弱の銀行強盗に…!? 「コメディーだけど切迫感をなくさないように意識しました」2021/09/18

SPドラマ「バンクオーバー!」間宮祥太朗が最弱の銀行強盗に…!? 「コメディーだけど切迫感をなくさないように意識しました」

 銀行強盗…重大な犯罪です。絶対にやってはいけません。しかし、窮地に立たされた男が意を決して銀行に突入。すると…中東系とアフリカ系のいかつい2人組が銀行強盗中!? 2組の銀行強盗が鉢合わせするという前代未聞の状況が、9月19日、26日に放送される2話完結のスペシャルドラマ「バンクオーバー!史上最弱の強盗~」(日本テレビ系)で描かれます。

 主演を務めるのは間宮祥太朗さん。間宮さん演じる猿渡佐助はある事情を抱えて銀行に押し入るも、すでに強盗事件の真っただ中。しかも、相手は強そう。絶対に失敗できないのに…。佐助は人質に取った弁護士・大木さくら(上白石萌歌)の提案を受け、“先客”の強盗に交渉を試みます。しかし、言葉が通じず、さらには2人にも深い事情があり引けません。さらに、髪はボサボサでひげはボーボーの謎の男(細田佳央太)がSM嬢・前島マイ(ファーストサマーウイカ)を人質に…。

 そのほかにも、窓口担当・後藤雫(伊藤万理華)、警部・山根広務(袴田吉彦)、佐助の妹・小春(貴島明日香)、高額バイトあっ旋会社の男(般若)、小春の婚約者・若松健一(ラランド・ニシダ)といったそれぞれが裏事情を抱える人物たちが複雑に絡み合い…。そんな“カオス”で、外見と中身にギャップがあるそれぞれの事情が明らかになっていきます。そして最後には大どんでん返しが!

 このドラマで“史上最弱”の銀行強盗・佐助を演じる間宮さんに、作品について伺いました!

――最初に台本を読んだ時の感想を教えてください。

「実際に現在進行形で起きている時間軸の中で、それぞれのキャラクターが抱えているバックボーンだったり、事情だったりとか、一つの出来事を複数の視点から描いている作品なので、そういうところでの面白さを見せていければと思いました。あとは、シチュエーションが限られているので、会話劇として見ている人を楽しませなければならないんだろうという、プレッシャーみたいなものも感じましたね」

――佐助を演じるにあたってはどんなことを意識しましたか?

「この作品は“コメディー”というくくりに入ると思うのですが、自分がコメディーだと意識してしまうとブレるので、佐助という役はあくまでフラットで真ん中にいて、佐助が後半になって振り回されていく方が面白いのかなと思ったので、あまりコメディーを意識せずやった方が良さそうだと解釈して監督とも話したんです」

――その佐助はどんな人物ですか?

「家族思いなんだろうなあという気はしていますね。妹のために、という気持ちで行動を起こしたりしているところで家族思いなんだなって。自分を犠牲にしても家族に幸せな未来を送ってほしいと思っているのかなと思いました」

――今回、銀行強盗役を演じたことで何か発見みたいなものはありましたか?

「銀行強盗をすることになるきっかけというのは、いろいろあるんだなと思いましたね。自分(佐助)がどうして銀行に入ったとか、ほかの組が強盗するきっかけとかも、それぞれ違うし。それを人ごとのように思いつつ(笑)、コメディーだけど銀行強盗に入っている切迫感みたいなものを完全になくさないように意識はしながら演じました」

――撮影現場での様子についてもお聞かせください。

「普通に生きていたら、起きていることを自分の視野からの一方向だけで見るじゃないですか? でも、例えば5人いたら、五方向からの見方があって。それを描いているので、同じことを撮影の都合上5回やらなければならなくて、初日は困惑した部分もあったんです。2日目には、そういうふうに進んでいくんだというのを理解しました」

SPドラマ「バンクオーバー!」間宮祥太朗が最弱の銀行強盗に…!? 「コメディーだけど切迫感をなくさないように意識しました」

――上白石さんとは「僕はどこから」(2020年/テレビ東京系)以来の共演ですね。

「髪がすごく伸びていて(笑)。僕と前に一緒にやった時はショートだったので、前回共演した時から『こんなに髪が伸びるんだあ』というのが最初の感想ではありましたね(笑)。前回は兄妹役で撮影も結構一緒だったので、そういう意味での安心感はあります。あとは、今年のはじめにはお姉ちゃん(上白石萌音さん)と一緒だったので、『姉がお世話になりました』みたいなことは言われましたね」

――ファーストサマーウイカさん、貴島さん、ニシダさんといった、多様なフィールドの人たちとの共演についてはいかがですか?

「俳優をメインでやっていない方たちの特色というか、その人の人となりとか個性が作品にそのまま持ち込まれると思います。本人が意識しているとか、していないとかではなく、見ている人が思うことではあるんでけど。そういう部分があって、例えばウイカさんは『“ファーストサマーウイカ”っていう人が、バラエティーでどんな立ち振る舞いをしていてどういう感じの人だ』というイメージがあって、それがそのまま作品に乗っているというか。そこが俳優だけをやっている人との違いかなと思っていて。人によるとは思いますけど、視聴者が最初から『面白いことが起きるだろう』という期待度みたいなものを持つのかなあと思っていますね」

――「人は見かけによらない」というのも今作のテーマにありますが、その点についてはどう感じていますか?

「このドラマは『見た目で人を判断するなよ』という説教じみた作品ではないと思っています。『見た目で人を判断すると予想外のことが起きる』ということに気付くような、そういう感じだと思いますね。でも、やっぱり、あると思うんですよ。Tシャツがパツパツな男の人を見たら『あ、やばい…。強そうだな』って、そういう反射的に自分が見た目で人を判断している部分というのは誰しもあると思っていて、それ自体は悪いことではないと思うんですよ。でも、『表層的なものを見てもその人のことは何も分からないんだよ』ということは(このドラマから)伝わるかなと思います」

――最後に大どんでん返しが待ち受けるという今作、『ここは見逃さないでほしい』という部分はどこですか?

「一部見逃すと、もう何が起こっているのか分からなくなると思うので、全部見逃さずに見てほしいですね。途中でチャンネルを回さずに、最初から最後まで見て楽しんでほしいです」

SPドラマ「バンクオーバー!」間宮祥太朗が最弱の銀行強盗に…!? 「コメディーだけど切迫感をなくさないように意識しました」

 「多様性」が重要視される昨今に「人を見た目で判断してはいけない」というテーマがありつつも、「金を持ち帰るのにふさわしいのはどっちか、話し合いで決めませんか?」と人質たちを巻き込んで奇妙な議論が始まるというぶっ飛んだ設定。予告動画や場面写真の表情に出ている間宮さんの“最弱の強盗”ぶりに、期待せずにはいられませんね。新感覚のサスペンスコメディーをお楽しみに!

【番組情報】

「バンクオーバー!~史上最弱の強盗~」
日本テレビ系
前編:9月19日 日曜 午後10:30~11:25
後編:9月26日 日曜 午後11:00~11:55

日本テレビ担当 K・T



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