WOWOWオリジナルドラマ　前科者 －新米保護司・阿川佳代－2021/12/20

記者会見情報

WOWOWプライムで放送の「WOWOWオリジナルドラマ　前科者 －新米保護司・阿川佳代－」の会見に、主演の有村架純、共演の石橋静河、そして岸善幸監督が参加した。「ビッグコミックオリジナル」（小学館）で連載中の香川まさひと氏・月島冬二氏の「前科者」を原作に、罪を犯した前科者たちの更生・社会復帰を目指し、彼らと向き合い奮闘していく保護司の姿を描く。保護司・阿川佳代役の有村は「保護司という役割があることは知っていたけれど、それがボランティアであることは知らず、無給で更生の手助けをするとはどういうことなのだろうかと思った」と驚いたそう。演じる上では「実際の保護司の方にお話を聞いた時に、“ハートは熱く脳は冷静に”というのを大事にされているということだったので、役としてもそれを意識して立っていられたらと思いました」と明かしていた。

毎日気持ちが揺れ動いていました（有村架純／阿川佳代）

保護司という役割があることは知っていたけれど、ボランティアであることは知らなくて、無給で更生の手助けをするとはどういうことだろうかと思いました。実際の保護司の方にお話を聞いた時に、 “ハートは熱く脳は冷静に”というのを大事にされているということだったので、役としてもそれを意識して立っていられたらいいなと思いました。人と向き合うのは労力のいることだけれど、人によって心が動かされていく撮影現場で、毎日気持ちが揺れ動いていたので、こんなにも気持ちが動く現場も久しぶりで、とにかく楽しかったです。どんな現場になるのかと思ったら、テストをやらず、すぐに本番に向かう現場で、緊張感を保ったまま集中力、持久力などを研ぎ澄まされる瞬間があり、お芝居って楽しいと心から思える現場でした。充実感もあって幸せでした。石橋静河さんは、最初お会いした時から立ち姿から格好いい女優さんだと思いました。人間らしくて好きで、毎日好きが積もっていた時間でした。石橋さんに出会えて良かったです。

有村さんの懐の広さを感じました（石橋静河／斉藤みどり）

保護司制度があることは知らず、今回の作品で初めて知りました。大変な仕事だと思うし、それをやっている方がいるのは希望だと思いました。覚悟のいる役で、なかなか台本を開けず、準備が大変でした。でも役者ってこういう仕事だなと感じることのできた現場で、役者は自分ではない誰か、表の世界に届かない声を届ける仕事だとあらためて感じました。余計なことを考えずにできた役柄で、的確に伝えることだけを考えることができた、心の充実した撮影現場でした。有村架純さんとは初共演ですが、私を温かく迎え入れてくれて、「暴れるぞ！」という気持ちにさせてくれました。芝居をしてふに落ちる瞬間があって、芝居という作りものの中で、その瞬間がうそだと思えないような感情にもなりました。有村さんの懐の広さを芝居を通して感じることができて、しばらく心が震えました。